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【書籍化】 使い潰された勇者は二度目、いや、三度目の人生を自由に謳歌したいようです  作者: あかむらさき
新しい同居人編

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新しい同居人編 その17 正室と側室とお妾さん

 まぁそんな茶番は置いておくとして・・・フィオーラ嬢とヘルミーナ嬢に部屋を出てもらってから馬車と黒竜装備の説明をする。

 だって工場で大量生産出来るものでもないから特に隠し立てする必要もないしさ。


「つまり戦力的にはあの黒騎士が2人居ればこの王国の全兵力を殲滅出来るかもしれないと?」

「そうですね、中の人(着用者)がその気になれば?」

「あの魔道具で出来た馬車は10日の距離、否、王国の端から端までの距離であっても速度を上げれば1日で走破する事が可能だと?」

「そうですね、中の人(運転手)がその気になれば?」

「ちょっと何を言ってるのかわからない」


 いや、そこの正しい反応は「お前は反乱でも起こす気なのか?」じゃないだろうか?

 もちろん『相手が突っかかって来ない限り』そんな面倒なだけの事するはずもないけどさ。

 てかさ、そもそもあの黒い人に関しては2人がそこまで強いってわけじゃなくてこの国の兵隊さんが劇的に弱いだけだと思うんだよなぁ。装備はまぁそこそこチートレベルだけどさ。

 せっかく国内に迷宮がいっぱいあるんだから兵隊さんのレベリングとかさせればいいのに。ちょっとした収入にもなるし一石二鳥じゃん?


 そして魔道具があるのに妙な使用制限があって便利なのに使いにくいと言うジレンマ。

 使うために専門の魔法使いが必要とか魔道具としては本末転倒も甚だしいもん。

 前から薄々感じてたんだけど『教会が妙なスキルの管理の仕方』をしてるのが原因の一端では・・・なんてことも思ったり思わなかったり。


 少なくとも『個人のスキルがわかる魔道具』が教会内では普及してるんだからもっと上手に活用すれば『複数個スキルを所持する人材』を楽に増やせると思うんだよね。

 もちろん思っても誰かに伝えたりはしないけどさ。

 繰り返しになるけど教会にも国にも恩も喧嘩も売るつもりはないからね?・・・売られたら買うけど。


「君は考え事をする時たまに物凄く悪い顔になるよね?」

「そのお言葉はそのままコーネリウス様にお返しいたします」

「褒め言葉なんだけどね?貴族らしくてとても好ましいよ」

「嫌な褒められ方だなぁ・・・」


「まぁそれはいいとして、メルティスとサーラ、それからあのメイドの・・・ドーリスだったかな?彼女たちはちゃんと囲い込む手はずは整えているのかな?」

「囲い込む・・・ですか?」

「そう。流石に何も考えないであんなモノ(黒竜装備)を渡したり王国の最重要拠点になりかねない場所を任せたりはしていないよね?」


 ・・・自分が楽をすること以外では特に何も考えてませんでしたがなにか?

 いや、確かに言われなくてもそうなんだろうけどさ・・・ほら、本人達が懐いてくれてるからいいかなぁ・・・なんて?

 うん、ただの先送りだなこれ。


「・・・そう、ですね。参考までにコーネリウス様的にはどのような対処が好ましいと思われます?」

「完全になんにも考えてなかった人の質問だよねそれ。サーラとドーリスは妾、メルティスは側室がベストじゃないかな?」

「やっぱり全員娶る感じになっちゃいますかー・・・」


 ちなみにこの世界での『妾』と『側室』の違いであるが、側室はまがいなりにも『正式な嫁』であるのに対して妾は『お手つきの使用人』程度の扱いでしか無いという。


「いや、さすがにそれは・・・側におくなら最低でも3人とも側室ですね。むしろメルティス嬢は子爵家の御令嬢ですよね?なら正室でも問題ないのでは?」

「でも家格とかもあるからね?さすがに上級貴族が後盾も無いメイドを側室にはなかなかしないねぇ。そして妹を差し置いてメルティスを正室にとか、君、怖いこと言うね・・・」

「さ、参考までに・・・やはり怖いですか?」

「むしろどうして怖くないと思ったのか。あれだよ?彼女が妹じゃなく弟だったら私は隠遁して家督を譲ってたからね?」


 そこまで怖いのかフィオーラ嬢・・・。

 まぁコーネリウス様も顔は笑ってるし話半分だとしても・・・そこそこ怖いよなぁ。


「正直な所ハリスは妹を憎からず思ってるのだろう?なのにどうしてそこまで抵抗するんだい?」

「そう・・・ですね、確かにお慕いはしておりますが・・・それこそ家格と言うものがあるじゃないですか?」

「いやいやいや、君、その歳で既に伯爵家の当主だよ?そもそも妹を袖にしても他の御令嬢、ヴェルフィーナ嬢やリリアナ嬢が見逃してくれないと思うよ?アリシア殿下もいらっしゃるしさ。ああ、もちろんうちの娘もね?」

「ヘルミーナ様に関しては家格どうこう以前に年齢が離れすぎております。7歳年上ならまだしも7歳年下と言うのは・・・」

「普通の男は年下の方が喜ぶと思うんだけどなぁ。まぁ娘を断る時は君から断ってね?私は娘に嫌われたくないからさ」


 それは・・・なかなかにキツイ問題だな・・・。

 大泣きとかしてくれればまだいいんだけどほら、姫騎士様って健気な感じで攻めてくるじゃないですか?あれって結構心を抉るんだよなぁ。


「ま、まぁそのへんの話も私が成人してからで・・・」

「君の成人までもうひと月も残ってないけど大丈夫かい?」


 ・・・そうだね、もう既に12月。年明けには成人だよね。


「ま、まぁそのへんの話も北の皇国とのゴタゴタが片付いてからで・・・」

「言い直したね・・・確かに落ち着いてからの話になるよね」


 よし、このまま皇国を生かさず殺さずにしておけば年単位で時間稼ぎが出来るな!

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