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アリアは知らない  作者: taru
四章 リーシャ編
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69でかい奴が怖い?

「マリオン様が念話圏内に入りました。間もなく此方(こちら)へ来られます」

「……あっ、()(なん)だ、此方(こちら)の状況も知らせて()れたんだね」

「はい、見えられた様ですね」


 10m程離れた場所では(いま)だに「バシャバシャ」と音を()てて()る。

 ()れを横目で見(なが)らマリオンとリルミールは飛翔板を抱えて()って来た。


「マギーが居るから心配は無用だったが、大人が居ない合間に限って()ういった(たぐ)いは出て来るのが常だな」


「うわー大きいですね。魔窟とは()いてましたけど、()の様な(やから)が出て来るんですね」


「マリオン先生、()れにリルミール様も又降りて来て()れたんだね。有難(ありがと)御座(ござ)います」


「ううん、下に降ろす飛翔板が3枚だと何かで括る必要があるし、派出所でじっとして()るよりは体を動かしたいからよ。まあ、面白いものが見れたわ」


「バルパルちゃん! ()れだけ探し廻ってるみたいなのに、意外と魔落魚って()るんだね!」


()うだなあ、予想だと此処(ここ)に居る魔落たちは、()の巨大な魔落魚に食べられない(ため)に隠れて()るのかも知れないね。そしてバルパルは普段は【気隠】を使って()るから、不意打ちを狙った狩りが得意なんじゃないかな。だから普段は気付かれない様に行動して()(ため)に、隠れて()(やから)には気付かれないけど反対に見付けるのに苦労する感じだと思うよ」


「じゃあ、リーファ様も()れを察して()てバルパルに誘いを掛けたの?」


「多分、()うだね。人が居れば()れが(おとり)()る。其処(そこ)ら辺はメイリア神官長殿に育てられた折に十分見知って()たのじゃないかな。不意打ちで安全に狩りをする方法もメイリア神官長殿辺りが教育したのだろうね」


()の鳥は狩りをできるのですか?」


「チュッ、チュチュン!」


否々(いやいや)、メルペイクは元々雑穀を(つつ)いて()る様な大人しい子なのだよ! 狩り(なん)てとんでもない」


「――親馬鹿だ――そ、()(なん)だ」


「メルペイクは強いよ! 御業は人の認識できる(こと)しかできないんだよ! だから人の放つ飛礫(つぶて)は弓矢より遅いし、鍛えれば(かわ)す事もできるんだよ! だけどメルペイクや飛翔板に乗った人が放つ御業は、(かわ)す事が難しい速度に達する(こと)ができるんだよ!」


「え! そ、()(なん)ですか?」


「ええ、()れが飛翔板が武力として大きく認められた所以(ゆえん)の一つですね。まあ他は自分で経験して行けば(おの)ずと分かる(はず)だよ。……()れより、幾分大人しく()った様だが()れを完全に絞めて退()かしておかないと、危ないし又他のが寄って来ても面倒だよね」


()うですね。後でバルパルに()っても良いけど、一先(ひとま)ず置き場所ですよね」


「私は、そろそろ留守番に戻りますね」


「ああ、重ね重ねご苦労だったね。有難(ありがと)う」

有難(ありがと)うね」

有難(ありがと)う!」

有難(ありがと)御座(ござ)います」



「あっ! 先程皆とも話し合って()た事なのですが、()の機体に部品を組んで行く(ため)の作業場所が欲しいって要望から、安全や材料調達も考えて石祠(せきし)の階段からも近い此処(ここ)の壁を掘って造るという次第で(まと)まったのです」


()の壁かい?」

「――メルペイク、()の形で同じの(つく)って!――」


「えっと、場所は()だ決めてないのですが、一応()の辺りの岩壁に横穴掘って削った岩も材料にして、作業場を(こしら)えるって計画だったのですが、()の作業場が()れば()れを絞めた後に上げて置いておけるのではと考えたのですが」

「――第二針発射ー!――」


()うだね。……()れで行きましょう。取り()えずしめ……」

「ジュゴゴゴゴゴゴ」

「ビタッン」


()れは?」

「チェロルの新しい必殺技らしいです……」


()う……。取り()えず()の作業場を造る場所を探しましょうか」


「はいっ! 此処(ここ)()いです! 其処(そこ)の鋭角に切り立った岩壁の水面下を入口にしたら、潜泳機(せんえいき)がでっかい(やつ)に追われて逃げ込んでも()(まま)体当たりってされ(にく)いと思うんだよ!」


()れは余り想定したくない事案だよね」


「まあ、場所は此処(ここ)で良いとして、()の先が如何(どう)()って()るか確認しておこう」


「はい」×3


 周囲を確認した結果、(いびつ)(なが)らもぐるりと回れる形状と()っており、一周大体600m程であった。

 鋭角な岩壁と言っても実際、先端の方は潰れて()るというか(とが)って()ない形状だったので、()の先端部分に水面下から陸上に掛けて10mの入口を造った。

 水上3m、水中7mの割合で岩を退()けていき、退()けた岩は入口周りを尖らすのに使った。決してチェロルのでかい(やつ)に追われて云々(うんぬん)の脅しが怖かったからでは無い。

 遠目から見たら入口とは(わか)(にく)いかも知れない。偽装する意味は無いのだが、チェロルは秘密基地の気分なのかも知れない。



---

修正記録 2017-05-06 10:50


ルビを2つ追加


「、チェロルは秘密基地の気分なのかも知れない」追加

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