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別荘って、ココ? 6
続々と、同好会のメンバーが入ってくる。そうだ、オレがあんだけ
アホづらを曝け出したんだから、きっと、ほかの1年生だって・・・
オレは、一人でにんまりとした。その瞬間を逃すまいと、入ってくる
人を凝視する。
まず、来たのが、カズ君だった。が、あまりにも、オレが怖い顔で
睨んでいたものだから、
「トモ、もうはや、同室の人と喧嘩したの?というか、同室って、
山田さん?ぼくは、梅林さんだったよ。喧嘩したら、ダメだよ。」
と、智哉にとっては、どうでもいいことを言ってくる。
違うよ~!オレが欲しいのは、カズ君のアホづらなのに。
「おーい!和希くん、ここにしたからねー。」
と、梅林さんが、大声で叫んでいる。カズ君は、場所を確認して、
「はい、今行きます。」
と返事をした。がっかりしてるオレを見て、
「襲われないように、気をつけるんだよ。」
と、耳元でささやいて、さっさと、梅林さんのいるテーブルに行って
しまった。
カズ君、違うんだって。喧嘩してないし、しかも、”襲われないよう
に”って、オレ、男ですから・・・




