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逆転世界の堕天使様〜Hな男の子の風俗経営〜[全年齢版]  作者: 藤水 肇


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2/2

2.初めてのムズムズ

私は転生者である。元はこことは違う別の日本で女子高生をしていた。しかし、通学途中でトラックに跳ねられ、元の世界とは違う世界の日本に生まれ落ちたらしい。最初はただ転生したと思った。だが、しれば知るほどこの世界と元の世界が違うことを実感した。


まず、この世界の男女比は1:100である。もといた日本では考えられない男女比だ。昔、ウイルスにより男性のほとんどが消え、ウイルスに抗体を持つごく一部の男性のみ生き残り、男性が減ったらしい。街を歩いていても男性など見ない。女性ばかりである。

 

また、この世界の女性は自分も含めて容姿が良い。前世だったのならばこの世界の女性はほとんどがモデルかアイドルだろうと思えるほどにはレベルが高い。まあ、その中にも優劣はあるが。

 

ほかにも違和感はあるが主にこれらの理由から前世とは違う世界だと確信した。



 私が宮内凛としてこの世界に生まれて14年が経っている。昨日までの私の人生は順風満帆と言って良い。父親はいないが優しく仲のいい家族がいて勉学に励み友人もできて、つまらなかった前世とは違い充実した日々を送っている。そう昨日までは...

 はぁ〜〜。

特大なため息が出る。

昨日のことを考えるとすごく憂鬱な気持ちになった。学校からの帰り道で私がそんなことを考えていると隣のギャルがこちらを向いて口を開いた。

 

「どうしたのりんりん。そんなため息吐いてさー。今日一日ずっと憂鬱そうな顔してたよ。そんな顔も綺麗だけど笑ってた方がりんりんは魅力的だよ」


そう言ってはにかむこのギャルは友人の柴田明日香。ポニテにしてまとめている金髪と胸元のボタンが外れ溢れんばかりの胸とYシャツ、短いスカート、この世界でも上位に入るだろう美人な容姿を持っている由緒正しいギャルである。私とは幼稚園からの付き合いで今までずっと一緒に過ごした親友の女の子。そんな子が私を心配そうに見ている。


「……いや、なんでもないよ……」


「そんな顔でそんなこと言われても説得力ないよ。まあ、私にはりんりんがそんなに落ち込む理由なんて1つしか思いつかないけどねー。みーくん関係のことなんでしょ?」


 図星である。……親友の明日香には何でもお見通しらしい。その通りだった。私はみーくん、私の弟の湊

のことで悩んでいる。そう、私には弟がいるのだ。この世界で珍しい男性が家族にいる。そのおかげで私は小さい頃から周りに羨まれている。しかもお顔がすごく整っていて心優しい男の子。


女性ばかりのこの世界で男性は生まれながらにして勝ち組である。小さい頃から溺愛され育てられる男性は7歳ごろになると基本的に大まかに分けて2パターンのタイプに成長する。それは、女性に対して嫌悪感を持ち傲慢、横暴になる男性か、女性を恐れ忌避するようになる男性である。女性に対する反応に強弱があるとはいえ基本的に女性を避けるようになることには変わりない。この世界の男の子と仲良くなるのはものすごく難しい。家族ですら安易に触れたり話しかけてはダメなのだ。


私は4歳で弟が生まれてからお母さんと一緒に家族に男の子がいる人向けの講座に参加したり雑誌で勉強して弟への接し方を学んだ。曰く、男の子は怒らず、否定せずその子に尽くすように育てた方がいいとのことだった。だがそれでは、この世界の女性を物としか見ていない男性のように育ってしまうと私は思い、悪いことは叱り、いいことをしたら褒め女の子には優しくするように赤ちゃんの頃から徹底的に教えた。

そのおかげで湊はこの世界では珍しい女の子を避けず優しさを持ち、女の子に普通に接してくれる子に育ったのだ!


そんな完璧美少年の溺愛している弟、湊に私は昨日から避けられている。それが私の目下の悩みである。


「そう……湊と昨日からうまくいってないの。避けられちゃってて」


「そっか。でもみーくんから避けられちゃうって相当じゃない?りんりんなにしたの?」


 明日香が深刻そうに理由を聞いてくる。そう。湊はそこら辺にいる器の小さい男の子ではない。大抵のことは笑って許してくれるし、私を避けるのはもってのほかだ。なんせ、一昨日までは湊を膝の上に乗せて抱きつきながら一緒にリビングのソファでテレビを見て談笑していたのだ。しかし、そんな優しさに溢れた湊にも許容できないものというのがある。それは昨日、学校から帰り汗を流そうとした時に起こってしまった大事件なのだ。


「昨日お風呂に入るときに入浴中のプレートかけ忘れちゃって湊に裸を見せちゃったの。それから湊、自分の部屋に籠って私と顔を合わせようとしないんだ」


「あー。男の子は女の子の性的なところに忌避感を抱くっていうもんね。みーくんも今年で10歳でしょ?年齢的に女の子をさけてもおかしくないよ。むしろよく今まであんなにベタベタできてたと思う。この羨ましい奴め。ういうい〜」


