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アリアは知らない  作者: taru
第一部 序幕
1/345

アリアは意地悪令嬢にされた

下記URLにラギストア帝国地図を掲載しています。

http://ncode.syosetu.com/n9385dv/1/


はじめに

 この小説は古い時代感を表現するために平仮名表記を推奨する文字、表外漢字や補助動詞(「て、で」の後に続く文字)を漢字にしております。

 一部文字はあえて平仮名にしたり複数の漢字表現を使い分けたり、又、執筆初期の文章は上記の限りではありませんが、(おおむ)ねこの方針で書く予定であります。


まだ、書き始めて半年ほどで拙い部分も多いかと思いますが(よろ)しくお願いします。

 シュルルと小さな回転音を鳴らし魔動車なるものが、(はる)かに望む山裾(やますそ)へ向い()く。

 ()れはラギストア帝国の首都、リーシャンハイスから一路北へと続く道である。

 魔動車は()()のリーシャンハイスでは非常に珍しく、近頃ルトアニア大公領で開発された(ばか)りの新鋭。

 ()れを所持して()られるのは皇族と一部の有力貴族くらいのものである。

 ()の様な魔動車の周りには先頭に4名、後方に2名の合わせて6名からなる騎馬隊が護衛に付いて()り、見るからに(やん)ん事無きお方の雰囲気である。

 ()う、魔動車なるものに御乗車()されますのは、()の帝国でルドルド・ラギストア皇帝陛下の次に力を持つと()われる第一皇女子タリス・ラギストア・ルトアニア大公殿下の長女、大公家令嬢アリア・ルトアニア殿下であらせられるのだ。


 アリア殿下が窓から前方を覗くと、其処(そこ)には急勾配の坂が見える。

 ()の様な坂だと馬車では登り切れないのではと考える程に急な坂だが、()の坂を魔動車は軽快に登って()くのである。

 顔を伸ばし下を覗き見ると右手は1m位の幅を残して切り立った崖と()って()り、少しゾクリと背筋に冷たいものが走る程の高さが()る。

 坂を登り切った所に()る高台の門を(くぐ)ると、其処(そこ)には丁寧に整えられ人工河川も備わった広大な庭園が広がるのである。

 突然と変わる景色に感慨深いものが()ったのか、自然とアリア殿下は口を開くのだ。


此処(ここ)がミルストイ学園ですのね。今日から5年間、()の学園に(おい)て学びの日々が始まるのですわね」


 広大な庭園を見渡し(なが)ら伝うる()の言葉には、()れからの学園生活へ()せる期待と少しの不安が含まれて()た。


「姫様が優秀過ぎて(また)、先生方を困らせて仕舞(しま)わないかと心配して()ります」


「メアリー……()れからは姫様は駄目ですよ。帝国貴族に隙きを見せては怖いと伝え聞きますわ。ちゃんとお嬢様と呼ぶか名前で呼びなさい」


 少し困った顔をするアリア殿下は、侍女のメアリーに通じずともせめてもの抵抗をして()せたのである。



 ミルストイ学園、()れはラギストア王国時代の3代目国王ライルス・ラギストアが、8歳を迎えた貴族子弟に教養や礼儀作法を学ばせる場として、ミルストイ山の(ふもと)にある高台へ創立したのが始まりである。

 79年前にポルスト、ハルス、ヘイゼトラス、グルマドの周辺4国を併合してからは、遠隔地の子息令嬢たちを集め社交と規則に加え帝国様式の学び場とした。

 そして、人質としての意味合いにも重きを置いて()る。



 アリアは魔動車に乗って()たとは()え2週間程の旅を()て、(ようや)くつい先日ラギストア帝国の首都、リーシャンハイスへと辿(たど)り着いた(ばか)りなのだ。

 到着早々には御伺(おうかが)いの(ふみ)を出してから慌ただしく宮殿へと(おもむ)いて、お祖父(じい)様のルドルド・ラギストア皇帝陛下と、()の第一皇男子で伯父様のトロスト殿下へ挨拶を済ませて()たのである。

