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使い潰された勇者は二度目、いや、三度目の人生を自由に謳歌したいようです  作者: あかむらさき
東のはての賢者様編

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東の果て編 その17 地方貴族

 あとさ、少し気になるんだけど住民が俺のこと『魔法使い様』って呼ぶんだけど・・・もしかしてこれヤラサーのDTだって馬鹿にしてる感じじゃないよね?俺が魔法使うから魔法使い様って呼ばれてるだけだよね?

 うん、たぶん俺の被害妄想だと思うんだけどね?

 でもその後に『賢者様』って呼ばれたんだよ。

 えっ?これってヤラサーのDTが示威(自○)行為して賢者タイムとかそう言う感じの煽りじゃないよね?本当に大丈夫?


 そして俺が焼いてる肉をすでに5回おかわりに来てる幼女、確か塩工場で働いてるむっちゃ走り回ってるむっちゃ元気な子だと思うんだけど・・・食いすぎじゃね?そもそも顔真っ赤だし飲んでる?倒れない?いや、平気ならいいんだけどさ。


 あらかた皆が食べ終わったら今度は服と生活用品の即売会である。

 用意したのは(てか時空庫の中でその都度作るんだけど)

 分厚目のズボン(男女兼用)、分厚目のシャツ、分厚目のワンピース、丈夫な下着上下(男女兼用)。

 服は一人ワンセットまでで上下ともに小銀貨一枚、下着は一人5セットまでで上下ともに大銅貨一枚。


 街で服を買うと最低でも金貨一枚、下着でも大銀貨一枚は取られるけど俺はほら、ボロ布のリサイクル出来るし。今回限りの大放出だな。

 後はタオル、石鹸などなど。とりあえず食と住はどうにかなってるから衣の充実だ。

 ・・・うん、売り切れないしサイズは違っても形は同じだから一列に並ぼうね?

 バーゲンセールでの女性の欲望を少々舐めていたようだ・・・。



 話は少し前後するけどこちらはエルドベーレのディアノ商会。

 塩を(ギルドからの仕入れじゃなく直接産地からの仕入れて)売買するに当たり塩ギルドに挨拶に赴いたペルーサだが公爵からの許可証があると言っても証書の現物が無いのでいくら説明しても納得してもらえるわけもなく。

 しょうがないので完全貴族装備の俺が証明書を持って付き添って再度組合を訪れる。


 まぁここで『おどれら貴族の当主が態々出向いとんのやからなんやええ話でもあるんやろな?』的に上から噛み付くのも悪くないが後でヴァンブス公に叱られそうなのでニコニコと対応する。何にしても担当者の顔は真っ青になってたけどな。

 それでも一応確認が必要ということで公爵にお伺いをたてる許可をいただきたいと懇願されたので素直に頷いておいた。

『報連相』大切だからね?上級貴族を目の前にしてもちゃんとそのへんの仕事が出来るこの担当者はなかなかいい人材だと思った。准男爵家で働いてくんねぇかな?


 まぁ塩ギルドは問題ないんだ、一般的な常識を持ったちゃんとした対応だからね。問題はその後しばらく経ってから現れた非常識な馬鹿の方なのである。

 御用商人の選定の時に集まっていたその他大勢(有象無象や烏合の衆とも言う)の商人のうちの何名かとともに訪れたのはラモー男爵。


『准男爵家?ははっ、そんなエセ貴族に面倒見てもらってるのお前、心配すんな、これからはこの男爵様が面倒を見てやる!』


 簡単に言えば守り代よこせ、むしろ全部よこせと訪れた訳だな。

 まぁ普通に考えれば商品を卸してるのは俺なんだから商会をどうこうしても無意味なのは解りそうなもんなんだけど・・・相手は馬鹿なのだから言っても仕方ない。

 あれだぞ?貴族だからってちゃんとした教養があると思ったら大きな間違いだぞ?特に田舎の下級貴族だと読み書きの出来ない連中もざらにいるからな?

 てかエオリア、ちゃんと仕事しろよ!最初は丁寧にお引取り願っていたらしいが三回四回と来られると業務の支障になる。


 さすがにこっちの貴族連中は俺が勝手にどうこう――俺、ここの家の子(フュリューネ侯爵家寄り子)じゃなくよその家の子(キーファー公爵家寄り子)だからね?――する訳にもいかないのでラフレーズ伯爵家を通すことに。

 もちろん相手が武力行使的な行動に出たら遠慮なくヤっちゃうけどさ。

 ああ、今はエオリアじゃなくお父上(グリューデンという名らしい)が戻っていらっしゃるんだ?

 まぁ誰が相手でも対応は変わらないので面倒だが会議室に集まる。

 最近口癖のようになってるな、面倒・・・。


 お誕生日席に『ラフレーズ伯グリューデン』とその後ろに『エオリア』、伯爵から見て右側に俺とヴィオラ、ペルーサが座り向かい側には・・・誰?

 ラモー男爵とその他三名。あ、一番偉そうなのはフォリア子爵って言うんだ。たぶん覚える必要も無いだろうからどうでもいいや。


「ふむ、そなたがヴィーゼン領の跡を付いだ娘か、その隣の者は見たことがないが」

「はい、新しいヴァイデ准男爵、ヴィオラ様です。私はまだ年若いヴィオラ様の後見をしておりますハリスと申します閣下」

「なるほど・・・いや、見たところ卿の方が年若く見えるが・・・ふむ、私の留守中息子と懇意にしてくれていたそうだな、父として礼を言っておこう」


 おう!ってストレートに受け取ればいいのか京言葉的な『下賤の者が息子に近づいてんじゃなぇよ』って感じの嫌味なのか難しいとこだなコレ。

 てか『見たことはないけど最初から誰かはわかってるよ?』って感じだからたぶん前者だよね。おそらくは先にエオリアから『色々と』説明されているんだろう。


「それでフォリア子爵、今回の合議の用件は何だ?」

「はっ、まずそちらの准男爵殿が荷を持ってラモー男爵領を通過する時の税を納めていない問題なのですが――」


 まわりっくどい上にややっこしい言い回しが続くのでまとめると


『そいつら勝手に他人の領地を通って金儲けしてるのに通行税とか払わないんだけどどうにかして?あとそいつらの持ってる利権とかたかだか準男爵じゃ管理出来ないから変わりにこの子爵様が管理してやるよ!心配すんな、端数くらいはくれてやる』


 ぶち転がすぞこのヒゲ子爵が、家に帰ってワイングラス掲えあげながら『食の産業革命やー』とか言ってろ。なんか太った人が二人混ざっちゃってるな。


「なるほど・・・それでハリス殿、他のことはともかく通行税に関しては徴収が認められた税なのだがいかがか?」

「ああ、それでしたら荷物がそちらの領地を通過していませんので問題はないと思いますが?むしろ一度でも荷を積んだ馬車などをご覧になったことがお有りですか?」

「な、何を馬鹿なことを!!道を通らずにどうやって荷を運ぶというのだ!どうせこっそりと盗人のように夜中にでも動いているのだろうが!これだから物を知らない似非下級貴族はたちが悪いのだ」

「今の言葉は私への侮辱として受け取らせていただきますね。そうですね、説明してもご理解できないでしょうから実践させていただきましょう。伯爵閣下、お手を」


 おっさんと手なんか繋ぎたくねぇ・・・。

 そして二人で手を取り合ってヴィーゼンとエルドベーレを転移して移動する。

 ・・・精神的に苦痛を与えられた、訴訟も辞さない。

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