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使い潰された勇者は二度目、いや、三度目の人生を自由に謳歌したいようです  作者: あかむらさき
東のはての賢者様編

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東の果て編 その27 鉄(くろがね)の巨人

 少し話は逸れたがダンジョン探索の続きである。まぁ『特記事項無し』が続く退屈な毎日だったんだけど・・・変化が有ったのは5日目の昼頃。


「・・・いきなり偉そうなデカイ扉に突き当たったな」


 いままでは小部屋(と言う名の四角い突き当り)みたいな『扉自体が一切ない』迷宮内に現れた、高さも幅も5mはあるだろう大きな扉。

 これはもう間違いなくボス戦だよね?むしろこれで空き部屋なら半笑いになるレベル。次点で宝物庫だけど・・・無いだろうなぁ。


 ここまでで登場したゴーレムは『泥、岩、石、銅、鉄』だったしボスは鉄のデカイ奴かそれとも新登場の金属か。クリスタル?そんな脆そうなのは居ないと思うしお茶とか出してお・も・て・な・し・してくれそう。うん、古すぎて自分でも寒いわ。

 口に出さない勇気ってとても大切だと思いました。


「ワクワクするのじゃ」

「そうだな、この5日間歩くだけだったもんな。何度もう諦めて帰ろうと思ったことか・・・。いや、まだ開けてみないと何が居るか分からないから何とも言えないんだけどさ」


 てかこの扉も鉄製だよね?持って帰れないかな?・・・駄目か、時空庫に仕舞えねぇ。(居るなら)中のボス倒せばいけるかな?

 ドアノブもない扉をゆっくりと両手で押し開けると目の前に広がる運動場サイズの広い空間。天井の高さも今までとは比べ物にならない。

 ・・・支える柱もないのによく天井が落ちてこないなこれ。

 そして手前から奥にかけて壁に明かりが(揺らめいているからたぶん松明?)順番に灯ってゆき、最奥を照らすとそこには巨大な玉座に座る・・・鎧の巨人。


 でけぇ・・・入り口からあそこまでだと結構な距離があるはずなのに如何にもボス!って感じの威圧感。


 でも魔眼で見ると能力値はそれほど高くもないしレベルもたかだか20しかないし・・・ザコだな。

 いや、あの大きさだから攻撃とか当たれば同じレベルでも小型の魔物と比べたら何倍、何十倍も危険なんだろうけどさ。

 胸元で怪しく赤く光ってる魔水晶みたいないかにもな雰囲気の石。あれが弱点なのかな?バイオ○ザードの○ルがくっつけられてたヤツみたいな感じだし。


 てなわけで取り出だしたるは・・・久々に登場の魔導ライフル『落とせるんです』。

 ザコとか言いながら中にも入らないで遠距離攻撃なのかよ!!って声が聞こえてきそうだが『君子危うきに近寄らず』なのだ。

 少しでも怪我をしそうなら近接戦闘なんてするべきじゃない。そもそも余裕をかましてじっと座ってるあいつが悪いのだから!!


 相変わらず弾は危険物のままなので闇魔法で重量を消してライフルに装填。

 てか前回は気が回ってなかったけどこの時点で重力操作してるから銃身内の重力カットの必要はないのでは・・・?

 いや、何事もマニュアル通りが一番だな、前回はそれで問題なかったんだからわざわざ危険を犯す必要はないし。


「魔導ライフル銃身内重力カット、魔導ライフル防御展開、光の防壁展開、加速魔法魔法陣多重起動・・・5枚展開」


 さすがに加速陣10枚は竜相手ですらオーバーキルだったし相手のレベルもそんなに高くないし屋内だから5枚で十分だよね?無理なら撃ち直せばいいだろうし相手が動くなら殴り倒すのもいいだろう。


「目標、前方の巨人・・・照準、赤い魔水晶・・・発射ファイエル!!」


 うん、この発射音とソニックブーム・・・実に良い。ぼちぼち危ないやつだな俺。

 結果?当然赤い魔水晶(っぽい何か)が胸事砕け散って、後ろの壁にも大穴を空けて巨人は崩れ落ちたぞ?


「何と言うか・・・もののあわれを感じるのう」

「出会いがあれば必ず別れもあるから仕方ないさ」

「全く意味がわからんの」


 そんなこともあるさ。てことで鉄くずの回収回収。少しだけ期待してたけどやっぱり普通に鉄製だった。全鉄製らしく回収重量が半端ないし。こいつだけで600トン越えとか普通に笑うわ。あ、扉の回収はやっぱり無理だった。チッ。

 お、椅子の後ろにに下に続く階段があるな。

 ボスってかフロアボスとか中ボスとかのたぐいだったようだ。たぶん待ち構えてるだけのボスなんだろうけどさっきのやつってこの階段の幅と高さじゃ通れないよな。

 一応二層目(?)も確認しておきたいので階段を降りていく。

 てか上の階から一変して自然洞っぽくなったな、道幅とか高さはそれほど変わらないけど。

 壁に赤っぽいラインとか入ってるし。


 ・・・この赤いの、鉄鉱石(赤鉄鉱)じゃね?

 鑑定・・・うん、間違いじゃなかった、鉄みたいだ。これでアイアンゴーレムを探しながら回収する手間が省けるな!

 いや、でも掘り返さないと回収できないなら労力はそんなに変わらないかもしれないんだよなぁ。

 てなわけで『鉱石魔法スキル』で鉄の精錬・・・おお!!行けた!!手を当てて鉄を吸い込む(?)だけだからむっちゃ捗る!!


 それから2時間・・・歩きながら少しずつ場所を移動して壁に手を当ててただけなんだけど・・・飽きてきた。むしろ手を当ててるだけだから飽きたとも言える。

 今までに集めたゴーレムの分も合わせて5000トンくらい溜まったしもういいよね?ちょっとした軽巡洋艦が建造出来る量だし。

 そもそもこの量ってたぶんこの国の10年分くらいの鉄の生産量があるのではなかろうか?

 続けて奥の探索?いや、目的は『鉱物資源(主に鉄)』だったからね?特に興味ないや。


 もう、歩くの、嫌なんだよ!!


 第一回迷宮探索はこれにて作戦終了である。もちろん第二回目の予定は一切ない。


 探索が終わればしばらく暇になる!

 ・・・などと言うことはもちろんなく、今度はドーリスが溜め込んでる塩を受け取ってエルドベーレのディアノ商会にお出かけである。

 俺もそこそこ働きすぎではないだろうか?


「よっ、久しぶり!」

「これは伯爵様、お久しぶりでございます」

「誰だお前は?」


 ・・・商会長の女海賊が貴婦人の様な物腰と服装になっていたので思わず腰の小剣を抜き放っちゃったよ。

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