 だが(しか)し、従兄弟(いとこ)たちは(すで)に学園へと移動して寮生活を始めていらせられる(ため)に挨拶が(かな)わなかったのだ。


従兄弟(いとこ)たちが寮生活中と()りますと、()()れ個別に文を送っては時間を(もら)い挨拶をしなければいけないわね。一度で済むように段取りして()れる奇特な方は、残念(なが)()られない様ですのね。嘆かわしい事ですわ」


 アリアは口に出して(しゃべ)ることで、今後の予定を整理すると共に周りへ自分の意志を伝えて()るのだろう。

 (これ)()って周りは口添えや補助を()()くすると()う、意志の共有も担って()るのかも知れない。


「あら、魔動車が寮の前に到着した様ですのね。本来ならば庭園を散策したり広大な敷地に立ち並ぶ学園内の建物を見学したりして(まわ)りたい(ところ)ですけれど、私は私で悲しいこと(なが)ら忙しいのです。ええ悲しい、本気で悲しいから何度でも(つぶや)いて仕舞(しま)うのですわ」


 ……(ただ)のメアリーに対する当て付けであった。


 寮に入るとアリアはメアリーに先導される(まま)近衛(このえ)騎士のエミリアを伴って、女子寮管理人スリバリー女史に挨拶を済ませ、設備を見学する事もなく早々に自室へと向かった。

 ミルストイ学園は全学徒に対し寮生活を義務付けて()るものの、従者や護衛の随伴(ずいはん)は許可されて()り、アリアと共に近衛(このえ)1名エミリア・ラズベランに侍女2名メアリー・カルバランとラエル・フルーリストが付き添いで入寮して()るのだ。


 寮の建物は同学年のみと()って()り、部屋割りも派閥や領関係で(まと)められて()た。

 流石(さすが)にごちゃ混ぜに割り振っては警備に支障が出るし、問題が発生した(おり)に責任者の首が飛ぶだけでは済まされないのである。

 他領との親交を子供の内に深めるよりも、自領の結束を固める方が優先されると()う意味も()るだろうが、元々国が違うのだから小さな揉め事から親元へ普及して、独立戦争へと発展しては目も当てられない。


 アリアが割り当てられた部屋の玄関広間へ入ると、先立(せんだ)って受け入れ準備をして()()れた侍女のラエルが礼を()って()た。

 先程、学園まで送って()れた親衛隊が帰り際に【念話】を送ったか、メアリーの【瞬間転送】の御業(みわざ)で到着を知らせたのだろうか。


「ラエル、感謝(いた)しますわ。問題は無かったかしら?」


「はい、お嬢様、(とどこお)りなく終わりました。部屋は玄関広間の正面が応接室、右手奥の廊下から従者の部屋が続き一番奥がお嬢様の部屋と()って()ります」


 ラエルが説明し(なが)ら歩き出したので、アリアは追加で指示を出す。


従兄弟(いとこ)たちへ顔合わせの(ため)に、挨拶の時間を(もら)いたいと伝えたいから文を出しますの。お兄様にも会わないといけませんわねぇ……」


 兄のカルロス・ルトアニアはリーシャンハイスに着いて早々、挨拶もそこそこに寮へと移動して()た。友人達が待って()るとの事。

 ラエルが振り向きながら了解の意を示し先導を続ける(かたわ)ら、メアリーとエミリアは礼を()りつつ微動だにしない。お付き交代の頃合いは速やかに行わなければならない。彼女たちとて息抜きしないと身が持たないのだから。



 部屋に案内されてから着替えを済まして椅子に座って()ると、ラエルは戸棚から紙、(すみ)(ふで)を取り出して机に並べ始めた。


(そもそも)()の段取り事態は、従者が取り仕切っても良いものですわ。ですが《失敗できる(子供である)内に実践して慣れなさい》という教育方針の(もと)、できる限り自分たちで実践させるのですもの、相手側も()の事は十分に理解して()りますのよね。困った事に()の国では(おおむ)()(よう)な失敗できる内にとことん失敗して、()の反省を次に()かせれば良いと()う風潮なのですよね。私は嫌いですわ』


