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アリアは知らない  作者: taru
四章 リーシャ編
89/345

70秘密基地?

 マリオン先生もリーシャも【岩】の言霊属性を授かって()るから作業は早い、慣れて行く内に職人並に上手く()って行く。

 チェロルが支持を出し()れをマギーが念話で伝達して、マリオン先生とリーシャが次々と削っては外の岩壁を鋭角に盛り付けて行く。

 気付けば鋭角の岩壁は10m程先端を伸ばし、石祠(せきし)の階段口から北東に22、3m程と、当初30m以上離れていた(はず)が、今では階段口の下からでも()の存在を見つけ(やす)()っていた。


 上の石祠(せきし)口周りに残した潜泳機の部品などを運んで()ると、リーファ様と近衛騎士の御一行が戻って来られた。


「マリオン、今戻ったがチェロルの(つく)りものは其方(そちら)の場所で行うのかい?」


「あっ、リーファ様、お疲れ様です。はい、安全と効率面から()の様に進めて()ります。()れから先程、此処(ここ)から7、80m北北西の場所辺りで胴長の魔落魚、体長10m程のものが現れました」


()の巨大な魔落魚やバルパルが()の辺りを頻繁に巡回して()るから、数自体は少ない様だがやはり()れなりの数は()るのだな。我らが聖堂通路へ向かう途中にも現れたよ。御蔭(おかげ)で前言の通りバルパルの良い獲物に()ったな」


「あらら、バルパルはもう獲物に有り付いてしまったのですか。先程退治した魔落魚をリーシャがバルパルに与えると()って()たのですが、()れ以上は食べられないですね」


「ああ、()の点は大丈夫だよ。聖堂(まで)運んだら氷漬けにして(もら)えるから」


「……(わか)りました。では数名連れて後で運ぶ事にします」


「ええ、()れで構わないよ。私はハンナ隊長と()の御一行を上の施設に案内して来るから、又(しばら)此処(ここ)を任せるな。ティロットは留守番との交代役で来て()れ、ベイミィは()の部品からして多分チェロルが有用として()るだろうから手伝って()れ」


「了解しました!」

「了解!」×2


「では参ります。階段内で擦れ違う折は左側を通る様に留意して下さい」


 リーファ様を先頭に皇太后陛下の親衛隊御一行は一列と()って次々と上がって行く。()う、()の部隊は揃いも揃って精鋭と言うより皇太后陛下の側近たちなのである。リーファ様が(ひよっこ)と言わしめた程リルミールは小隊で場違い感()の上無かったである。


--


(ただ)今戻りましたわ。凄い規模のものを造って()るのですね」

「チェロル、此処(ここ)へ部品を置いておくからね」

「はーい!」


()れから先程リーファ様が戻られて、今は石祠(せきし)周りの施設を案内しに行ってるよ。後、一段落着いたら其処(そこ)長物(ちょうぶつ)をバルパルに与えるから聖堂通路口の前(まで)運ぶ(ため)に数名手伝って()れ」

「はい」×2

(かしこ)まりました」

「はい!」

(いや)、チェロルは此処(ここ)で作業を続けて()れたら良いよ」

「ええっ!」


「チェロル、()んな顔したって駄目ですわよ。(みんな)貴女(あなた)(ため)()の様に大掛かりなものさえ(こしら)えているのですから。()れにバルパルなら此処(ここ)で作業して()る限り何時でも会えるでしょ。

 ()()う、ハンナ隊長は流石ですわ! リーファ様も()うでしたが派出所に侍女が居る事実を頑なに一切喋ろうとしない。それでいて留守番としてリルミールを上に手配()る心遣いのきめ細かさ、(しび)れましたわ! まあ、ティールを通して派出所から上の施設(まで)案内して(もら)わないと来れる(はず)無いのよね。留守番云々(うんぬん)も先を急かしただけでなく他派閥への対策ですわね。内みたいな派出所には大げさな気もしますが。ところで、マリオン先生、勝手に上がるという言葉は隠語か何かなのですか?」


「ベイミィ一遍(いっぺん)に喋りすぎだよ!」


「立場が上がる程、宮殿は気遣いが必要に()ってくる所だからね。隠語に()いては聞いたこと無いよ。と言うか私は武闘派だから宮中の立ち回りを()かれても困るのだが、()してや()の方面の言葉なんて(あずか)り知らない(ところ)なのだよ……」


 ベイミィの侍女ティールも隣の建物で作業をして()るとは()いて()たが、まさか建物内に誰も居なく()っているとは思いも寄らないだろう。

 石祠(せきし)周りの施設(まで)は侍女でも入れるが、チェロルが潜泳機の部品を散らかして()た空間へ繋がる通路には、許可されたもの以外侵入禁止としている。

 (ただ)、皇太后陛下の近衛騎士が尋ねて来たら、其方(そちら)へ通すようにと()われて()ただけである。


「……()うですか、では後でリーファ様に()いてみます。()れでチェロル、私に手伝える事は何か()るの?」


「ベイミィにはね! ()の部品の溝に合わせて厚めの硝子(ガラス)(つく)って隙間なく()め込んで欲しいの!」


「ええ、分かった「後、()れと()の小さい(やつ)2つお願いね!」……ゆっくり()らせて(もら)うわね」


 ()の作業場は外の鋭角に切立つ岩壁の先端から5m幅で25mの水路が掘られていて、中に入ると天井6m、幅25m、奥行き25mの空間と()っていた。

 作業場内の水路は奥に5mの道を残した20m、()まり全長45mの水路が丁度南北に真っ直ぐ通っている。

 ()れが今回チェロルの(ため)に皆で造った作業場(秘密基地?)の全容なのである。



---

修正記録 2017-05-07 10:05


「北東に」追加


よく巡回 → 頻繁に巡回


少ないがやはり → 少ない様だがやはり


()る様だな。 → ()るのだな。


ハンナ隊長と御一行 → ハンナ隊長と()の御一行


留守番交代役 → 留守番との交代役


上に上げる → 上に手配()


一遍(いっぺん)に」追加


困るんだが → 困るのだが


だからね → なのだよ


侍女のライチェ → 侍女ティール


(ただ) → (ただ)


句点の追加


鋭角に → 外の鋭角に


作業場に繋がる水路が → 水路が


感じである。

。 ()れが今回チェロルの(ため)に皆で造った作業場(秘密基地?)の全容なのである。


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