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09 おっさんはピラミッド型ダンジョン内を探索する

朝、オアシス都市の賑やかな通りには、さまざまな露店や冒険者たちが溢れていた。三人は市場の一角にある小さなカフェテラスで、朝食を取っていた。


リナが口を開いた。


「この都市、情報が溢れていますね。昨夜も酒場で、色んな噂を耳にしましたが…」


ランデルは考え込みながら言った。


「確かに、たくさんの情報があった。その中でも特に興味を引いたのは、ピラミッド型のダンジョンの話だったね。」


アイラはカップを置いて、


「あのダンジョン、宝物が眠っているという噂は聞いたことがある。ブルージュエルと関連があるのかはわからないけど…」


と言った。


リナは興味津々に聞き入って、


「アイラさん、そのダンジョンに行ってみたいと思っています?」


アイラははっきりと答えた。


「うん、行きたい。それに、リスクを取るのは冒険者の仕事だろ。」


ランデルは微笑んで、


「言ってみましょう。その前に、情報収集をしに図書館や、ここの知識人たちを訪ねてみましょう。」


アイラは頷き、リナも


「それが良いですね。情報が揃えば、ダンジョン攻略もスムーズに進むはずです!」


と同意した。


三人は、新たな冒険に向けての準備と情報収集のため、オアシス都市の中心部へと向かった。


オアシス都市の朝は活気に溢れていた。


太陽が高く昇る前の涼しい時間帯は、市民や冒険者たちが情報や商品を交換する大事な時間だった。


「この都市には、多くの情報が集まる場所があるはずです。」


ランデルは深く考えた後、提案をした。


リナは頷きながら、情報を提供した。


「市場のすぐ隣に、古代の文献や地図を多数所蔵する大図書館があるみたいですよ。」


「図書館なら、情報収集にうってつけだ。さっそく行ってみよう!」


図書館の中に入ると、リナは圧倒されたように言った。


「こんなにもたくさんの本が…。どこから読み始めるべきでしょうか。」


アイラはすぐさま答えた。


「一番早いのは、ピラミッド型ダンジョンに関する資料を持っているか、司書に訊くことだろう。」


ランデルが頷きながら言った。


「その考え、賛成です。」


アイラは図書館の中を見渡して、司書を見つけて質問を投げかけた。


「ここにピラミッド型ダンジョンについての資料や情報はあるかい?」


司書は親切に答えた。


「ピラミッド型ダンジョンに関する情報は、この棚の右側に整理してあります。そちらをご覧ください。」


リナが微笑んで感謝の言葉を述べた。


「そうなんですね。ありがとうございます。」


ランデルは考え込むように言った。


「探し始めると時間がかかるかもしれませんね。とりあえず、関連しそうな資料だけを選び、それを読むことにしましょう。」


アイラがニッコリと笑った。


「それなら、三人で手分けして探すのが一番早いな。」


三人は図書館で得た情報を元に、ピラミッド型ダンジョンの位置を特定した。


地図を広げながら、ランデルは進む方向を示した。


「こちらの方角にあるようですね。」


リナが砂の中に埋もれているような古代の道標を指さしながら言った。


「この古代の道標も、その方向を示しているように見えます。」


アイラはしっかりと弓と矢を構えた状態で、準備を整えている様子だった。


「このピラミッド、何か罠やモンスターが潜んでるかもしれないから、用心しないとな。」


ランデルも剣を手に取り、身を引き締めた。


「アイラさんの言う通り、注意深く進む必要があるでしょう。」


三人はオアシス都市を後にし、砂漠の中のピラミッドへと進んでいった。


旅の途中、砂嵐や突如として現れるモンスターに遭遇するも、三人の連携でそれを乗り越えていった。


太陽が沈んで久しい頃、遠くに巨大な三角形のシルエットが見えてきた。


それが目的地、ピラミッド型ダンジョンの入り口であることを、三人は直感で理解した。


アイラが砂を払いながら言った。


「ようやくだ。でも、中に入る前にちょっと休憩した方がいい。」


リナは水筒を取り出し、深く一息ついた。


「確かに、短い時間でも休むべきですね。この後が大変そうですから。」


ランデルもうなずいた。


「少しの休憩後、準備をしてから中に進むことにしましょう。ブルージュエルの手がかりも、きっとこのピラミッドの中にあるはずです。」



申し訳ございません。再度修正いたします。


ピラミッドの入り口の前で、三人は少しの間立ち止まった。


アイラが言った。


「このピラミッド、中はどれくらい広いんだろう?」


ランデルが答えた。


「古文書によれば、迷路のように複雑になっているようです。でも、私たちならきっと乗り越えられるでしょう。」


リナは深呼吸して言った。


「確かに、私たちなら大丈夫でしょう。心を一つにして進みましょう。」


中に入ると、冷たい空気が流れてきた。進むうちに、砂の床からスコーピオンのようなモンスターが現れた。


リナが驚きの声を上げる。


「こちらに向かってきますわ!」


ランデルはすぐさま支援魔法を唱えた。


「私の魔法で皆さんを守ります!」


アイラが弓を引き絞りながら言った。


「一撃で仕留めるから!」


矢はモンスターを正確に貫き、撃退した。進んでいくと、今度はサンドホークが襲い掛かってきた。


リナが叫んだ。


「上から来ます!」


アイラは矢を放ちつつ言った。


「ちゃんと見てるから、リナ!」


リナが盾を構えながら答えた。


「ありがとう、アイラさん。ランデルさん、もう一度お願いします。」


ランデルが微笑んで言った。


「承知しました。お任せください。」


アイラがリナとランデルに向かって言った。


「二人の力があれば、このピラミッドの中も怖くないな。」


ランデルがうなずきながら答えた。


「それにしても、まだ先は長そうですね。でも、三人なら大丈夫でしょう。」


リナが優しく言った。


「そうですね。一歩一歩、確実に進んでいきましょう。」


三人の冒険者たちは、ピラミッドの内部を進んでいた。


通路は複雑に入り組んでおり、古代の壁画や彫刻が数多く飾られていた。


アイラが前を指さし、注意深く言った。


「この辺り、何かがおかしいぞ。」


リナも足元を見ながら答えた。


「そうね、この床、少し色が違うわ。」


ランデルは杖を持ちながら首を傾げた。


「一体、何なのだろう…」


その瞬間、微かな振動と共に足元の石板が軽く沈み込む音がした。


突如、通路の奥から大きな轟音が響き、壁の隙間から大量のモンスターが飛び出してきた。


アイラは驚きながら矢を構えた。


「これはモンスタートラップだ!!」


リナは驚きの表情を見せつつ、剣を構えた。


「こんなに多くのモンスターたち…」


ランデルが大声で指示を出した。


「アイラさん、遠距離からサポートを頼みます!リナさん、防御をお願いします!!」


アイラが弓を構え、矢を一つ放った。


「任せろ!」


大量のモンスターがなだれ込んでくる中、三人の冒険者たちの戦いが始まった…。

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