第13話:スパダリ先輩と豪華客船
冬の海は白っぽくて、見てるだけで凍えそうです。
そして私たちは、今からそんな大海原に旅立ちます。
…いや、なんでですか?
「まさか、これ乗るんですか?」
前回、先輩が突発的に『海にでよう!』なんて提案してきて、嫌々着いてきてしまったのですが…
目の前に現れたのは、まさに豪華客船です。
「ああ、聖奈の親が関わっている企業の客船でね、たまたま空きがあったら取ったんだ」
「出かける最初からこの予定だったんですか?」
「いや、さっき決めた」
突発的に豪華客船を予約する高校生、なかなかいませんよ。
「そろそろ時間だ、乗り込もうか」
私は先輩に手を引かれ、あまりに大きな客船に乗り込みます。
中に入って出た感想は、街、ですね。
暮らしても何不自由なさそうな雰囲気です。
「たしか部屋は…ここか」
先輩が鍵を開けたドアの先に広がったのは、一軒家と変わらない広さの部屋でした。
壁がガラス張りなので景色がとてつもないです。
「先輩、これ一泊いくらですか…」
「2人で2…」
「2万は安すぎるので、20万ですか?」
「200万だ」
「割り勘はムリですよ!?」
というか先輩もそんなにお金持ってないですよね、さすがに。
「ママには感謝だね」
先輩の母上、突発的に200万出せるんですね…。
「さて、まずは何をしようか?お風呂にでも一緒に…」
「無理です」
こうして、冬休み史上最も豪華な旅が始まるのです。




