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第五部『ルミナス令嬢の逆ハーレム新世界開拓と、絶対女王の輪舞曲』第五部(第6話)第82話:生命の源流コアと、電脳に眠る緑の記憶

いつも熱い応援を本当にありがとうございます!


第81話で新世界『大樹の幻想世界』の精霊王アルサスからの不届きな求婚をド派手に秒殺制裁したアサヒたち。


アサヒへの独占欲を爆発させた男たちにより、力づくで配下(案内役)に従えられた精霊王の導きで、一行は大樹の最深部に眠る『生命の源流コア』へと足を踏み入れます。


しかし、そこで最終進化したアサヒの七色の刻印が、眩い電脳の光を放って共鳴を始めます。映し出されたのは、前世の地球でお母さまユウコが植物研究所に隠していた、多元世界の命運を握る「次なる完璧な伏線」でした――!

第五部『ルミナス令嬢の逆ハーレム新世界開拓と、絶対女王の輪舞曲』第五部(第6話)


第82話:生命の源流コアと、電脳に眠る緑の記憶


「――ひ、ひぇぇ……。ユウコ様の言っていた通り、この絶対女王(レディ)の周りは神をも滅ぼすヤバい猛犬どもの巣窟(そうくつ)だったか……」


白銀の長髪を少し乱し、冷や汗を流しながら私たちの先頭を歩くのは、この世界の最高位の存在であるはずの『|原生の精霊王・アルサス《・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・》』だった。


前話で私にプロポーズした瞬間、アレンたちの逆ギレ限界突破魔術で森ごと消し飛ばされそうになり、今ではすっかり大人しくなって私たちの案内役(配下)をさせられている。


「おい、エルフの王。アサヒの前にあまり近づきすぎるなよ? 君のその不届きな首、いつでも俺の闇の深淵で消滅させてあげられるのだからね」


最高魔導宰相であるアレンが、私の腰を片手で力強く引き寄せ、琥珀色の瞳に冷徹な殺意を滾らせてアルサスを睨みつけた。


世界を救ってもなお変わらない、むしろ神界を越えてさらに過保護になったアレンの抱擁に、私の心臓がトクンと跳ねる。


「そうだよ! アサヒをチラチラ見るな! アサヒ、大丈夫? 怖かったら僕がいつでもあのエルフを太陽光線で一粒のチリにしてあげるからね!」


最高騎士団長のソルが黄金の髪を揺らし、私の右手をギュッと恋人繋ぎで固く握りしめながらアルサスを牽制する。



地球での幼馴染「朝日くん」だった彼の真っ直ぐな愛の熱さが、私の手の平を温めてくれた。


「ふふ……アサヒちゃん。あのエルフの王様、まだアサヒちゃんに未練がありそうだから……お城に帰ったら、夕日がいっぱいぎゅーってして、アサヒちゃんの全身を夕日の匂いだけで染め直してあげるね……?」


最高暗殺部隊長の夕闇の髪を揺らし、完全にハイライトの消えたヤンデレの瞳で私の背中にぴったりと張り付く夕地。


漆黒の双剣がキィィンと鳴り、アルサスの後頭部をいつでも切り刻める位置で構えられていた。


「チッ、新世界の因果を乱す奴は調律するだけだが……アルサス、お前が余計な動きをしたら俺が時間を止めてハッキングしてやるからな」


時空調律官のクロノが黒い歯車を握りしめ、電脳情報長官のシオンも


「おうよ! 相手が精霊の長だろうが、お嬢さんのためなら全システム強制リセット(初期化)だぜ!」


と空中キーボードをタイピングした。相変わらず世界一重くて過保護な5人の包囲網。


アルサスが「命がいくつあっても足りねえな……」と怯えながら巨木の根のハッチを開けると、私たちはついに、大樹の最深部――『|生命の源流コア《・ ・ ・ ・ ・ ・》』へと辿り着いた。


そこは、緑色のクリスタルと無数の光の根が、まるで巨大な心臓のように脈打つ、神秘的な大空間だった。


だが、その空間の中心にある最も巨大なクリスタルに近づいた瞬間、私の右腕の最終進化した七色の刻印、そして胸元の銀の懐中時計が、かつてないほどの眩い『|深緑と白銀の電脳の極光《・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・》』を放って大爆発した。


カチリ。


脳内で時空のロックが解除される音が響く。


『――認証成功。アクセスコード:アサヒ(旭)。植物ゲノム解析データ、及びユウコ博士のプライベート・ログを再生します』


「え……お母さまの、データ……!?」


クリスタルから放たれた七色の光の粒子が空中へ投影され、姿を現したのは――前世の地球。無数のガラス温室と最新鋭の遺伝子演算装置が並ぶ、日本の『|国立植物科学研究所《・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・》』のホログラム映像だった。