「明後日の模擬社交の立食会まで、特に予定は入って()りませんでしたわねぇ……」


 (つぶや)(よう)にアリアが口遊(くちずさ)むと、横に控えたラエルが「はい」と答える仕草を見せる。

 ()の様子を(うかが)いつつ、アリアは続きを話し出す。


「ハクルト殿下は都合が付けば礼儀的に()ぐ終わりそうですけれど、クルスリ殿下は同性だけに制約もありませんし、話の展開次第では時間が掛かるかも知れませんわね。……と考えますとルグス殿下は立食会の()もある事ですし、別途、場を設ける必要はありませんわね」


 ラエルの顔色を(うかが)いつつ、()の機微で今の(ところ)問題無い事を確認できたので、アリアは文を(したた)め始めた。

 ()(よう)()り取りを何度か繰り返し、(ようや)く完成した文をラエルに渡すとアリアは一息()いてから口を開いた。


「お兄様へも到着のご挨拶に伺いたい(むね)、伝えて(もら)えるかしら」


(かしこ)まりました」


 ラエルは綺麗な礼を()って部屋を出て()った。


---


 大きな執務用の机には、此処(ここ)ミルストイ学園を説明した冊子が広げ置かれて()る。

 当初の予想通りクルスリ殿下への挨拶は大分時間を費やした様で、そろそろ夕暮れ時である。


「模擬社交の立食会ですか。要するに新学年に(つど)った学徒同志、お互いに自己紹介をする場ですわね。本来の社交場であれば、親が随伴(ずいはん)し取捨選択を適切に行うものなのでしょうね。()れも悪しき風習の失敗を()まえて覚えなさいが(ごと)く、子供たちだけで判断し行動して()かねば()らないのですよね」


 アリアは(つぶや)きつつ冊子をぱたりと閉じた。


(しか)も失敗しても良いと()(なが)ら現実味を持たせる(ため)に、皇族は統治者としての義務と権威を持つそうですの。まあ、先程クルスリ殿下と快談した中で得られた情報ですと、ルグス殿下が色々と役目を(おお)()かって()り、他人事(ひとごと)みたいで(あれ)ですが大変そうなのは分かりましたわ」



---


 メアリーとラエルは真剣な眼差しで衣装やら化粧やらを整えて()く。


『いや、顔が怖いよ、顔……』


 立食会を間近に控えた自室では、アリア本人以上に気合の入った侍女二人に()って丁寧に仕上げられて()最中(さなか)なのである。


『ふむふむ、横髪を後ろに流し(なが)ら少しずつ編み込んで()く訳ね。両側が交わる所を髪飾りで(まと)めるのかな。薄い金色の髪に金の髪飾りは保護色だよね。あっ、()()り銀だよね』


 仕上がったのだろう、ラエルは満面の笑みを浮かべて口を開く。


「お嬢様、とても綺麗です」


 と、更に輝かん(ばか)りの晴れやかな顔を見せて、にっこり笑うのだ。


『いえ、貴女(あなた)の方が美しく感じますわ』


--


 会場へ入る前に自領の令嬢たちと落ち合い、(つい)で事前に紹介されて()たアリアの母タリス派閥に属する帝国宮廷貴族の令嬢、ミリル・フェスバーンとの顔合わせと合流を済ませた。