 ニヤニヤしながら肘でつついてくる明日香にやり返したりしながら雑談して歩いていると私の家のマンションの前に着く。私は明日香と別れ、マンションの丁度一階に来ていたエレベータに乗る。私たち家族が住んでいるこのマンションは24階建ての男性防犯認可マンションである。


 

ー男性防犯認可マンションとは

 男性が安全に住めるように防犯に優れ、国に認定されたマンションである。この認可マンション内での男性への犯罪はマンション管理責任者が責任を取る必要がありこのマンションに入居することができる女性は厳格な審査を通過しなければならない。また、男性やその家族以外の女性の家賃はかなり高額であるが男性と同じマンション内に住むということは男性との出会いが少しでも増えるということでとても人気であるー


  

 このマンションは21〜22階にジムやBAR、温水プール、サウナなどが完備されており男性やその家族は20階にある男性専用フロア専用エレベーターに乗り男性専用フロアである23〜24階へと行くことができる。私は21階でエレベーターに乗り込むと24階へ向かう。男性用フロアには今、私たち家族しか住んでおらず廊下は静かなものである。私は家の前に立つと家のカードキーを財布から取り出しドアを開けて玄関に入る。


「ただいまー」


 返事はない。いつもならば湊が返事をしてくれるというのに……。私は荷物を自分の部屋に置くと湊の部屋へと向かう。私は湊の部屋の前に数分棒立ちして心の準備を済ませると決心してドアを叩く。


「湊?あのね、昨日のことはごめんね。お姉ちゃんの不注意のせいで湊に嫌な思いをさせちゃって。あれから湊、部屋に閉じこもっちゃうし心配なの。嫌かもしれないけど少しでもお姉ちゃんと会話してほしいな、扉越しでもいいからさ」


お母さんが出張に行っている今、湊のお世話をできるのは私しかいない。湊に嫌がられてでもこの状況をどうにかしなきゃいけないと使命感が湧いてくる。返事がないドアを眺めること数分。私は無理矢理でも部屋に入り湊の状況を確認しようと部屋のドアノブに手をかけ回そうとすると中から私の耳に湊の声が届いた。


「お姉ちゃん、お部屋入ってきて」


「!?」

 

湊の言葉にびっくりする。男性にとって自身の部屋というのは聖域である。女性を入れることなどするはずがなく、また女性の部屋にも入ることはない。湊といえどもそれは例外ではない。実際、姉である私と家で接するときもリビングである。


私は緊張しながらも恐る恐る部屋に入る。男性の部屋に入るのは前世も含めこれが初めてだ。湊の部屋の中は湊の匂いが濃く、とても整理されていた。湊の姿を探すと湊はベットの上で布団を頭から被っているのを見つける。私は自分が異性とはいえ弟の部屋に入りドキドキしていることを湊に悟らせないようにベットに近づき湊に声をかけいつものように頭を撫でた。


「湊、昨日のことは本当にごめんね。お姉ちゃんのこと嫌いになっちゃったよね。それはしょうがないことだけどご飯とかはちゃんと食べてほしいな。昨日の夕食も朝食も食べてなかったみたいだけどお昼はちゃんと食べた?」


「うん。お姉ちゃんが準備してくれてたご飯食べた。美味しかったよ。作ってくれたのにご飯食べなかったりお姉ちゃんのこと避けててごめんね」


 布団から綺麗な目元までを出して話す湊を見て自分が弟にキュンキュンしているのがわかる。かわいい。何なんだこの可愛い生き物は。私をどうしたいんだろうか。


「だ、大丈夫だよ。あの件はお姉ちゃんが悪いしね。湊もちゃんと嫌なことがあったら言ってね。お姉ちゃん、湊の言うことならできる限り直すからっ」


「んーん。お姉ちゃんに直すとこなんてないよ。いつもやさしいし、一緒に遊んでて楽しいもん」


興奮して少し早口になった私に満点回答で返してくる湊。私の胸の鼓動はさらに激しくなった。


湊は弟。湊は弟。湊は弟。湊は弟。湊は弟。湊は弟。

湊は弟。湊は弟。湊は弟。湊は弟。湊は弟。湊は弟。


落ち着くために自分に言い聞かせる。そんな私を横目に湊が布団から出てベットに座り直し、私の手を遠慮がちに握った。


「お姉ちゃんに直して欲しいところはないんだけど困ってることがあるんだ...お姉ちゃんに相談してもいい?」


上目遣いで私の方に首を少し傾けるショt、いや弟に頭が真っ白になりながらも首を縦に振る。


「っいいよ。何でもお姉ちゃんに相談して!」


そう言って胸を叩いた私に湊が口を開いた。


「じゃあ、あのね、その...お姉ちゃんの裸見た時からね、なんか、その...お姉ちゃん見ると裸を思い出しちゃってへんな気持ちになったり、その...おちんちんがムズムズしたりするの...だからお姉ちゃんを避けちゃってたんだけど、これって何か変な病気なのかな。お姉ちゃん、どうすればムズムズなくなるか分かる?」


湊の言葉に胸を叩いた私の拳は力無くベットの上に垂れ、子宮は疼き頭で湊の言葉がループした。さらに視界が真っ白になり情報過多で私は意識を手放した。

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