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てふてふや  作者: 文月瑞姫
あとがき――文月瑞姫
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 いくらか書きたいことはあるのですが、まずは地方大会の、その後のことを話したいと思います。

 政涼高校が優勝し、閉会式も済んだ後のことです。小原先輩は、真っ先に佐伯さんの元に駆け寄りました。

「優勝おめでとうございます。それと、ありがとう」

 小原先輩がそう言うと、佐伯さんは首を横に振りました。

「ううん。お礼を言いたいのは私だよ。本当に、ありがとうございました」

 深々とお辞儀をする彼女に、小原先輩は戸惑いを隠せずにいましたが、佐伯さんはこう続けました。

「私は、橋枝さんみたいなディベートがしたかった。でも、急に方針を変えようとしても、顧問の先生が許してくれなくてダメだったんだ」

「そんな……」

「でも、私決めたよ。全国までに、政涼のディベートを変えるって! 小原さんの、橋枝の想いは私達が全国に届けるんだから」

 佐伯さんはそう言いました。その後は知りません。立ち聞きを続けるのは気が引けたので。

 彼女はきっと俳句が本当に好きなのだと思いました。小原先輩も、他の皆も、宗くんもきっと。しかし、私はきっとそうでもないのだと気づきました。嫌いではありません。とても楽しいのですが、私にはもっと好きなものがあるのです。


 それでは、近況を書いて終わりにしようと思います。

 新年度を迎えまして、橋枝高校文芸部は私を除く三人と、新たなメンバー二人で、今年こそはと全国大会を目指しています。桜先輩とルリ先輩は、相変わらず俳句に関する口論が絶えません。

 あと、この間先輩方が遊びに来ました。小原先輩と、莉子先輩です。二人とも東京に進学したそうです。また、莉子先輩も俳句を始めたのですが、桜先輩が唸るほどに上手く、その才能は羨ましいばかりです。


 小原先輩と誠二さんについては、言うまでもないかと思います。

 ただ、先輩は今日も、幸せそうな笑顔を見せています。


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