第22話:スパダリ先輩とコンビニ
受験、それは血涙を流す勢いで勉強してこそあります。
例外なく、スパダリ先輩こと富園聖奈も、血涙を流していました。
「ダーリンは…もう寝たか」
深夜の2時、先輩は目前の共通テストに向け、努力を積み重ねていました。
グルル…
気を抜いた拍子に、腹鳴が響きました。
「コンビニにでも行こうとするかな」
近くのコンビニに入った先輩がまず見つけたのは、おにぎりでした。
梅干し、シャケ、明太子
夜中に見るだけで、昼間とは格段に向上した食欲に誘われます。
しかし先輩はパン派だったので、その誘惑に打ち勝ちました。
次に現れたのはカップラーメンです。
これまた恐ろしく唆られます。
「ラーメン…」
その時、先輩の脳裏には、この前私と食べに行ったラーメン屋の記憶がフラッシュバックします。
「ありがとうござしたー」
先輩は、”2つの”カップラーメンを買い、帰宅しました。
「あれ、起きているのかい?」
「お手洗いです、というか先輩、出かけてたんですか?」
先輩が、左手でカップラーメンを取り出します。
そして、自慢げに見せつけてきました。
「コンビニに少しね、カップラーメンを買ってきたんだ、キミも小腹が空いているかい?」
「まあ、少しだけ?」
先輩がふっふっふ、と鳴らしながら、最大のドヤ顔で持っていた袋に手を突っ込みました。
そして出てきたのは、もう一つのカップラーメンです。
「ほら、これをたべ…」
「太るので要りません」




