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夢綴  作者: 二色燈籠
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夏の日に見た夢

 空を飛ぶ夢を見た






 こういうと語弊を生むかもしれない

 正しくは、空に浮かんだ夢を見た、だ


 夢の中の私は、60cmほどの高さに浮かんでいた


 夢で空を飛ぶ高さは自信の表れだというけれど、随分と低い高さだなと思いながら色々試して見ることにした

 どうやら力を入れると沈み、力を抜くと浮くらしい


 どこに、と言われると困る

 全身に、だ



 ともかく、しばらくそうしていると、気づけば私は空高くに浮かんでいた

 それも留まることを知らず、風に煽られた凧のように、高く高く舞い上がっていた



 最初の内こそどこまで高くなるのだろうかと思っていた私も、我が家が芥子粒ほどの大きさにしか見えなくなるに至り、これは不味いと思って必死で沈もうとした





 しばらくして、努力の甲斐あってか、どうにか私は懐かしい我が家の庭に降り立つことが出来た



 庭には紅色の花が蜘蛛の足のような花弁を咲かせていた

 私の好きな花だった


 もう夏も半ばかと思いながら、玄関の引き戸を開けて私は居間に向かおうとした

 ひどく喉が渇いていて、麦茶が飲みたい気分だった



 私の家は、玄関から居間に向かう途中で仏間の前を横切る形になっている

 その黒塗りの仏壇をちらりと横目に見たところで私の意識は途切れた




 そこには私の写真が飾ってあった





 そんな夢を見た

直球な夢でした

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