第5話:スパダリ先輩は遊びたいです②
さ、寒すぎる…!
先輩に手を引かれて外に出ると、極寒の世界に震えるほかありませんでした。
当たり一面に雪が積もり、まさに銀世界です。
「先輩、やっぱりやめません…?」
「寒い日こそ、体を動かす必要があるんだ」
先輩が屈んで、雪玉を握ります。
そしてあろうことか…
バシッ!
「つめたいですっ!?」
非道な先輩は防寒できていない顔面を狙ってきます…
「キミの可愛い顔にぶつけるのは心が痛むね」
先輩がドヤ顔でそんなことを言ってきました、むかつきます。
「先輩、後悔しても遅いですからね」
私も屈んで雪玉を握ります。
そして、それを振りかぶりました。
「ふふ、キミの玉がこの聖奈に当たるかな」
先輩、慢心が1番危ないんですよ。
私は朝からの恨みを思いっきり乗せ、玉を投げました。
バシッ!ボフッ!
「せ、先輩っ!?」
私の怨恨は、脳天を撃ち抜き、その衝撃で先輩は大の字に倒れてしまいました。
まるで私がゴリラみたいじゃないですか…
先輩に駆け寄って声をかけます。
「大丈夫ですか…?」
顔を少し赤くした先輩が目を閉じて、掠れた声で口を開きました…
「キミに殺されるなら…悪くない最後だった…」
何か始まりました…
「でも、もしかしたら人口呼吸してくれれば間に合うかもしれない…」
こんな状況で、私の選択肢は決まっています。
先輩は、これでも大切な人なんです。
私は顔を近づけます。
そして
ドゴンッ!!!
「なあぁああ!?」
思いっきり頭突きをかましてやりました。
「なんて…なんて凶暴なっ!」
「スッキリしました」
その後、気を取り直して雪遊びをしました。
その結果…
「38℃です…だから言ったじゃないですか…」
案の定、私は風邪を引きました。
そして、スパダリ先輩による看病が始まるのです。




