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最凶魔王は転生しても止まらない  作者: 桜乃蛍
長いぞプロローグ
5/8

プロローグ5 城脱出とか、もうどうでもヨクネ?

今回ちと長いかもです。

…言いたいことは分かる。2話前には脱出してるはずだったのに、文章力低い上に目算が会わなくてふてくされるのも分かる。


だが3人くらい読んでくれてる人がいる可能性が微レ存なんだから。

もっと熱くなれよ!どうしてここで諦めるんだ!君ならできる!歌っても良い!

…でもあの歌はねぇよなぁ。



取り敢えず1.28秒ほど戻ってババアのセリフから。

実際は2話くらい遡ってるって?

君は解説やキャラ紹介等は見ていない。イイネ?


ここからは並列思考(マルチタスク)第2思考回路(ご都合主義)にてお送りします。



「お待ちしておりました…勇者様…」

ババアは生徒会長に熱い視線を送る。

…あれ?見つめられた生徒会長も若干照れてる…っていうか魅了状態入り掛かってないか?


魔力の流れから見て幻術とチャームの重ね掛けか。僕は魔導云々を抜きにしても魂が上位存在になり掛かってるからこの程度の魔術は全く効かない。


聖獣で同性な上に、幻術が使えるコユキもこの程度の幻術にははまってないな。でも念の為に注意しとくか。

僕はコユキに念話を送る。


『今僕達に対するステータス魔法に干渉する魔術を使った。周りには僕もお前も雑魚に見えている。なるだけ穏便にここから出たい。お前もスムーズに脱出できるよう振る舞ってくれ。あと、お前は念話の秘匿が上手くないから、お前からの念話は禁止な。』

『☆(=゜ω゜)』

ちゃんと伝わったようだ。コユキは僕にだけ分かるよう可愛く目配せしてきた。縦書きで読む人には伝わらないかもだがシランガナ。



「ここは勇者様の世界とは理を別にする、所謂異世界で御座います。現在わが国…いえ、この世界は魔王の侵攻によって存亡の危機に瀕しております。なにとぞ勇者様のお力をお貸し頂けないでしょうか?」

「ええと…勇者とは俺のことを言っているのか?しかし悪いが俺にはそんな力はない。」

「そんなことはありません。確かに今の貴方様のお力はまだ大きなものではございません。しかし私には解ります。貴方様には厨二要素(強大な潜在能力)があります。」


あー、ババアに見つめられてイケメン生徒会長が真っ赤になってやがる。間もなくチャーム完了っぽいが助けて恩を売っとくべきか?

後でこいつが大成したら儲けものだしなぁ。


「ところでばぁちゃん。それって会長…勇者様だけでええのん?うちらいらんのやったら関係ないし、家に帰りたいねんけど。」


副会長もいやなタイミングでズバッと言うなぁ。ってかこいつ幻術効いてないのか?魔導士とは言え上級下位職レベル1で無級上位職レベル1000の幻術を無意識に無効化出来るとかとんでもない才能だ。

そしてスナイパー|(言葉)の称号は伊達じゃないな。ババアがうろたえて幻術が乱れて…解けた。召喚魔法陣に4人も便乗してきたから魔力が限界だったんだろう。


「そんな…美幼女ネコミ巫女が…憔悴したババアにorz」

「 ! …申し訳御座いません、勇者様。スムーズに協力して頂くためにやむなく貴方様の望む姿を見せておりました。あなたが望むのであれば女、金、地位、何でも御用意致します。何卒お力添えを…」

「なんや知らんけど人騙しといてよぉ言うわ。あたしの質問にも答えてもろぉてないんですけど?」


生徒会長はロリコンか。落ち込み方が半端ねぇ。副会長もちょっと言い過ぎじゃないか?ババアが化けて出そうな形相でにらんでるぞ。


「…彼らは勇者様のお知り合いですか?」


ババアは生徒会長以外はアウトオブ眼中か。確かにピンポイントでマーキングされてたのは生徒会長だが、他要らんなら転移魔法陣の範囲をもっと絞っとけと。技量が足りなかったんだろうが。

だがその対応は印象よくないだろ。後で洗脳でもすればいいってか?

あ、生徒会長も何とか復活したか。


「えっと、彼女らは俺の…部下みたいなものだ。だが俺含め、いきなりこんな状況になって少々混乱している。取り敢えず一旦帰ってまた後日仕切り直すのが良いと思うんだが。」

「申し訳ございませんが、私共には貴方方を元の世界に帰すすべが御座いません。」

「はぁ?ふざけんのも大概にしぃや。5人も拉致して事情も聞かんと洗脳しようとした挙げ句、悪びれもなく命令か?」

「私は命令ではなくお願いを…」

「それ断ってこっちで生活できる保証はあんの?選択肢が無けりゃ命令と同じやろ。取り敢えず私はあんたのこと信用出来んし、勝手に行かせて貰うわ。どっかに元の世界に戻れる方法があるかもしれんし。皆はどないする?」


…空気は悪いが良い流れだな。このまま便乗しよう。

「僕は副会長の意見に賛成します。少女がババアになるって言うのは異世界である証拠と言えそうですが、同時に僕らを騙そうとした証拠であるように思われます。このババアは信用できません。」

