別荘って、ココ? 7
カズ君を目で追っていたら、オレの背中の方から、にぎやかな声
が聞こえてきた。教育学部1年の3人組の女の子だ。
「さっき、お散歩に来たけど、この温室が一番好きだわ~。」
と、佐々木さん。下の名前は、椿さんといったはず。背が小さく
て、可愛らしい人だ。
「のばらはね~、奥の~ローズガーデンが~、おきにぃかな~。」
だらだらとした口調で、気だるそうに言ってるのは、三島のばら
さん。”NOBARA”の名前で、女子高生モデルをしていて、結構、
ひっぱりだこだったらしい。大学生になったので、少しお休みして
から、女子大生モデルで売り出すらしい。オレは、三島さんとは、
隣に並びたくない。だって、172センチもあるんだよ、身長が。
オレ、166センチなんだよな。
「私は、ホワイトガーデンが良かったな~。あの中で、書いたら、
はかどりそうだわ~。」
と言ってるのは、べっ甲フレームの眼鏡をかけている、鈴木百合
さん。鈴木さんは、小説家として、すでに作家デビューしてて、本
も何冊か、出版してるらしい。オレは、読んだことないけど。
「確かに、放っておいたら、いつまでも、あそこに居そうだね。
”何も思い浮かばなくて、ぼーとしてたら、寝ちゃったー”
って、口からヨダレが垂れてるの。たらーんって。」
「いや~ん。”たらーん”は~、生々しい~よ~。」
「ヨダレネタ、、面白いね。ネタ張に書いておこうっと。」
それより、アホづらがみたいんですけど・・・この人たちのも、
見れなかった。
結局、オレだけかよ!