 皇帝の孫が単身乗り込む事は無い、防波堤は()れなりに必要である。

 誰とでも挨拶する事も無い、必要な人物に効率よく挨拶して()かなければならないのだ。

 知って()る人物同志にて紹介という形で切り出す方が、相手も此方(こちら)も都合が良いのだから。


 ()()れの位置取りや段取りを軽く話し合った後、「では向かいましょう」と会場へ足を向けた。



---


彼方(あちら)にルグス殿下がいらせられますわ」


 ミリルの声にアリアが振り向くとハクルト殿下を幼くした感じの男の子が、並み居る方々に笑顔で挨拶をして()た。


 アリアは頷きミリルに続いて歩き始めると「きゃー」と間近で悲鳴が上がったのだ。

 足元を見ると少女が赤系の飲み物をドレスに(こぼ)し倒れて()る。

 少女は上半身を起こすとアリアの方を見詰め言い放つ。


(また)なのですね、図書室の棚を崩して()たり、窓から花瓶を落としたり」


 ()の目は真剣で少し悲しそうにと、実に真に迫って()る。

 周りは雰囲気に()まれぴしりと固まり、何事かと訳が分からない状態に戸惑って()(よう)だ。

 勿論(もちろん)、アリアもミリルもルトアニア領の令嬢たちも同じ状態である。

 ()の場に侍女たちが居れば素早く立たせて、事情を()くなり(なん)らかの対処をしたであろうが、()の場に居るのは8歳の子供たちなのだ。


 騒ぎを()き付けたルグス・ラギストアは、()の会場での役目を()さなければ()らない。

 (なに)かいざこざが()った場合には、()の場で子供同士いくら話を()いても収まりが付かないだろう。

 下手に()の会を中断して大人の介入を頼っても、騒ぎを起こした子供たちに中断の(とが)が付く。

 ()って自邸待機と命じ後日、大人の仲介にて話を()き治める。

 ()れは帝国以前から伝わる伝統的な手法なのである。


 ルグス殿下は、倒れ少し上半身を起こして()る少女と、少女の視線の先に居るアリアを交互に見てから言い放つ。


「両名、騒ぎを起こした事に()り自邸待機を()い渡す」


 と、若干、決まった感を(かも)し出し(なが)らである。

 ()の会場ではルグス殿下は皇帝代理人的な役柄で、発言は余程の事が無ければ撤回されない。

 そして、仮想であれど勅令に等しき命令は、()の場で否定してはならない。本来ならば罪と()るから。


(つつし)んで()受け(いた)します」


 とアリアは言いつつ礼を()った。


(つつし)んで()受け(いた)します」


 少女も慌てて立ち上がると、か細い声を絞り出す(よう)に口を開き、震え(なが)ら礼を()った。

 すると、アリアと少女の周りに学園関係者と見受けられる大人たちが集まり始めた。


『もう少女への此方(こちら)からの接触は当面無理でしょうね。あら、ミリルもルトアニア領の令嬢たちも皆、困惑と余りの事態に真っ青な面持ちですこと。()う、()の少女は特に誰かを指した言葉を発して()りませんでしたわ。(ただ)、私の方を見て()りましただけですもの』


 大人たちの一部は、(くだん)の少女を伴って会場を退出して()く。


勿論(もちろん)()の件に()いて私は身に覚えも()りませんし理由も()りませんわ』


 残りの大人たちは()の御方がアリア殿下と気付き見る見るうちに、顔色が蒼白(そうはく)へと変わって()く。


()の少女に会ったのも初めてですし、私が学園に到着してから二日間の行動はハクルト殿下やクルスリ殿下、そして女子寮管理人のスリバリー女史に保証して(もら)える(はず)ですわ。故意云々(うんぬん)を別として、私が(とばっち)りを受けたのは明らかですわね』


 自邸とは帝都リーシャンハイスに()る、ルトアニア公爵領の関係者を集めて活動拠点として()る自治区邸宅や皇帝の住まう宮殿では無く、ルトアニア公爵領に()る宮城の事を指す。

 ()まり、旧王家で皇帝の孫娘である皇位継承権持ちの姫殿下を、安易に馬車で往復3箇月は掛かる自邸送りにしたのである。

 ()の事が露見すれば帝国貴族やルトアニア領貴族の印象は最悪であろうどころか、タリス派閥の宮廷貴族が暴走する可能性すら()る。


()れは、縦令(たとえ)失敗を許された場で()っても、果たしてルグス殿下やトロスト叔父上は事なきを得るのでしょうか。(ただ)でさえ、お母様は皇子の中でも格段に功績を立ててますから、能力主義の帝国では断然に支持されて()りますのに』


