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使い潰された勇者は二度目、いや、三度目の人生を自由に謳歌したいようです  作者: あかむらさき
東のはての賢者様編

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東の果て編 その24 北都のダンジョン

・・・

・・・

・・・


・・・うん、水が流れてくるまでそこそこ掛かるよね。


お、流れてきた流れてきた。流し続けることを考えると水量はこんなもんだろう。

そして上がる「うおおおおおおおお!!」と言う歓声と大きな拍手。なんだろう、そこそこシュールな光景だな。

いや、水が流れてるだけだしそこまで感動するほどのものでも・・・。


ほっとくと日が沈むまで見つめてそうなのでキリの良い所で下に降りて工場の中へ。

まぁ工場の中の作業は今までと違い『魔道具から塩っぽい粉がどんどんと落ちてくるので大きな入れ物(囲いの付いた受け台)に溜まったそれを袋に入れていく』と言う物凄い単純労働なのだが。

大丈夫かこれ?俺なら半時間で飽きる自信があるぞ?


・・・もちろんクソデカイ作業台(奥から手前にかけて粉が流れるように緩やかに傾斜を付けた深い金魚すくいとかスーパーボールすくいとかの水槽とでも言えばいいかな?ぐるりと囲めば100人くらいは一緒に作業出来そうな大きさ)なのでしばらくは貯めないと袋には移せないけど。


あれだな、魔道具の設置してある高さと作業台の高さにそこまでの落差は無いし塩だから粒が大きいので飛び散らないとは思うけど一応粉が落ちてくる部分(逆さまにしたペットボトルのフタ部分?)をカバーで囲んで全員にマスクくらいは配っておかないといけないな。

そして四勤一休にして交代で休みも取らせないと・・・。後は魔道具のオンオフ係も決めておくか?

ああ、深型のスコップと袋も追加しといたほうが良いかな。


四勤一休の休みについては頑なに拒否されたが「休まない人間は働かせない」と言う強硬手段を取り不承不承納得させて、スイッチ係(工場の鍵番が兼任するらしい)を決めれば予定は終了。

今日はもういいって言ってるのに「貯めとかないと明日の朝から働けませんので」と言われ仕方なく俺だけ先に帰宅する。


どうして休みを取らせるのに抵抗されなければいけないのか困惑するんだけど?異世界人ワーカーホリック多すぎじゃなかろうか。

まぁ作業に慣れるまではそこそこかかるだろうし当面の日産目標は5倍の5トン!だな。

そして最終目標が30倍の30トン以上!・・・やっぱり人数増やさないとキツそうだな。



塩の目処がたったので次は鉱物資源である。あるのだが今の所鉱山に当てはない。

じゃあ何か他に当てがあるのかと言えば・・・ある。

そうだね『迷宮』だね。

例えば北都、『プリメル』だけでも3つの迷宮があった。


1つ目は『死者の洞窟』・・・名前の通りアンデッドが徘徊する薄暗いダンジョン。ここで得られるのはポーションの原料になる苔や茸や薬草にアンデッドから採れる魔石。いや、魔石じゃなくて魔水晶だな。無属性と運が良ければ闇属性の物が極稀に手に入るらしい。


2つ目は『大蟻の巣』・・・某おっさんが腕を失くしたダンジョンだな。魔物である蟻の硬い革(外骨格?)や蟻酸や蟻蜜などの魔物素材がメインらしい。得られる魔水晶はもちろん無属性。てか基本的には無属性の魔水晶以外は珍しいらしい。


そして3つ目『魔人形の迷宮』・・・所謂ゴーレムが徘徊しているらしい。

低層にはマッド人形ゴーレム、取れる素材は良質な粘土。そこから進むとロック人形ゴーレム、素材は何らかの鉱石の確率が高い。さらに奥に行けば・・・アイアン人形ゴーレムの発見情報も有るには有るが倒された記録はない。


てかこのダンジョン自体入る人間はほぼ居ないらしいし。マッドゴーレム程度なら倒せる人間もそれなりにいるけど粘土を持ち帰ってもそんなに稼ぎにならないもん。俺ならまるごと持って帰れるけどさ。

でもおっさんはここをメインにしてたみたいだから普通に生活出来る程度には稼げていたんだろう。


もしも本当にアイアンゴーレムが居るならば1体でも鉄の50トンくらいはあると思われる。普通の長剣なら2000本くらいは作れる量だな。鎧なら50~100領くらい?いや、今必要なのは釘とか生活用品に回すためだけどね。


ダンジョン、一度くらいは行ってみてもいいかなぁ。中から『転移』で帰れるのを確かめながらだけど。生き埋めとか御免こうむるからな!


「てことで明日から暫くは北都の迷宮に行こうかと思ってる。もちろん日帰りだけどな!」

「まったくどう言う理由なのかはわからんが我も行くぞ」

「おう、ミヅキならそうそう死なないだろうから許可する」


あ、一応対ゴーレム用の武装用意しておかないとな。


翌日、朝から北都の公爵邸の俺の部屋まで転移。いきなり部屋から出てきた俺に『なんで居るの!?』みたいな顔になるメイドさんだけどそれ以上は特に反応もなくおはようと挨拶される。

さすが公爵家のメイドさん、なかなかの大物である。もしかしたらアレな感じのメイドさんは全員王都に出払ってる可能性も・・・。


そこからは徒歩で探索者組合シーカーズギルドの北都支部に。

東都のギルドでは登録したけどこっちでは登録してないからどうなのかと・・・ああ、こっちでも登録いるんだ?

うん、蛇はこっちでも無理だからな。そして


「完全に忘れてた、三人居ないと迷宮に入れないじゃん・・・いや、そこは貴族特権とかで」

「規則ですので入れませんからね?」


「詰んだ」

「お主、ほんっとうに毎回詰んどるよな」


駄目かー・・・。いや、諦めちゃ駄目だ!そう、三人いれば良いのであるならその辺の適当な人間を二人雇って入り口まで連れて行って待たせておけば良いのである。

所詮この世は金なのだ。


「てことでそこの貧乏そうな二人組み・・・あれ?どっかで見たことが有るような無いような?」

「誰が貧乏だっ・・・あああ!ハリス!じゃなくてハリス様!お久しぶりです!」


いや、お前、誰だよ。


「えっと、私はハリス様より2つ上でそんなにお話とかはしたこと無かったんですが一緒の孤児院に居ましたメイと言います!」

「私はベラ、北のフーレ村出身」


そんなにじゃなく全く話したことないと思うけどね?そっか、孤児院の出身なんだ?ふーん・・・いや、特にそれ以上言うことないから会話が膨らむこともないし。


「よかったら二人共迷宮の入り口まで付いてきてもらえないかな?もちろん日当は払うし、1人金貨1枚でどうかな?」

「はい!迷宮でも・・・その宿でも・・・どこでもお供します!」

「き、金貨1枚?す、すごい・・・行きます」


妙に元気な子と大人しい子ゲットだぜ!ちなみに宿には来なくていいしそもそも日帰りだ。

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