第4章:五歳 — 静かなる共犯者
三日間降り続いた雨がようやく上がった朝、エゼキエルはその年で初めて姿を現した。
彼は何の予告もなく副宮の柵の前に立っていた。しなやかな指で針金を掴み、じっと中をうかがっている。雨上がりの湿った地面に座り込み、這い出てきた虫を眺めていたセラフィナは、気配を感じて顔を上げた。
「……どうやって来たの?」
「歩いてきた」
「誰もついてこなかった?」
「ああ」
セラフィナはしばらく彼を凝視していたが、やがて立ち上がって泥を払い、柵の門を開けて彼を招き入れた。
エゼキエルが足を踏み入れる。彼の視線は、前回よりも背を伸ばした木々や、耕されたばかりのドークの菜園、そしてセラフィナが数年かけて集めた柵の横の石の山へと向けられた。
「あの石……」彼は呟いた。「増えたな」
「毎日、拾ってるから」
「なぜ拾うんだ?」
セラフィナは自分の石の山を見つめ、少し考えてから答えた。「……わからない。ただ、拾ってるだけ」
エゼキエルは、その理由のない理由がもっともだというように頷いた。彼は地面が湿っているのも構わず腰を下ろし、セラフィナもその隣に座った。二人の子供は、沈黙の中で虫が這うのをただ一緒に眺めていた。
その日を境に、エゼキエルは頻繁に訪れるようになった。
決まった周期はない。朝に来ることもあれば、午後になることもある。一週間に二度現れることもあれば、丸一週間姿を見せないこともあった。予測することに意味はないとセラフィナは悟っていたが、それでも柵の近くで足音が聞こえるたび、真っ先にそちらを振り向く自分に気づいていた。
エゼキエルは決して門を叩かない。ただ柵の向こうで静かに待ち、セラフィナが必ずそれを開けに行く。
ここが副宮であり、彼が一人で来るべきではないという事実に触れる者はいない。二人が兄妹であるという血縁も、彼が密かにここへ来ているという秘密も、言葉にされることはなかった。それは声なき契約であり、二人の間の暗黙の了解だった。
ヘレンは最初の日から彼に気づいていた。
だが、彼女は決してセラフィナを咎めず、王子の目的を問いもせず、誰かに報告すべきか相談することもなかった。彼女はただ自分の職務を全うした。ただ、エゼキエルが来る日には、ヘレンは決まって焼き立てのパンや果物を庭のテーブルに置いておくのだった。
三度目の訪問で、エゼキエルがそれに気づいた。「……誰が置いたんだ?」
「ヘレン」
「俺が来ているのを知っているのか?」
「知ってる」
彼はそのパンをしばらく見つめていたが、やがて手に取って一口かじった。「……悪くないな」
世界の境界線
ある日、エゼキエルは一冊の本を持って現れた。
自分の本を読んでいたセラフィナの前の芝生に、彼はそれを置いた。「……やるよ」
セラフィナは古い本から目を上げ、新しい本を手に取った。濃紺の表紙に、彼女でも読めるようになった童話集の題名が記されている。
「どこから持ってきたの?」
「本宮の図書室だ」
「借りてきたの?」
彼は一瞬と言葉を濁した。「……まあ、そんなところだ」
セラフィナは目を細めた。「誰にも言わずに持ってきたんでしょ」
「誰も聞かなかったからな」
少女はそれ以上追及せず、手の中の本を開いた。エゼキエルは隣の芝生に仰向けに寝転がり、木々の隙間から覗く空を見上げた。木陰が庭の反対側まで伸びるほど長い間、二人はそこに座り、あるいは横たわっていた。
「……他に欲しいものはあるか?」沈黙の中、エゼキエルが唐突に問いかけた。
セラフィナは長く考え込んだ。「地図」
「何の地図だ?」
「王国の。……外に何があるのか、知りたい」
エゼキエルは横を向いて彼女を見た。「お前、一度も王宮の外に出たことがないのか?」
「ないわ」
彼は押し黙った。「……俺も、滅多に出ることはない」
「でも、外に何があるかは知ってるでしょ」
「本で知っているだけだ」
セラフィナは頷いた。「じゃあ、同じね」
エゼキエルは答えなかったが、翌週、彼は手に隠し持っていた地図を広げた。セラフィナはそれを芝生の上に広げ、四隅を石で押さえた。二人は身を乗り出して、それを覗き込んだ。
「これがエンデリアンだ」彼は指をさした。「そして、ここが俺たちのいる場所だ」
「王宮は、真ん中にあるのね」
「ああ。街に囲まれていて、二つの川が流れている」
セラフィナの小さな指が、紙の上の青い線をなぞり、端まで辿り着いた。「……この先には、何があるの?」
「他の王国だ」
「いくつあるの?」
エゼキエルは心の中で数えた。「この地図には五つある。だが、地図に載っていない場所は……俺も知らない」
セラフィナは長い間、地図を見つめていた。その視線は全体を追うのではなく、紙の端――地図が終わり、しかし現実の世界が続いている場所で止まっていた。
「……いつか、見てみたい」彼女は小さく呟いた。
エゼキエルは彼女の横顔を見た。肯定はしなかったが、不可能だとも言わなかった。
痛みの共有
その年の冬、エゼキエルの訪問は少なくなった。
来たくないわけではない。九歳になり、公務という重荷が増えたのだ。皇帝は彼を会議に同席させ始め、大人が論じ合う難解な話を無理やり聞かせていた。
