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別荘って、ココ? 3
やっと、木の陰から建物が見えた。中央部分が展望台になってい
るのだろうか、細長くそびえたってる。そこ以外はすべて2階建て
で、野球場3つ分くらいの広い前庭を囲むように、左右対称に配置
されている。前庭は、二つの大きな円の中に、それぞれ噴水と池が
あり、それを囲むように木が植えられていて、地面を埋め尽くす様
に幾何学模様で、緑色の植物が植えられている。外国の宮殿に来た
みたいだ。後でじっくりと、散歩しに行こう。
そして、玄関前には、まさかの人の列!執事さんと、メイドさん
が、ずらりと一列に並んでいる。会長が車から降りると、皆、一斉
に頭を下げる。
「おかえりなさいませ、秀一さま。」
「ただいま。」
会長、また、あの殺人的スマイルで微笑んだでしょ?メイドさん
何人か、頬を赤らめてるよ。
こんなの、ドラマでしか見たことないな。他の人達が降りるので、
遅れをとらないように後を着いていく。こんなところで一人にされた
日にゃ、恥ずかしくて車から降りれなくなってしまう。
「ようこそ、いらっしゃいませ。ごゆっくりどうぞ。」
ぎこちなく会釈をし、みんなの後を追いかけた。




