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スノーフレークの咲く庭で  作者: 桔梗
第4章 受難の日々
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受難の日々 6

(ガラガラガラ)


 溶室のドアが開いて誰か入ってきたみたいだけど、湯気で良く

見えない。目に入りそうなお湯と格闘し終わったカズ君も、見えて

ないみたい。あ、そうか、カズ君には、いつものメガネがないから、

見えないんだ。

その人が、こっちに来た。

(誰だろう)

と目を凝らしてると、その人が声をかけてきた。


「やっぱり、サクラちゃんだ~。」


(また、コイツ?あちゃー、ツイてないよー。)


 入ったばかりだけど、もう出ようかな~。カズ君と一緒だから、

そういう訳にもいかないよな。山田さんは、オレの隣りに入ってき

た。そして、オレの体をじーと見てる。う、ちょっと、キモイかも。

 その妙な視線に気がついたカズ君が、オレと山田さんの間に割

り込んできた。山田さんは、カズ君だと、妙な視線は送ってこない。

だが、どうやって湯船から出ようか?悩む必要はなかった。山田

さんは、湯船にずっと入っていられないタイプらしく、さっさと浴室

から出て行ってしまった。


「トモ、ありゃ、すごいな。」


「もう、・・・勘弁して欲しい。」


「風呂は、これから、一緒に入ることにしような。」


和希は、それくらいしか、言ってやれる言葉が見つからなかった。


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