共同生活
午後3時 今から買い物、今晩の夕飯の分と明日の朝の分。大人4人分の買い出し
ちょと足を伸ばして、小腹を満たすためにたこ焼きを買いに
「8個入り醤油マヨで」8個入りならタレはどんなものでも500円
帰ってひと仕事する前に小腹を満たして、それから晩ごはんの準備
俺の場合仕事は依頼が来ればやるって感じだから、土日だろうが、祭日お盆でも
夜中でもあればするって感じ
そこは無でもいい、未来に希望が一点でも光が見えたなら
自分の進むべき道。
人生は最初からワインディングロード
自らレールを敷かれた道を閉ざして生きた道
Aim for light、Aim for light
誰に言われようと、一つを信じて生きていく
自分が進むべき道
君の人生を俺にくれたら
俺がひとつずつレールを引いていく
Aim for light、Aim for light
荒れ狂ったときもあった、でも目の前の物失わなけりゃ
自分が進むべき道
死は恐れることはない
自分があなたのために引いたレールだから
Aim for light、Aim for light
もう1ヶ月ほど経った この共同生活も
俺の名は押小路隼人年齢55歳。それに大宮純子42歳連れの子供は秋奈
あと高辻桃子40歳、黒門徹65歳
この4人での共同生活が始まった。それまで4人は顔見知りで友達関係であったが、
それまでにそれぞれに彼女彼氏が居たり、奥さんが居たりしてお互い生活して
行くのに生活費や喋り相手、飲み相手がそばにいてくれたらって
話しから4人が集まって生活するようになった
隼人は純子を電話で呼び出した。「純ちゃん、近い内にごはん食べに行かへん?」
純子は躊躇なく「いいで夜がいい?あと誰か呼ぶ?」
隼人は純子だけと話がしたかったので「秋奈ちゃんとだけ一緒に来て」
「うん、わかった。場所は?」「弘で予約しとくから」といい電話を切った
土曜の夜、純子は先に秋奈と席に着いていた。
「もう頼んだ?」「ううん、まだ秋奈だけオレンジジュース頼んだけど」
「とりあえずなんか頼も、何食べる?俺はロースとカルビ、レバー、ビール」
「ほなこのコースにしとこ」ベルを押し店員を呼び出した
予約した部屋は和室の掘りごたつになってる部屋。
店の一番奥なのでなかなか店員が来ない。
「何、隼人なんか話しあるんやろ?」「まぁ待ちぃ~な食べながら話すし」
店員が障子を開けて注文を取りにきた「はい、ロース、カルビコース2人前とレバー1人前、ビールとウーロン茶ですね。飲み物だけ先にお持ちします」
二人でたばこを吸いながら「なぁ隼人なんなん?早よゆーてなー」
「焦らんでえーやん、一番いいロース追加してえーで」
飲み物が運ばれて、すぐに肉も来た。
「純ちゃん、今の家契約いつまで・・」「今年の秋なんやけど、市営住宅抽選当たらへん
かったしぃどうしよかなぁ~って思ってるねん」純子の間取りはいいが少し借りてるのに
負担になってる。一緒に住んでたことはないが秋奈の父親とは不通になっていた。
「あのなぁ~家買おう思ってるんやけど・・・うちの親もこの前亡くなって、もうひとり
やし、純ちゃん住まへん?それなりの一軒家買うつもりやし」
「隼人!この前までお金あらへんゆーてて、どうしたん?宝くじでも当たったん?」
「へへっへっへぇ~~・・・まぁ少しなっ!当たった」
「で、どの辺住むつもりぃ、あたしは秋奈の保育園とかが近かったら送り迎えとか
できたらいいなぁ~」
「えっ!隼人と同棲ぇ~きゃぁーーーー」純子はいろんな想像して顔真っ赤にして
ウーロン茶を一気に飲んだ。
「もう決まった家あるの?探してるの?」「うん、前に家を売ったとこで探してもらってて
1件は中古物件で三階建。もう1件はまだ土地だけでどれぐらいの宅地面積あるかとか
調べてもらってる。純ちゃん他にいい不動産屋ある?」
「桃子に聞いてみる?電話してみよか?まだ店にいると思うし」
純子は早速、桃子に電話して聞いていた。
しばらくすると、桃子が数件の資料もって隼人と純子の席に着いた
桃子も夕食がまだなのでビールとその他肉野菜など追加して、桃子にその詳細を話してた
部屋は広めのLDKと3~4の寝室と客室、3階建てであればトイレは2つ。それと
車2台入るシャッター付き駐車場。
桃子の持ってきた資料にはそれらしき物件はなかったが、隼人が今別の不動産屋で
探してもらってる物件も桃子に教えておいた。
それに、改装が可能ならそこも検討に入れると伝えておいた。
