ペア、なの? 7
「ふあぁぁぁ~、良く寝た~。」
「お、生き返ったか?」
と言いながら、頭を優しくなでなでしている。
「はい、何とか。・・・あの、なでなで、やめてもらってもいい
ですか?」
「ええええええー!」
「嫌なんですけど~」
「いいじゃん、ふわふわして気持ちいいんだよ、サクラちゃんの
髪の毛は。」
と言いながら、撫で方がどんどん激しくなり、もみくちゃにされた。
「あ゛ー、もう、やめーぃ!」
「もう、つれないなぁ。さっき、寝てるとき、頭撫でてあげたら、
ニコニコって微笑んでくれたのに。サクラちゃん、もう1回、寝て。」
「嫌です。」
山田さんの手を払いよける。
「さ、遅れを取り戻しますよ。」
オレは立ち上がり、歩き出した。歩いて5分もしないうちに、頂上に
着いた。山の麓には大きな池があり、頂上からの景色は、さっきの山
より、いい眺めだ。もっともっと、眺めていたかったけど、急がなく
てはならなかったので、あきらめて下り道を行く。
「サクラちゃん、下り道をそんなスピードで走っちゃ、ダメだって。
転ぶよー。」
「勢いついて、もう、止まれませーん。」
そのまま、一気に駆け下りた。山田さん、早く来ないかなと後ろを振り
返ると、ものすごく怖いオーラを出した山田さんが見えた。
まずい!