「私もそう思います…」

「僕は副会長に何処までも、ついて行きます。」


コユキは演技が上手いな。本当に不安そうだ。抱きしめてあげたくなる…が、我慢だ。

書記は副会長に気があるのか?第一声に気持ちが溢れてるぞ…



「おっ、俺は小さい頃から勇者とかヒーローとか憧れていたんだ。俺に従順なネコミミ美幼女を用意するなら暫くあなた方に手を貸しても良い。」


生徒会長が言った途端に足元から光り輝く魔法陣が現れる。

ババアはしたり顔でにやけてやがる。

契約魔法か。言質取った時点で発動するようになってたんだな。

可愛そうだが生徒会長は暫くこの国のお抱え勇者になるだろう。

交換条件と有効期限が成立しているのが、生徒会長にとっては不幸中の幸いだろう。この世界では幼女にイタズラしても実力があればまかり通る傾向があるから、会長としても本望だろう。



「勇者様、契約は成されました。配下に関しては早速手配いたします。手配には1週間ほど掛かりますので、その間は城内の国賓宿泊室にておくつろぎ下さい。」

「なんや知らんけど、話がまとまったなら私らは行くで。ほなな。会長さん」

「場外へは我等がご案内いたします。」


ずっと空気だった兵士二人が道案内を買って出る。一応従っておこう。


広い廊下を練り歩く6人。なんか城の中心側に向かってる感じだな。

一応兵士二人のステータスを見ておくか。



モーブ=アインツ 森人族(エルフ)

聖騎士2568

状態異常 傀儡


エキス=トラ=オーネス 人族

神聖騎士3655

上級僧侶8562



…まぁいいか。モブ1、エキストラ1ってのはちょい役ってことで気にしない。

そんなことよりこいつらの職業がヤバい。

無級、聖級、神級のどれかがわからん。

モブの方は傀儡状態を鑑みると恐らく聖なる騎士(無級)だろう。…でもこいつが聖級に上がったら聖聖騎士になるのか??なんか微妙だな。

エキストラの方は神級の聖騎士なのか神聖なる騎士(無級)なのか…

たぶん無級だろう。神級じゃあ今の僕の手には余るから考えるだけ無駄だしな。こういう級が分かり難い職業は威嚇としては使えるよなー。


「ここを通って出ていけ」

エキストラに促され、中庭を歩く4人。足元から魔法陣発動の気配。

…この国の人間は屑ばっかか?


4人全員が範囲に収まると、魔法陣が輝き出す。

これは魔力吸収だな。魂の魔力が枯渇すれば人は気絶する。無傷で生物を捕獲するトラップだ。脱出禁止の魔法陣も同時展開してある。


「驚いたか?殺しはしない。お前等は勇者様に対する保険見たいなものだからな」


あー、僕が言うのもなんだがゲスだな。イライラしてきた。

副会長と書記は悔しそうにエキストラを睨みつつ、意識を失った。エキストラはゲス顔で此方を見ている。


「ほぉ…お前等なかなか耐えるじゃないか。お前は良い傀儡(兵士)性奴隷(人形)になりそうだな」

傀儡作成担当はこいつか。宗教絡んでる上位職って大概洗脳系のスキル持ってんだよなぁ。魔力枯渇状態は洗脳かけやすくすなるし、手慣れてるな。

しかしコイツの魔法陣の強度から底が知れた。こいつは無級(雑魚)だ。


「攻撃してきたのはそっちだ、反撃するが文句言うなよ。」

「ハッ!身動きもとれない雑魚が何を言ってるんだ?」


そこで僕は構えをとる。嘗ての小学生達が傘や箒をもってやっていた、あれだ。この構えにエキストラは怪訝な顔をする。


「その構えは異世界の勇者がよくやる奥技の構え…魔法陣から魔力が逆流している…!?

その称号!!!前世代のオタク(モダンスキル所持者)ラノベ乱読者(聖典の啓示)厨二病末期患者(究極進化の系譜)まで…!!!貴様…一体…!!!」


僕はコンクリビル踏み砕き(大地爆砕脚)トマトソースパンチ(朱海拳)壁破砕移動(空歩)の3つ、すなわち陸海空の3つの技を使える。そしてア○ン流には剣や槍だけでなく鞭や爪|(格闘武器)もある。すなわち、素手でもこの技は完成する。


「アバ○…」

「まっ、まて…そうだ、お前も俺の仲間にs」

「ストラッシュ!!!」


魔法陣から奪った3人分の魔力を右拳に集め、振り抜いた。

エキストラは全身がミートソースとなり、近くにいたモブは数十メートル吹き飛んだ。副会長と書記はコユキと一緒に後にいたため無事だった。


「よし、ゴミも散らかした(片付けた)し、行くか!」

「この二人は置いてくんですか?」

「連れてっても邪魔だし、起きたら勝手に逃げるだろ?」

「それもそうですね☆」


こうして僕たちは旅立った。





この日、シルヴァリア城は原因不明の魔力の爆発により中庭より南部分が粉々に粉砕。その際に異世界人4名が人知れず姿を消した。

魔力爆発の被害は城下町にまで及び、ところによりミートソースの雨がふったという。

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