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最凶魔王は転生しても止まらない  作者: 桜乃蛍
第一章 最強の武具を作ろう!
6/8

もふもふは我慢できない

シルヴァリア城を破壊(脱出)した僕たちは、逆恨みでもされたら面倒なのでシルヴァリア領をでるため密航した(海を渡った)

現在地は勇者世界で言うところのベルギーとかフランスのあたりだ。


これからの行動方針だが、いくつか候補がある。

・コユキの擬態を解かせてもふる。

・コユキを半擬態解除状態(ネコミミモード)にさせてもふる。

・僕の魔力の封印を解くための研究をする。

・魔王が居るらしいのでちょっかいかけられないよう自己防衛能力を上げる。(拳聖・魔導武具作成士のレベル上げ)

・コユキの尻尾だけでももふる。

・戦力拡充に伴った新たな魔術・魔法・技の開発


封印を解く方策は、実は思いついている。そんなことより最優先はもふることだな。


「コユキ…お前聖獣になったんだな。」

「ゴメンナサイ、ごしゅj…お兄ちゃん。先に種族を進化させた事が分かったら嫌われるかと思って、言い出せなかったの。。」

「僕がユキちゃんを嫌いになるはずがないよ。たとえユキちゃんが僕を嫌いになって、僕を殺したとしても、僕はユキちゃんが大好きだよ。」


この“大好き”は勿論ペットに対してのものだ。飼い犬に手を噛まれて犬を捨てるような飼い主には、犬を飼う資格はない。犬に手を噛ませた飼い主に問題があるのだから自業自得と言うものだ。まして、元々人間より優れた生き物であるペットが、さらに優れた存在になった事を喜びこそすれ、嫌うことなどあり得ない。


僕の気持ちが通じたのか、コユキは顔を真っ赤にして微笑んでいる。


「そんなことよりユキちゃん。僕はユキちゃんが獣人になったと思ってたから我慢してたんだ。魔獣族(前世)の時みたいにお前を思いきりもふりたい(可愛がりたい)

「ゴメンね、ご…兄ちゃん。汚いままじゃ撫でられたくないよ。せめてお風呂に入ってからにして(///ω///)それにこんな所じゃ私の(真の姿)をお兄ちゃん以外に見られるかもしれないし…」

「そっ、そうだな。コユキのもふもふ具合(真の姿)を見られたらそこら中のケモナー(飢えた野獣)共が黙ってないかも知れないし…。これから何をするにしても拠点があった方がいいな。適当に村か町を見つけて支配する(拠点にする)か!」


とにかく村か町を見付けよう。もふもふ出来るのに我慢するとか頭がおかしくなりそうだ。





念願の村をミツケタゾ!

…だが屋外に人がいない。まだ日は高いというのに妙だ…が、そんなこと気にしてられない。ラブホでも何でも良いから素早くチェックインだ!


この村の宿はすぐに見つかった。一番目立つ、唯一の2階建ての建物にINNと掲げてある。

入ってみると1階は吹き抜けのホールで酒場になっていて、2階が客室のようだ。なんだか雰囲気がおかしいようだが、細かいことは気にしていられない。


「2人で1部屋、取り敢えず1晩お願いしたいんだが、実は今持ち合わせがない。この拾った剣(シルヴァリアの騎士剣)で何とかならないか?」

「このような業物なら1晩と言わず1週間泊まっても問題ないですが…」

「俺達が居るのが分からないのか?」


後ろから声をかけられて振り返った。そこで周囲の状況が目に入る。

なんだか雰囲気がおかしいと思っていたが、汚い格好をした臭い男共が酒を飲み、若い女が数名、壁側にたたされていた。男のうち何人かは女を隣に座らせ胸をもんだりしている。女の中には顔を殴られた者もいるようだ。

所謂、賊というやつか。


「なんだおめぇ。マブイ上玉連れてんj」

「汚い手でコユキに触れようとするな。」

僕は気を込めずに(・・・・・・)男の胸に拳で触れる。


「なんだてめぇh…」

ばたん。


何かを言い終える前に男は倒れた。

シルヴァリア城で魔力吸収の魔法陣を喰らったときに思ったことだが、上手くいったようだ。

僕にかけられた封印は魔力放出の禁止だ。しかし吸収なら出きるんじゃないかと。今までは雑魚の魔力を取り込むなど考えたことも無かったが、現状ではこれも充分な戦力と言える。

ついでに、押さえ込めないほど魔力を溜め込めば封印も解けるだろう。一石二鳥と言ったところだ。

封印の研究をして解除しても良いが、時間がかかりそうだし、こっちの方が他に色々作業するついでに出来るから効率的だろう。


「てめぇ、何しやがった…!」

「コユキに触れようとしたから魔力を吸い尽くした(殺した)だけだが。問題あったか?」

「なっ…てめぇ、何者だ…!」

「どうでも良いが目障りだ。僕は早いとこもふりたい(部屋で休みたい)んだ」

「この野郎!!一生寝てろ!!」


賊の頭と思われる男が斧を振り下ろしてきた。

僕はさっきと同じように男の胸に拳で触れようとして、失敗した(・・・・)



僕の拳はその胸を貫き、背中から赤い手が生える。

…おかしいな。最初の男より強い(高レベル)と思っていたが、拳を当てただけで絶命するとかもろすぎるだろう。

そのことも不可解だが、手が汚れてはコユキをもふれないではないか。

僕は汚くなった手を綺麗にするため、賊の頭(ゴミ)の体に残った魔力を使い、その血液と肉体を分子レベルでバラバラにした。

賊の頭(ゴミ)炭素の粒()になった。


「それで、全部殺せば僕は休めるのか?」

「「ひっ…ヒェェェッェ」」

賊共は我先にと宿から逃げ去った。


「じゃあこの剣で一週間頼む。飯は要らない。この宿には風呂はついているか?」

「ハッ!ハイ!最上級の部屋にのみ付いております。あなた様はこの村を救って下さった!最上級の部屋(風呂付きの部屋)に泊まってください!お代も要りません!」

「いや、これはとっておけ。まだしばらく厄介になるつもりだ。僕が厄介者(無銭宿泊者)になっても困るだろう。一週間後にまた何か持ってくるから物々交換で頼む。報酬は物々交換を認める事(それ)でいい。」

「カシコマリマシタ!」


村人を皆殺しにするより、この方が拠点としての居心地は良くなるだろう。僕は運がいいようだ。



それでは早速もふもふ(お楽しみ)の時間だ!

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