 もう模擬社交の立食会は継続不可能だろう。ルトアニア領の貴族子息令嬢も情勢を注視する(ため)に、寮を引き払ってルトアニア自治邸に移動する必要がある。

 アリアはミリルに目配せし了解の意を確認すると(ひるがえ)し、ルトアニア領の令嬢たちを伴って会場を後にした。


---

 

 7年前まで、()のラギストア帝国は西に2つの大国、ルトアニア王国とバグルス王国の3国で拮抗し大陸を統治して()た。

 (しか)し、バグルス王国とラギストア帝国の国境に()いて、長らく定期的に続いて()た国境紛争の戦端からバグルス王(みずか)ら率いる国軍が戦線へ展開した。

 ()れ事態は歴史上幾度となく繰り返されて()たものだが、今回(ばか)りは()れを切っ掛けに歴史の転換点を迎えたのだ。

 ()の時、急遽(きゅうきょ)介入したルトアニア王妃タリス・ラギストア・ルトアニア率いるルトアニア王国軍に背後から攻め入られる事で、挟撃の憂き目に遭い敗北したのである。史実は定かではない。

 ()(のち)、ラギストア帝国はルトアニアとバグルスを併合し、第一皇女子タリスをルトアニア大公領当主に()え、第二皇男子クワトロはハイリストア公爵家を拝命されバグルス直轄(ちょっかつ)領首都アルトレイスへ赴任する。



  ルトアニア王国の歴史は古く建国は千七百年前だとされて()る。近代に入り周辺列強国との差異を図る(ため)に、御業(みわざ)()われる神から与えられた力、神の(わざ)の研究に国を上げて取り組んだ。

 結果、多種ある物質生成系の御業(みわざ)から、数々の物質特性を発見する事ができたのである。

 又、気や魔気と()われる御業(みわざ)の発現に大きく関わって()るとされる人に知見され(にく)い物質? から金属運動を(もたら)す事が可能な技術が発見される等、他にも数多(あまた)の業績を残すことに成功した。


 タリス・ラギストア・ルトアニアがルトアニア王国へ嫁いでから十二年、()の過程に(おい)て帝国へ併合された事で更に物流が加速し、農業生産力や特殊加工技術を武器に急速な発展を見せて()る。





