第3話:スパダリ先輩とクリスマス
「メリークリスマス、ダーリン」
…起きた瞬間、先輩が顔を覗かせてきました。
先輩は悔しいですけど顔が良いので少しドキドキします…。
「おはようございます先輩、珍しく早いですね…」
「それもそうだろう、今日はクリスマスだ。サンタさんがプレゼントを置いてくれているはずなんだ」
何を言っているのでしょうこの人は。
でも先輩の目の煌めき、まさか本当にサンタさんを信じている…?
「先輩…プレゼントは、こないっていうか…その」
「どうしてだい?キミは今年良い子ではなかったのかい」
ダメです、話が通じません。
これからプレゼントが届かず悲しむ先輩を見ると思うと胸が痛いです…
「ありとあらゆるところを探したのだがね、一向に見つからないんだ」
「それは…」
私は寒い中、渋々布団から体を出します。
何か適当なものを渡して満足させないと、この純粋無垢な先輩が汚れてしまう気がして…
「先輩ちょっとだけ待っておいてください」
「ふむ、キミには心当たりがあるんだな」
私はボサボサの髪のまま、自室に向かって机に手を突っ込みます。
…ありました。
そして先輩のところに戻って、机から取り出した箱を手渡します。
「先輩、私の部屋にありました」
「確かにキミの部屋は見ていなかった、その考察力、さすが私のダーリンというべきか」
「はいはい」
そして、先輩が渡された箱を確認しました。
「ふむ、ラッピングをせずにAmaz⚪︎nの箱のままとは、サンタさんは趣があるようだね」
「…」
「これは…香水か。ん…?これはキミがおめかしをする時にいつも付けているものではないか!?」
なぜか興奮している…
「これでキミがいない時も匂いで感じられるというわけか、なんと素晴らしい趣味を持っているんだ…サンタさんよ」
「先輩、なんというか、変わらずにいてくださいね。気持ち悪いところ以外」
「それはどういうことだい?」




