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スパダリ先輩は後輩のことが大好きです  作者: あま


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第14話:スパダリ先輩と船旅

「ガラス張りってなんだか落ち着かないですよね」


 前回、なぜか先輩のコネで、200万のクルーズに参加することになった私たち。


「だが景色は良いだろう」


 先輩は抜群のプロポーションで、大の字を広げて言いました。

 先輩に釘付けになりそうなのを我慢して、外の景色を見てみます。


「まあそうですね」


 もう港が小さく見えて来るほど、客船は海へと進んでいました。


 あれ、というか行先を聞いていません…


「先輩、どこ向かってるんですかこれ?」


 まさか海外…?

 いや今から行ったら冬休み明けの学校に間に合わないですね。


 先輩が不敵な笑みで答えます。

 

「伊豆さ」


 伊豆、それなら日帰りはできそうですね。(いや伊豆旅行に200万…?)

 そう思ったのですが、


「でも実は帰りの船が見つからなくてね、どうしようか?」


 …だから無計画すぎるんですよ…


 満面の笑みでそんなことを言ってきた先輩に、呆れることしかできません。


「本当にポンコツですね…」


「人生、時には冒険も必要だ」


「冒険にも準備は必要です」


 のこのこついて来るんじゃなかった…


「さて、まずは何をしようか?」


 話題を逸らされました。

 私が不機嫌な顔で先輩を見つめていると、何か思いついたような顔をしました。


「映画を見ないかい?」


「いいですよ」


 船内にショッピングモールとかがあるのに勿体無い気はしますけど。


「なに見るんですか?」


「タイ⚪︎ニックはどうだい」

「沈むじゃないですか!?」


 不吉な予感から、私たちの船旅が始まりました。

 

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