第21話:スパダリ先輩と秘密
カッカッカッ…
綺麗に整えられた爪が、スマホの画面とぶつかります。
先輩は、いつになく真剣な面持ちでした。
「先輩、何見てるんですか?」
気になって聞いてみると、先輩は、スマホを胸に埋めて隠します。
「何でもないさ」
怪しい…まさか浮気…は先輩のことなのでないですね。
私が怪訝そうな顔をしていると、先輩は立ち上がって、自室にこもってしまいました。
何か絶対隠してますね…
その日の夜、夜ご飯を食べ終えた私たちは、ソファでテレビを観ていました。
「沖縄か…今度の夏にでも行こうか」
「いいですね」
「こことか行ってみないかい?」
行動の早い先輩は、すぐにまとめサイトを私に見せてきました。
「美味しそうです」
「だろう?」
先輩が、スマホを置いて立ち上がりました。
「花を摘んでくる」
1人部屋に残されると、やはり気になるのは先輩のスマホ。
しかし、恋人でも勝手にスマホを覗くのは最低です。
葛藤していると、ピコンとスマホが鳴りました。
「たまたま通知が目に入っただけです…」
私はその通知をチラ見しました。
その通知の内容は…
『今日は恋愛相談乗ってくれてありがとう』
…なるほど、友人からの恋愛相談。
それは確かに、他人には見せられないですね。
そのタイミングで、先輩が戻ってきました。
気の抜けた私は、尿意を催していたので、先輩と入れ違いでお手洗いへ向かいます。
「ふふ、キミは単純で可愛いな」
先輩の手元には、もう一台のスマホが。
「すまない、これは機密事項なんでね」
「称して、ダーリン誕生日プレゼント大作戦」




