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スノーフレークの咲く庭で  作者: 桔梗
第3章 コトの真相
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コトの真相 2

「おい、山田~、新入生に何て言って、紙を渡したんだ?」

 

 会長が、凄い剣幕で、山田のもとに進んだ。あまりにも、迫力あ

りすぎて、縮こまって、後ずさりする。

 

「いやぁ、

 そのーぉ、あのーぉ、

 桜の木の下で足を伸ばして寝てたら、サクラちゃんが転んで、話

 したら、新入生だってわかったから、これは大チャンス~と思っ

 て、それで、紙を渡して、”ここまで来て~”と言った・・・は

 ず。」

 

 バツが悪そうに、ボソボソと語った。

それまで、泣いていたトモが、顔をあげ、山田を睨みつけた。

 

「来て~(笑)じゃなくて、来てー(怒)って言ったー!!」

 

 会長が、さらに睨む。

「ダメじゃん。勧誘は、もっと穏やかにやらないと。」

 

 入学式のときに散々聞かされていたカズ君も追撃する。

「落とし前つけろ、とか、言っちゃあ、ダメですって。」

 

 山田はみんなから攻撃を受けて、すっかり、しおらしくなって

る。


「可愛らしいものだから、つい、からかいたくなってしまったん

だ。ごめんね。」

 

「オレは可愛くない!」

 

「だから、ごめんって、サクラちゃん。」

 

「もう、許してなんてあげない。」

 

 オレは、プーとふくれて、顔を横に背けた。


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