ペア、なの? 6
ああ、ふわふわしてて、気持ちいい・・・
ん?冷た・・い・・・
顔のあたりが冷たくて気持ちいい・・・
喉に、水が流れていく・・・
「サクラちゃん・・・気がついた?」
「・・・」
「大丈夫?」
「山田・・・さん・・・」
「もう少し、水、飲む?」
うん、と頷く。山田さんが、体を起こしてくれたが、自力で座って
いられなく、倒れる。
「まだ、ダメか・・・」
山田さんは肩をすくめた。それから、もう一度持ち上げて、山田
さんの膝の上にオレの頭をのせて、ペットボトルの水を貰って飲んだ。
「気を失うから、びっくりして、水をかけたんだけど、寒くないか?」
「寒くないです。」
「もう少し、休憩にしような。」
え?と思った。オレが倒れていた時間は、たぶん、わずかな時間
だろうが、恐らく、オレらは皆より出遅れてるはずだ。こんなとこ
ろで、時間を割く訳にはいかない。
「オレを置いて、先に行ってください。」
「ペアなんだから、置いていけないよ。」
オレが、動けないばかりに・・・
「すみません。」
山田さんが背負ってたリュックの中からチョコを一粒出し、オレ
の口に押し込む。
「食べてから休め~。先輩命令だ!」
オレは、早く回復しようと、目を閉じた。