最も長く姿を見せなかったのは、十二日間だった。
彼が戻ってきた時、セラフィナは理由を聞かず、彼も説明しなかった。ただ、彼はいつもの場所に座り、今回は二冊の本を携えていた。
「一緒に読むか?」
「別々の本を?」
「ああ」
凍てつくような冬の庭で、二人は本を読んだ。セラフィナは外套の襟を合わせ、エゼキエルは寒さを無視するふりをしていた。だが、彼が本を持つ手を交互に入れ替えているのをセラフィナは見逃さなかった。空いた方の手が、あまりの冷たさに白く血の気を失っていたからだ。
彼女は何も言わなかった。
けれど次に彼が来た時、テーブルの上には誰のものでもない古い手袋が一組、彼を待っていた。
エゼキエルは手袋と彼女の顔を交互に見た。「……誰のだ?」
「もう誰も使わないものよ」
彼はそれ以上何も言わず、その手袋をはめた。
冬の終わり頃のある日、エゼキエルの手首に青あざがあるのをセラフィナは見つけた。地図を広げる際、捲り上がった袖口から紫色の痛々しい痕が覗いたのだ。地図を広げ終えるのを待って、彼女は切り出した。
「その手首、どうしたの?」
エゼキエルは反射的に腕を引き、袖で隠した。「……なんでもない」
「見たわよ」
彼は長い沈黙の後、ようやく口を開いた。「……剣術の訓練だ。転んで手を突いた」
セラフィナは彼を見つめた。問い詰めはしなかったが、エゼキエルは視線を逸らしたまま、ついに本音を零した。
「教官が厳しすぎるんだ。型を間違えれば杖で叩かれる。……父上は耐えろとおっしゃった。耐えているつもりだが、思ったより痛かっただけだ」
セラフィナは袖の下に隠された手首を見つめ、それから視線を地図へと戻した。
「……すごく痛いの?」
「……まあ、我慢できる」
「……そう」
エゼキエルは彼女を見上げ、それ以上の慰めを期待したようだった。だが、セラフィナはただ地図の一点を指さした。
「この辺りに、森はある?」
彼は一瞬面食らったが、すぐに彼女の指先を見つめ、再び説明を始めた。日が沈み始めるまで、二人は地理について語り合った。
蟻の行列
春の初め、セラフィナは初めて彼を「蟻の観察」に誘った。
柵のそばに新しい巣を見つけたのだ。小さな蟻たちが、見えない道に沿って列をなし、彼女が置いた餌を目指して進み、また巣へと戻っていく。
「これを見て」
「蟻か?」
「歩いている道を見て」
彼は身を乗り出して覗き込んだ。道は直線ではなく、土の塊や木の根を避けて曲がりくねっている。しかし、どの蟻も寸分違わず同じ場所を通っていた。
「どうして同じ道を行くんだ?」
「最初の蟻が道を作ったから。残りの蟻は、ただそれについて行くだけ」
「……もし、最初の蟻が道を間違えたら?」
セラフィナは考え込んだ。「きっと……全員で間違った方へついて行くんじゃないかしら」
エゼキエルはその答えに言葉を失った。彼は彼女の隣に腰を下ろした。九歳と五歳の子供にしてはあまりに長い間、二人は蟻の働きを眺め続けていた。
静寂の肯定
ある時、セラフィナはこれまで一度も口にしなかった疑問を投げかけた。
「……あなた、どうしてここへ来るの?」石を並べながら彼女は聞いた。
「本を読みに来ている」
「本宮にだって本はあるでしょう」
エゼキエルはすぐには答えず、ゆっくりとページをめくった。「……あそこには、人が多すぎる」
「ここだって人がいるわ」
「……お前がいる」
セラフィナは反論せず、次の石を静かに置いた。エゼキエルもまた黙って読書を続けた。その後の沈黙は、これまでとは違っていた。それは窮屈な沈黙ではなく、言葉で埋める必要のない、あまりに簡潔で平穏な時間だった。
その年の終わり、エゼキエルがいつもより大幅に遅れてやってきた日があった。
彼が柵に現れた時、日はすでに沈みかけていた。セラフィナは午後からずっと一人で庭で待っていた。ヘレンが二度も家に入るよう促したが、彼女は待つと言い張った。ようやく現れた彼は、ひどく疲れ果て、眉間に深い皺を寄せていた――一日中、皇帝の傍にいなければならなかった時の顔だと、セラフィナは気づき始めていた。
彼は何も言わず、彼女の隣に座った。
セラフィナは何があったか聞きもせず、ただ手に持っていた一つの石を彼に差し出した。エゼキエルはその石を見つめ、彼女の顔を見て、それを受け取った。
彼はその石を長い間、握りしめていた。闇に飲み込まれゆく庭をじっと見つめる彼を、セラフィナは急かすことなく寄り添った。やがて、彼はその石を地面に置いた。セラフィナが並べていた石の列の、続きに。
彼女がまた一つ、石を置く。
彼もまた一つ、石を並べる。
二人は協力して石を並べ続け、ヘレンが三度目の催促に来るまで続けた。暗くなったから、誰かに見つかる前に戻るべきだと。
彼は立ち上がり、ズボンの汚れを払うと、柵の門へと歩き出した。セラフィナはその背中を見送った。門を出る直前、彼は半身で振り返った。視線は合わなかったが、見送る彼女の存在を確かめるにはそれで十分だった。
彼の影が闇の中に消えていく。
セラフィナは完成していない石の列の前に座り込んだ。閉ざされた門を見つめ……
それから、もう一つの石を手に取り、列の先にそっと置いた。




