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使い潰された勇者は二度目、いや、三度目の人生を自由に謳歌したいようです  作者: あかむらさき
東のはての賢者様編

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東の果て編 その21 会議は踊る(眠い・・・)

 そこからもこれからの事について続く話し合い。

 まぁ基本的には『現状維持』しかないんだけどさ。こちらから憶測だけでどこかの国に喧嘩を売るとか相手の思うつぼだからね?

 そもそもこの国(キルシブリテ王国)にはまだまだ手付かずの土地が残ってるんだから資源獲得以外の目的で他国に侵攻する理由は無いし。


 いや資源獲得は大事だろうって?それはそうなんだけど別に輸入さえ安定してれば必要量には十分だったし。

 なんて言ってもこの世界には『迷宮』なんてモノがあるから資源はどの国でもそこそこ自給できるのだ。あくまでそこそこだけど。


 国の重鎮組は残ってこれから会議があるらしいので俺はお役御免と・・・ならなかった。

 なんでや?わし子供やぞ?児童労働ナンタラカンタラはどうなってんだよ!


「アプフェル伯、貴族は年齢ではなく能力で扱き使われるものなのだ」


 そんなこと言っても俺の他みんなおっさんじゃんかよ・・・。


 場所は変わって王城の大会議室。

 先程の面子から人数はさらに増えて合計37名。アリシア王女が獲物を見つけた猛禽類の瞳でむっちゃこっち見てる。


「いきなりの議会の開催申し訳ないな、しかし喫緊に――」


 議題はさっきまでの話の繰り返し、てかその話、俺には既に本日三度目の話題なんだよなぁ。年末年始のお笑い番組に出てるM○チャンピョンくらい同じネタが続いてるんだ。

 特に俺が発言する様な必要性もないので難しい顔をして腕組みしながら黙って話の成り行きを観察する。・・・ふりをしながらボーッとする。

 これ、まぶたに絵(目)を書いておいたら寝ても平気なのではなかろうか?


 繰り返すが会議の内容については特に興味は無いんだ。

 まぁ俺の方は興味がなくとも御前会議に子供が一人混じってると他の人間は『何だ此奴?』と思うわけで視線がチラチラとこちらに向けられる。

 この間の第三王子との決闘騒ぎもあったからしょうがないんだけどさ。議題が議題なのでこちらに話しかけてくる(空気も読めず絡んでくる)人間が居ないのが不幸中の幸いか。


 ・・・

 ・・・

 ・・・


 長い・・・てか貴族の論争って無駄な言い回しと皮肉が交じるから聞いてるだけで疲れるんだよ。

 あ、やっと終わり?・・・一旦休憩ですか、そうですか・・・。

 休憩、もちろんその場で座ったまま雑談――すると言うわけではなく、普通に大会議室の隣に軽くつまめるものと飲み物が用意された部屋がありちょっとした立食パーティの様になっていた。


 これはこれでまた面倒そうなんだよね。誰も話しかけてきませんように。

 あと飲み物が微妙に温そうなモノしか無かったので自分でサイダーを取り出して冷やして飲んでいたら公爵親子がごく自然にグラスを差し出してきた。

 サイダー欲しいの?


「どうだいハリス、国政に関わる会議というのも面白いものだろう?」

「まぁ一度見るくらいならそうかもしれませんね。そもそもなぜ自分が参加させられているのかは疑問ですが」

「それは卿が持ってきた話なのだから卿が参加するのは道理であろう?」


 目立つからあまりこっちに集まって来てほしくないんだけどなぁ。

 あ、フリューネ侯爵も飲みます?


「・・・美味いな、これは何だ?」

「炭酸水に香辛料と砂糖で味付けした飲み物ですよ、ぬるいと飲めたものじゃありませんが冷たいとビックリするくらい美味しいでしょう?」

「ほう、その様なモノがあるならば我もいただきたいのであるな!」


 まぁヴァンブス公爵も来るよね・・・。

 てか他の貴族の方々だけでなく王族っぽい方々まで『あの三家ってあんなに仲が良かったか?いやそれより一緒にいる子供誰だよ?てかあの子供会議にも参加してたよなマジ誰だよ?』みたいな目でこっち見てるよね?

 うん、王族・・・こっち来た。満面の笑みで、魔神が。

 すみませんけどいきなり右腕を抱えて胸を押し付けるの止めてもらっていいですかね・・・。


「ハリス!久しいな!最近は屋敷に行ってもおらぬから寂しかったぞ?」

「これはこれは王女殿下、お達者そうでなによりでございます」

「ふふっ、殿下などと。いつものようにアリシアでかまわぬぞ?」


 むっちゃかまうんだよなぁ。てか一度も名前でなんて呼んだこと無いよね?

 危うく王女の部屋に連れ去られそうになりながらも夜中まで会議につきあわされる俺だった。

 でも帰宅したら帰宅したでフィオーラ嬢に絡まれたのは言うまでもなく・・・とりあえず何か食べてからでいいですか・・・。


 そして今日はもう寝るんで部屋から出て行って?だからどうしていつも俺のお布団に入りたがるのかな?同じお布団差し上げましたよね?

 ほら、疲れてるから、今日は久しぶりに精霊子グマ抱っこして寝たいんでまた明日ね?おやすみなさい。


 翌日、お布団の中で昼近くまでダラダラしてたらAさんが

「伯爵様、コーネリウス様がお呼びです」とか畏まった感じで呼びに来たから

「今まで通りハリスでいいですよ?」って言ったら

「それはつまりお手つきと言うことでよろしいんですよね?!」などと興奮気味に意味不明なことを言い出したので

「あ、やっぱり伯爵様でお願いします」って言ったらショボーンとしてたのはどうでもいい話。


「失礼いたします、お呼びと聞き参上いたしました」

「ああ、ハリス、昨日は遅くまで付き合わせたのに朝から・・・でもないが起こしてすまないね」

「いえ、起きるのはそこそこ早くから起きておりましたので」


 部屋から出なかったのはフィオーラ嬢とかヘルミーネ嬢に捕まりそうだったからだし。

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