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第3章:セネスティアの成長 — 千の灯火に照らされて

セネスティアは、鳴り響く鐘の音と東離宮の回廊にこだまする歓喜の声に包まれて誕生した。


香炉から漂う甘い香りに満ちた温かな部屋で、モーウェンは涙を浮かべながら、我が子を皇帝へと託した。皇帝はその小さな顔を長く見つめ、その瞳には満足げな光が宿っていた。


「私の子だ、じつに健やかだ……。凄まจい魔力を秘めている」皇帝の声が朗々と響く。「この子は間違いなく、偉大なる存在となるだろう」


モーウェンは柔らかな羽毛の枕に顔を埋めた。「ええ……この子はエンデリアンの誇りとなりますわ」


翌朝、モーウェンの部屋は各地から届けられた色とりどりの花々で埋め尽くされた。侍女の数は倍に増やされ、赤ん坊の部屋を最高級の調度品で飾るよう、惜しみない下賜品が贈られた。


セネスティアは、常に甘い呼び声に囲まれて育った。彼女が動けば誰かが目を凝らし、彼女が静止すれば誰かが声をかけ、彼女が泣けば、世界がすぐさま駆け寄ってきた。


セラフィナが静寂の中で歩く練習をしていた頃、セネスティアは侍女たちの手厚い介添えの中で立ち上がった。


生後わずか十ヶ月――厚手の高級手織り絨毯の上で、彼女はしっかりと最初の一歩を踏み出した。


「ご覧ください! 王女様がモーウェン妃殿下の方へ歩かれましたわ!」歓喜の叫びが部屋中に満ちる。


セネスティアは歩き出しが早かっただけでなく、溢れんばかりの自信に満ちていた。彼女は手入れの行き届いた庭園を駆け回るのが大好きで、噴水の縁は彼女の遊び場となった。小さな手を、澄み渡った冷たい水の中に浸しては声を上げた。


「おみず!」


「それは噴水ですよ、王女様」モーウェンは楽しそうに笑って応えた。


生後十四ヶ月の頃、皇帝が再び彼女を訪ねてきた。大広間の中にあっても、セネスティアは皇帝が放つ威圧感を恐れなかった。彼女はおぼつかない足取りで歩み寄り、皇帝の深紅のベルベットのマントをぎゅっと掴んだ。


「……何が望みだ?」皇帝は冷徹ながらも、どこか柔らかな声で尋ねた。


セネスティアは答えず、ただ爛々と輝く瞳で皇帝を見つめた。その愛くるしさに、皇帝は思わず彼女を抱き上げ、膝の上に座らせた。


それは誰もが心に刻んだ光景――王の腕に抱かれた、愛されし王女の姿だった。


溢れ出す天賦の才


「お母様、どうしてお花は赤いの?」


「お母様、どうして鳥さんはあんなに高く飛べるの?」


セネスティアの言葉は、溢れ出す奔流のように次々と紡がれた。彼女はセラフィナのように静寂を通して世界を知るのではなく、他者との対話を通じて学んでいった。


そしてその年、彼女の「才能」が芽吹き始める。


雨のせいで外遊びを禁じられたある日の午後。セネスティアは椅子に座り、不機嫌そうに頬を膨らませていた。胸の中に溜まった小さな不満が熱を帯びた、その時。彼女の意図とは無関係に、机の上のクリスタルグラスが震え出し、見えない手に押されたかのように左へと滑った。


それを見ていた乳母は、驚きのあまり手にしていたハンカチを落とした。


その報告はすぐさま皇帝に届けられた。「セネスティア王女は、わずか二歳にして魔力を覚醒させました!」


皇帝は厳格ながらも誇らしげな表情でモーウェンを呼び出した。


「私と同じ力を宿している……」皇帝は告げた。「最高の教師をつけよ。この才能を無駄にすることは許さぬ」


こうして、冷静沈着な魔法の教師、マエスターがセネスティアの生活に加わった。


彼女は白い石を少女の前に差し出した。「……意識を集中させて。これを私のところまで動かしてごらんなさい」


セネスティアは石を凝視した。集中しすぎて頬が赤く染まる。彼女は決して諦めることを知らない子供だった。三分後、石は命じられた通りに動いた。


「見事です。今日はここまでにしましょう」マエスターが言った。


「嫌! もっとやる! 二個やるの!」セネスティアは抗議した。


彼女の中には、制御不能な炎のような野心が燃え盛っていた。疲れ知らずの彼女に、マエスターは諭すように言った。『力を使いすぎれば、骨を刃で削られるような痛みに襲われますよ』


セネスティアは動きを止め、眉をひそめてモーウェンに問いかけた。


「お母様……お父様は、すごい力を持っているの?」


「ええ……陛下はこの上なくお強いお方よ」


「じゃあ、私、お父様よりすごくなる。そうすればお父様は私を誇りに思って、ずっと一緒にいてくれるでしょう?」


四歳になる頃には、セネスティアは二つの石を同時に自分の周りに浮かばせるという、驚異的な制御力を身につけていた。


皇帝は彼女を巨大な執務室に呼び出した。セネスティアは幼いライオンのような堂々とした足取りで部屋を横切った。


「……なぜ、それほどまでに励むのだ?」直立不動の娘を見つめ、皇帝が問う。


「楽しいからです。……それに、誰にも私を無視させたくないから」セネスティアは幼さに似合わぬ確かな口調で答えた。


皇帝は深く頷いた。「良い。……誰にも消せぬ光となれ」


その日の夕暮れ。セネスティアは音楽室でピアノを弾いていた。練習を重ねた曲が、美しい調べとなって響き渡る。ふと目を向けると、エゼキエルが影で聞き入っていた。


「聴きに来たの、お兄様?」茶目っ気たっぷりに彼女が声をかける。


「……たまたま通りかかっただけだ」エゼキエルは素っ気なく答えたが、最後までその場を動かなかった。


「嘘つき」セネスティアは直球で返した。「さっきからずっとそこにいたじゃない」


エゼキエルは部屋に入り、椅子に腰を下ろした。「……少しだけだ。もう弾けるようになったのか?」


「少しだけね。まだ上手じゃないけど」


「……曲にはなっていたよ」


セネスティアは兄を見つめた。「それ、褒めてるの?」


「お前の好きに受け取ればいい」


セネスティアはピアノに向き直り、演奏を再開した。エゼキエルは最後までそれを聴き、何も言わずに去っていった。その後ろ姿を見送り、セネスティアは独り笑みを浮かべてから、再び鍵盤を叩いた。


黄金色の灯火とピアノの芳醇な香りに包まれ、幸せそうに微笑むセネスティア。


その一方で。遠く離れた朽ち果てた宮殿では、セラフィナが薄暗がりの中で文字を追っていた。彼女の灯す蝋燭は、窓の隙間から吹き込む風に煽られ、今にも消え入りそうに揺れていた。


次は、いよいよ成長した二人の道が交錯する展開でしょうか?

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