---

修正記録 2017-11-21 15:19


幾つかの改行を追加


幾つかの読点を追加


教育方針で実践させるのです。相手側もその事は

教育方針の(もと)、できる限り自分たちで実践させるのですもの、相手側も()の事は


(つぶや)(よう)にアリアが口遊(くちずさ)むと、」追加


見つつ、 → 見せる。 ()の様子を見窺(うかが)いつつ、


本来の社交の場 → 本来の社交場


のですか」 → のですよね」


いや顔怖いよ → いや、顔が怖いよ


(もらえ)える → (もら)える


皇太子 → 皇子


1700年前 → 千七百年前


12年 → 十二年


---

修正記録 2017-08-20 13:33


修正前5893字 修正後7394字


幾つかの文字の順番を変えたり捕捉の言葉を増やす


幾つかの平仮名推奨文字を漢字に変更


思考部分を会話文に変えたり捕捉を挟む事で分割し読みやすさを図る


幾つかの表現方法や言葉尻を変更


---

修正記録 2017-05-23 12:25


(ある)かに望む → (はる)かに望む


ダメ → 駄目


終えてから自室へ → 済まし早々に自室へ


自領結束 → 自領の結束


くれた → ()れた


タイミング → 頃合い


書き出した → (したた)め始めた


ニッコリ → にっこり


此方(こちら) → アリアの方


---

修正記録 2017-05-22 07:23


(ある)かに望む」追加


帝都の道を北に → 帝都から続く道を一路北に


幾つかの句点、改行を変更


幾つかの平仮名を漢字に変更


幾つかの語尾を変更


子息令嬢の社交と規則、帝国様式の学び場 → 子息令嬢へ社交と規則に付加え帝国様式の学び場とした


意味合いに → 意味合いにも


奇特な方は居ない → 奇特な方は残念(なが)ら居ない

---

修正記録 2017-03-27 23:45


()します → (いた)します


見学して → 見学したりして


「寮に入ると」追加


終え、 → 終えてから


成さなければならない → ()さなければ()らない


横へと学園関係者と見られる → 横へ学園関係者と見受けられる


とばっちりを食らったの → (とばっち)りを受けたの


背後からが → 背後から


---

修正記録 2017-03-23 21:57


物質特性が発見する → 物質特性を発見する


---

修正記録 2017-03-23 01:35


幾つかの句読点を変更


幾つかのルビを追加


幾つかの改行を変更


幾つかの現代的にひらがなが望ましい字を漢字に変更


幾つかの助詞、接続詞の変更


幾つかの語尾を変更


幾つかの同音漢字を近いと思われる方に変更(事情聴く→事情を()く)


学園へ赴いて → 学園へ移動して


時間を頂き挨拶をしなければ → 時間を貰い挨拶をしなければ


魔動車が寮の前に到着したようですね。 → あら、魔動車が寮の前に到着したようですわね。


回りたい所だけど、私は私 → 回りたい(ところ)ですけど、私は私


何度でも言うのです』 → 何度でも心の中で呟いてしまうのです』


従兄弟たちに顔合わせの挨拶に → 従兄弟たちに顔合わせの(ため)、挨拶の


侍従のラエル・フルーリストが → 侍女のラエルが


玄関ホール → 玄関広間


挨拶の時間をいただけるようお願いしたいから文を出しますの。お兄様にも会わないとねぇ

挨拶に時間を貰いたいと、お願いをしたいから文を出しますの。お兄様にも会わないといけませんねぇ


了解を示し → 了解の意を示し


インク、ペン → (すみ)(ふで)


『そもそもこの段取り事態は、従者が取り仕切っても良いものではあるのですが、失敗できる(子供である)内に実践して慣れなさいという事で、相手側もその事は十分に理解しているのです。

(そもそも)()の段取り事態は、従者が取り仕切っても良いものですわ。ですが《失敗できる(子供である)内に実践して慣れなさい》という教育方針で実践させるのです。相手側もその事は十分に理解しているのですわ。


事前に紹介された母タリス派閥 → 事前に紹介されたアリアの母タリス派閥


ミリルの声に振り向くと → ミリルの声にアリアが振り向くと


私は見に覚えは → 私は身に覚えは


保証して頂けます。 → 保証して貰えます。


お母様のタリスは皇太子の中でも → お母様は皇太子の中でも


ミリルに目配し了解の意を確認する → ミリルに目配せし了解の意を確認する


物質特性が発見され、 → 物質特性が発見する事ができた。


嫁いでから12年、帝国へ併合 → へ嫁いでから12年、その過程に帝国へ併合


---

修正記録 2017-03-11 20:23


前書きにラギストア帝国地図のURLを追加 http://ncode.syosetu.com/n9385dv/1/


---

修正記録 2017-03-02 21:19


幾つかのルビを追加しました


礼を取って → 礼を()って


次に生かせれば → 次に()かせれば


象徴 → 統治者


権利 → 権威


---

修正記録 2017-02-23 17:07


幾つかの改行追加


一部語尾接続詞の変更


教養や礼儀作法を学ばせる為、 → 教養や礼儀作法を学ばせる場として、


文を出し → お伺いの文を出してから


お母様の派閥 → タリス派閥


『ミリルの声に振り向くとハクルト殿下を幼くした感じの男の子が、笑顔で並み居る方々に挨拶をしていますわね』

 ミリルの声に振り向くとハクルト殿下を幼くした感じの男の子が、並み居る方々に笑顔で挨拶をしていた。


「だが、バグルス王国とラギストア帝国の国境に()いて」の下りの文を改稿


帝国へ併合された事で物流が加速し → 帝国へ併合された事で更に物流が加速し


第二皇女子タリスをルトアニア大公領当主に()え → 第一皇女子タリスをルトアニア大公領当主に()



---

修正記録 2017-02-20 00:32


アリアの思考部分に『』を追加


兄カルロス・ルトアニアの名前を入れ忘れていた


一部表現を追加、一部私をアリアに変更、誤字脱字の修正


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