表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化】 使い潰された勇者は二度目、いや、三度目の人生を自由に謳歌したいようです  作者: あかむらさき
新しい同居人編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

143/187

新しい同居人編 その15 知ってるおっさんと知ってる赤い人

 そんなヴァンブス家のお話は一旦置いておくとして・・・肝心のノルド商会である。

 うん、予定通りに進めて各都で責任者とその連れを魔眼で調べたんだけど・・・結果は真っ黒だった。だって8割超えで皇国人なんだもん。

 商会に踏み込む前に『何故か』コーネリウス様が先立って入手していた『皇国からノルド商会にあてた手紙』を預かっていたのだが特に使う(そのへんに証拠物としてしのばせる)必要もなく、証拠になる物が山ほどの数押収された。


 まったく自分たちが疑われているとは思って無かったんだろうなぁ。

 もちろん何かの際には金を握らせた協力者が連絡してくる手はずになっていたんだろうけどさ、それにしても危機管理が出来て無さ過ぎである。

 驕れる者久しからずを地で行ってしまったわけだ。


 もちろん4都市の後は王都で国王陛下の命令の元、アリシア王女が軍を動かして商会の本部を押さえる。

 てかあの人(魔神さん)は結婚が絡まないととても優秀なんだよね、人望もあるし。

 実行犯も押さえて証拠も揃えたからには次の一手として『周辺国に対する情報の開示』と『皇国に対する糾弾』である。

 もちろん皇国としてはこちらが何を言っても認めるはずなど無いのでお互いにキャッキャウフフと水の掛け合いになるんだけどさ。



「はぁ・・・やっぱり君の言った通り元凶は皇国だったみたいだね」

「そうですね。でも私が最初に口にだしたってだけでコーネリウス様も薄々気づいてらっしゃったのでしょう?」

「いやいや、全然気づいていなかったよ?君のその慧眼にはさすがうちの娘婿だと関心しっぱなしさ」


 このヤクザは相変わらずのとぼけっぷりである。関西でなら『なにしらこいこというとんねん』とかツッコまれるぞ?

 一通り落ち着いたので地元で冬ごもりでもしようと思ってたのに相変わらずおっさんプラスアルファに囲まれてる俺。

 いや、男爵領は別に地元でも何でもないな。


「いや、しかし想像以上に早く片付いたな。それもこれも卿の手腕があってこそだ。うむ、こうなっては致し方ない、卿と娘の婚姻を認めようではないか」

「いえいえ、幼い頃の事とは言え侯爵家の御令嬢に対しての馴れ馴れしい発言と振る舞い、今となっては汗顔のいたりでございます」


 まぁ幼かろうが成人してようが貴族なんだから発言には責任が発生してるんだけどね?ほら、俺は一般人になってたからノーカウントなのだ!


「ああ、そう言えば我が娘がハリスと一緒に入った風呂をとても気に入っておってな!是非とも我が家に設置して欲しいらしいのであるが」

「まさか公爵令嬢様と一緒に入浴などするはずがないではありませんか。私はあくまでも風呂焚き人夫の様に湯加減を調整させていただいたまでです」


 ・・・ぐっ、あのエロフ、おとんに裸見られたって告げ口するとか正気か!?


「お前は本当に少し目を放すとどこで何をしているのかわからんな・・・ああ、そう言えばオースティアがな、あれだ、この間の衣装を大変気に入っておってな。もっと色々な種類のした・・・衣服を用意するようにとのことだ」

「はっ、お喜びいただけたなら幸いであります。近々にご用意させていただきます」


 いや、気に入ったのはあなたですよね?何なの?惚気けてるの?是非俺も色んなセクシー下着を着用されたオースティア様を拝見したいです!


「・・・卿等は仲が良いな?」

「ハリス、大丈夫だよな?信じてるからな?」


 そして話し出す知らないおっさん。否、知ってるおっさんと知ってる赤い人。


 うん、ここ、いつもの公爵宅の応接室じゃないんだ。王宮の奥の間なんだ。

 そして知らないけど知ってるおっさんはこの国の国王陛下だ。

 ノルド商会改め『皇国の間諜だったノルデン商会』の数々の悪行が残されていた報告書や命令書からつまびらかになったのでその報告確認の会なのである。

 ・・・何故領地も無いなんちゃって貴族の俺がこんな所に参加させられているのか。

 まぁ全貌が解るって言うなら興味はあるけど後でコーネリウス様にでも聞けば済む話なわけで。


 予想通り今回の物不足については完全にノルデン商会の手回しのせい・・・なのは聞かなくてもわかってたけど、やはり各地で起きた魔物の氾濫に関しても『皇国がどこからか入手した魔物を誘引する魔道具』を用いたテロ行為であったらしい。

 もうね、非常に胡散臭いよね?『どこからか入手した』とか言うワード。

 きっと調べたら『邪神』とか『魔王』とか『教団』とか不穏な単語のオンパレードになると思うもん。


「まぁその両方とも君のおかげで被害は随分と押さえられたんだけどね」

「・・・それでも被害者がでておりますので」


 被害者、ヴィオラ嬢の父君や村の人間。

 もちろん他の場所でも死者は多く出てるのだ。

 あと俺に関係がある所で言えば侯爵家に持ち込まれた黒い岩。

 そう、ミヅキが封印?されていたウサギキックで粉々になったアレを持ち込んだのもノルデン商会らしいのだ。


「しかしノルド商会がこの国で力をつけるまで20年はかかったであろうに・・・気の長い話であるな」

「確かに・・・。最初はちょっとした諜報に使えればいい程度のモノであったらしいがな」

「それがいきなりの方向転換、何があったのかその要因が気になるところだな」

「さすがにそこまで細かい情報はありませんでしたからね」


 と言うか『アレ』こと『第三王子』、あの男がやたらと短絡的な性格になったのもノルデン商会が仕入れた疲労がポンと回復する様なポーションの長期服用が原因かもしれないとのこと。まぁ今更だけどね?

 俺はよく知らないけど昔から少々短気ではあったけど無能でも馬鹿でも無かったらしいし。

 そもそも最初からあんな人間なら侯爵も娘と婚約させたりはしなかっただろうしさ。

 うん?公爵家の次男?アレは母親の性格と資質を受け継いだだけの純粋な馬鹿だから今回の件とは無関係だ。


「何にしてももう北部では雪が積もり始めてるから春まで軍を動かす様なことは無いだろう」

「是非ともそう願いたいですね、冬はのんびりとゴロゴロしていたいですしね」


 ホント頼むからな?

 年末はM-○観てオール○ッツ観てコタツでダラダラと過ごしたいんだからな!!

 もちろんこの世界でその様なコンテストは演っていないけどさ。


 はぁ・・・帰ったら長方形の大きなコタツを作ろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