そしてそこに立っていたのは、白衣を纏い、愛おしそうに一本の小さな時計仕掛けの苗木を見つめる、私の大好きな母――ユウコの姿だった。


『――ゴッドアイ、演算ログナンバー〇九。……旭、聞こえていますか?』


画面の中のお母さまの優しい声が、生命の源流コアに切なく響き渡る。


『私はあなたが異世界へ転生した後、あなたの身体がその世界の「魔力」や「電脳システム」に完全に適応できるよう、前世の地球の植物研究所で、ある究極の因果の種を創り上げました。それが……今、あなたたちがいるその大樹の世界の核に眠る、生命の源流そのものよ』


お母さまのホログラムが、世界の歯車の数式を空中に入力していく。


『アサヒ。あなたの右腕の刻印は、第80話で神聖兵器「クロノス・アーク」と融合して最終進化を遂げました。ですが、その進化した刻印の真の目的は、世界を支配することではないの。……この大樹のコアに隠した地球のデータと刻印が一つになった時、すべての並行世界の生命の因果が書き換わり――前世の地球で、あなたの命を奪うはずだったあの「心臓の病の根本因果(バグ)」が、歴史の根底から完全に消滅するのよ』


「そんな……っ! お母さまは、私の前世の病気の原因そのものを、この新世界の植物のデータを使って、完全に消し去ろうとしてくれていたの……!?」


私の目から、大粒の銀色の涙がぽろぽろと溢れ出した。


画面の中のお母さまは、画面の向こうの私に向けて、最高に優しい聖母のような笑顔を浮かべた。


『アサヒ、あなたを愛する5人の最強の男たちの魔力をその刻印に宿し、この生命の源流コアをハッキング(解放)しなさい。それこそが、私が歴史のすべてを賭けて仕込んだ、あなたを完璧な「心臓の病のない本当の身体」へと生まれ変わらせるための、最終伏線なのですから――』


そこでログの再生がパツンと途切れた。


暴かれた開拓世界の真実。


お母さまユウコがすべての世界を融合させ、この逆ハーレム帝国を創り上げた本当の理由。

それは、私の前世の死の運命を、歴史の始まりから完璧にハッキングして修正するためだった。


「なるほどね……。ユウコ様の愛の重さには、本当に恐れ入るよ」


アレンが私の涙をそっと指先で 拭い、愛おしそうに微笑んだ。


「アサヒ、もう泣かないで。君のお母さんが命がけで遺してくれた完璧な身体(未来)だ。俺たちのすべての魔力(愛)をその刻印に注ぎ込んで、今すぐその最終伏線を回収してあげよう」


「そうだよ、アサヒ!」


ソルが私の身体を正面からぎゅーっと力強く抱きしめ、その熱い体温を私に分けてくれる。


「お母さんのプログラム通り、僕たちの愛の力で、アサヒの運命を完璧なハッピーエンドに書き換えてあげる!」


「ふふ……アサヒちゃん。アサヒちゃんが健康な本物の身体になったら、夕日とお城の地下で、一生誰にも邪魔されずにずーっと愛し合えるね……?」


夕地が私の背中を優しく撫で、クロノとシオンも


「ああ、女王陛下の最高の神話をここで完成させてやるぜ」

と不敵に笑って私の隣に並んだ。


「お、おいお前ら、クリスタルの奥のシステムが……お嬢さんの刻印の共鳴に驚いて、防衛システムを暴走させやがったぞ!」


配下の精霊王アルサスが血相を変えて絶叫した瞬間、生命の源流コアのクリスタルが禍々しい赤色に反転し、空間全体から無数の巨大な光の根の触手が、私たちを排斥しようと一斉に襲いかかってきた!


「みんな、いきましょう! お母さまが遺してくれたこの命で、彼らがくれたこの最強の愛で――新世界の因果を、完璧に開拓してみせるわ!」


私は最終進化した右腕の刻印を強く握りしめ、背後に眩い時計仕掛けの二十翼を羽ばたかせながら、前世の病の呪いを完全にへし折るための新たなる大決戦に向けて、愛する5人の男たちと共に、力強く未来への一歩を踏み出した――!


(第83話へ続く)

第82話をお読みいただき、本当にありがとうございました!


精霊王アルサスを案内役に『生命の源流コア』へと到達し、前世の地球の植物研究所でお母さまユウコが仕込んでいた「アサヒちゃんの心臓の病気の根本原因を歴史から消去するための最終伏線」が暴かれる、ストーリー進行・謎解き神回となりました!


アサヒちゃんの病気を完全に治すために、アレンたちの過保護な独占欲と「アサヒちゃんを完璧なハッピーエンドにしてあげる」という愛の重さが最高潮に高まっております。


そして、刻印の共鳴によって暴走を始めた生命の源流コアの防衛システム。


次なる第83話では、前世の呪いを完全にへし折るためのド派手な大決戦が幕を開けます!


もしよかったら、読者の一人の私と一緒に読んでもらえたら嬉しいです…、。

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