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アリアは知らない  作者: taru
四章 リーシャ編
91/345

72操舵したい?

「え! ()だ届いて()ない部品が()るんじゃなかったの?」


「うん! だけど(ほとん)どの部品が補助であって、()れを主として動かすのは御業何だよ!」

「チュバ」


 チェロルは上から降ろして来た部品は全て潜泳機に組上げたのだから、試運転をしてみたいと申し出た様だ。

 まあ、()れから他の機材を載せて行く前に、各部の耐久性や想定して()る動作が実際に()られるかを確認したい(ところ)なのだろう。

 リーシャとしても()れに()いては(やぶさ)かで無いが……。


()うなんだ。まあ、組立てた(ばか)りだから確認しないといけない事も多そうだけど、一応リーファ様を待った方が良さそうな気がするよ。それに、チェロルと同じ御業属性を授かって()ると(おっしゃ)ってましたし、同じように動かせるなら自身で確認もしたいと望まれるのではないかな」


「おー、()うだね。リーファ様が居ない(ところ)で試運転したら()ねそうだね!」


「お願いだから本人の前でそんな風に言わないでよ」


「リーシャ、チェロル、()れは置いといて休憩にしよう。今日はベイミィがお茶を()れて()れたらしいよ」


「えー! マギーさんの()れて()れたお茶が飲みたかったんだよ!」


「お願いだから本人の前で()の様に言わないでね……」


--


 休憩を始めて間も無くリーファ様が帰って来られた。


「あら、丁度良い折に戻って来れたね。律儀に私の分も分けて()るのは嬉しいな」


「お疲れ様です」×6

「チュン」



「ふう、あら? マギーさん茶葉が変わったのかい?」


「いえ、何時(いつ)もと同じですよ」


「今日は私が()れさせて(もら)いましたわ」


()うか……美味しいよ。有難(ありがと)う。ふう、先程ハンナ隊長から話しを受けたのだがな。今、石祠(せきし)周りに建てた施設は貴女(あなた)方の実家が雇った侍女たちが、掃除や留守番などの管理を(まかな)って()るだろう。確かに管理区としては第二騎士団だが、石祠(せきし)を隠す目的で建てた施設は宮殿の管理でなくてはならないそうだ」


「はあ、()の建物を管理する専任の方が来られるという事ですか?」


「ふう、()う言う事だな。早ければ明日には赴任して来ると()う話だ。一応守護の任でもあるから【武技】を持つものが選抜されるだろう。まあ、と言っても()の様な侍女を派遣できるのは1名が限度だろうから、今迄(いままで)通り施設棟の管理を手伝って(もら)えるのは助かるらしい」


「確かに近衛騎士団や第一騎士団を常駐させるのは目立ち過ぎますからね。かと言って()の地底湖が存在する以上、何かしら良からぬこと事を考える(やから)も出て来るやも知れませんからね。()の様な意味から考えても侍女に偽装した門番を()えるという事は利が大きいですね」


「おっ()のお菓子は美味しいな甘過ぎないのが私好みだ。――最後のは言わないでも良いのだが――まあ、そんな(ところ)だが侍女であれば私やマリオン、派出所の騎士に()いて()る侍女としてごまかせる意味も()るらしい」


「いっその事、私たちの侍女が()って()る交代制を止めて、全員に来て(もら)えば良いのではないかしら?」


「ふう、成る程、確かに広く()り過ぎて侍女たちの負担も大きく()っているし管理人が居るのだから、()の機会に侍女たちには施設へ常駐して(もら)って派出所の方は交代制の継続で良いかな」


()うですね。分かりましたわ。チェロル、今晩にでもアイラさんに話を通して置いてね」


「はーい!」


「ふう、マギー(・・・)さんのお茶の御代(おかわ)りを()れて(もら)えるかな」

「はい」

「まっ!?」



有難(ありがと)う。それで、長物(ちょうぶつ)の魔落魚はもう運んだのかい?」


「はい、マギーさんに縄で(くく)って飛翔板で運び(やす)形にして(もら)って()たので、すんなりと運べて()の巨大魔落にも出くわしませんでしたよ。まあ、メイリア神官長殿は少し困った顔をしてましたが」


「バルパル見たかったよ!」


「何だか「ぴゅぅぅぴゅぅぅ」ってお腹膨らませ(なが)らも神官長に強請(ねだ)ってたけど一貫して無視されて()たね」


「――うん、()れで一息()ける。――ははは、()れはメイリア神官長殿に迷惑を掛けたね。()()う、チェロル、明日の便でアリア殿下からの荷物が幾つか宮殿へ届くと連絡が来て()たよ。殿下は水中に潜る機体に御執心(ごしゅうしん)の様だな。()()どんな感じだい?」


「休憩の(あと)で潜泳の確認をするんだよ! 潜泳機の中に()る水袋に水を顕現させて行くと重みで沈んで行く(はず)なんだ! 水中に丁度沈む量が(わか)れば次から少し浮く位で調整して腹鰭(はらびれ)胸鰭(むなびれ)操舵(そうだ)で深度を変える計画だよ!」


()まり【水】の御業で水深を保って【砂鉄】の御業で進む積りなんだね。私も操舵(そうだ)させて(もら)おうかな。皇太后陛下とタリス殿下に報告書を出さないとならなく()ったから」



---

修正記録 2017-05-09 08:21


チェロルが上から降ろして → チェロルは上から降ろして


組上げの → 組上げたの


()る」と「()て」を平仮名にする


ていると(おっしゃ)って()たし、 → て()ると(おっしゃ)ってましたし、


幾つかの改行を追加


考えると侍女に → 考えても侍女


お菓子美味しい → お菓子は美味し

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