「なぁ二人で同棲するの?いつからそんな関係?」ってびっくりするようなことを
遅れて言ってきた。
「ちゃうでぇ、隼人が今あたしのこと心配してゆーてくれてん。今年の秋で今住んでる
とこ更新やろぉ、それで安く住めるようにゆーてくれてん」
と、純子が桃子にそう説明してが桃子は羨ましそうな眼差しで隼人の顔を眺めていた
「隼人ぉ~そんなに部屋あったら余るやん、どうするん?」桃子のその眼差しは
何かを訴えるような目であった
「うん、誰かな他に住む人いたら俺と純子さえよかったら一緒に住んでもいいかな」
「ほな、あたし住みたい!」張り切った桃子の言葉
隼人は純子の顔をみた「私はいいで、桃子やしよーわかってるし、隼人はどうなん?」
「俺はいいけど、桃子俺と一緒に住んでも他の人とか影響ない?遊びに連れて来れるのは
共通の人だけになるで、それでもいいの」
「いい。もう実家に住んでても親がうるさいだけやから、どっかに脱出したいなって
考えてたとこやし」
「わたった。ほな、ちゃんと親御さんにゆーてから来て。それから、不安があるんやったら1週間とか1ヶ月でもいいからお試しみたいな感じでもいいし、それでやっぱり
私あかんってなったらそこで出ていってくれてもいいから」
「無理に全部荷物を一気に持って来なくていいで。純ちゃんもな」
そう言って桃子には中古物件ともしくは新築できる土地を探してもらうよう頼んで
その場は解散した。
翌々日に桃子から電話があり、翌週に何軒か物件を見にいった。
中でも隼人が気に入ったのが鉄筋コンクリート構造3階建て1階に駐車場、車2台分と倉庫。2階がLDKに部屋が2間7帖ぐらいと5帖ぐらいそれにトイレ。3階が部屋2間8帖と7帖それにトイレとバスルーム。脱衣所には洗面とランドリー置き場。屋上付
「築年数10年以上経ってるからリフォームが必要やな」
「じゃ次回にリフォーム業者を連れてきて見積もりとかもしてもらおう」桃子の提案
「その前に一回純子も連れて見てもらおう。リフォーム方法も純子の意見も聞いて」
後日、純子も一緒に来た時家のことより、秋奈の保育園とか遊び場が気になってたらしく
公園は家の向いにあり、保育園も近くにあるので「ここでいいよ、出来たらリビングの
側の部屋がいいけど」駅まで徒歩15分買い物も10分ほど歩けば大きなスーパーはある
近くにも3分ほどのとこにも後に見つけた。
リフォーム業者との話し合いで床の張替えやキッチントイレ風呂、階段や屋上の手すりなど結構手を入れなければならなかった。
外観も汚れなどが目立つから、黒ぽっく塗ってもらい京町家風に縦格子茶色いアルミの
角パイプを何本も付けてもらうように頼んだ。
完成は2ヶ月後。
隼人は車屋に居た、欲しかったAlfa Romeo Giuliaを買うため色は青クアドリフォリオ
Giuliaの最上級車種日本に在庫がないため受注生産となるため届くのが2ヶ月待ち
となるがまだ新しい家に置けないのでそれでいいと、それまでの足にFIAT About 595
の中古車を買った。3日後には乗れるので、3日後に取りに行きガソリンスタンドに
寄って給油を行い足慣らしに日本海まで行った。
エンジンよりハンドリングの様子を見たいため、国道162号線を小浜に向けて走り
途中綾部の方へ抜け福知山へ向かった。そこから宮津方面へ抜け
フィッシャーマンズ・ワーフに寄って海鮮ものをいろいろと買い、27号から和知へ
抜けまた国道162号線で京都に帰る。その途中で純子に電話した。
「もしもし純ちゃん俺やけど、もう買い物行った?あと1時間ほどで寄るし」
純子が仕事終わって帰り道で電話が繋がって、夕飯を共にすることができそうであった。
はまちやイカ、鯵の刺し身に岩牡蠣も堪能して、「なぁ隼人、いくら当たったん?」
「6億!」隼人は岩牡蠣をすすりながら答えた。
「えぇ~~~~~!まじで!で、仕事はもうせーへんの?」
「いや、するで。もう現場仕事はしーひんけど」
「それでな、あと2ヶ月もしたら入居できるし、そのあたりで引越し考えて」
純子は引っ越しするのは嬉しいが、秋奈がいままで慣れた保育園で他に移るのに
適応するかが、不安で仕方なかった。
隼人は、純子に「不安もあるようやったら、いろいろ保育園回ってみたら?俺も
付き合うから。それから引っ越し決めてもえーで」
「うん。隼人付き合ってなぁ~ほんまにそこだけやねん・・・・あ!あかんやん
もし、あたし引っ越ししーひんかったら、あんた桃子と二人きりやん!」
純子にメラメラっとした闘志?に火がついた