第15話:スパダリ先輩とプール
「海の上にプールがあるのって、なんだか不思議ですね」
足元にはプール、窓の外には大海原。
そんな非現実的な状況に、私は違和感を感じます。
「それにしても、キミの水着姿は聖奈にとって刺激が強いな…」
顔を赤くながら、舐め回すようにみてくる先輩が気持ち悪いです。
「世間一般的にはそれは先輩の方ですよ」
「ふむ?」
本当は隣に並びたくないくらい、プロポーションに雲泥の差があります…
「キミは泳げるのかい?」
「まあ、少しですが」
「それじゃあ…」
先輩は誇らしそうな顔をして手をこちらに伸ばしてきて、言いました。
「聖奈は金槌だから手伝ってくれ」
顔とセリフが合っていません…
別にいいですけど。
そして、私たちは入水します。
「あれ、意外と深い…」
水面の高さは、なんと私の身長より高かったのです。(身長158cm)
この高さ、先輩ならギリギリ…?
……先輩どこに行きました?
あれ、なんか気泡が…
「ごぼぼ、ごぼぼぼ!(ダーリン、助けてくれ!)」
犬かきみたいな動作をして死にかけてる先輩を、水中で発見しました。
私は急いで水中から抱え上げます。
「ぷはぁっ、た、助かったよ…」
先輩も身長足りなかったらしいですね(身長163cm)
「どうしますか?先輩泳げそうですか?」
「そうだな…」
先輩が私の肩を伝って、背後に回り込みます。
そして、おんぶのような形になりました。
「先輩、なにをして…」
「よしダーリン、泳ぐんだ!」
「浦島太郎と亀じゃないですか!?」
ポンコツ先輩は今日も自由奔放でした。




