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使い潰された勇者は二度目、いや、三度目の人生を自由に謳歌したいようです  作者: あかむらさき
東のはての賢者様編

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東の果て編 その13 2リットルのペットボトルを(ry

 商館の増改築も終わり、建物の回収の時一緒に時空庫に収納されていた備品や商品を全部(適当な場所に)配置し終わったら「近いうちにまた来るからしばらくは食料と資源ごみの回収に全力を注いでくれ」と伝えて俺とヴィオラはヴィーゼンへと戻る。

 何となく最近働きすぎのような気もするが・・・まぁあれこれと用意が出来るまでの我慢である。


 翌日からはいよいよ塩作りと砂糖作りの為の準備である。砂糖の方は当分材料がないので先に簡単な塩作りの方から。


 とは言っても揚げ浜式だ入浜式だ流下式だなどと言う七面倒くさいことはしない。そうだね、魔道具だね。

 行程としては『海水から水分とその他を分ける→その他の部分を精製して塩だけ取り出す』これだけ。

 海水からいきなり塩を作るよりこの方が魔道具が複雑にならなくて楽ちんなんだ。なおかつ海水から分けた水分は真水(超純水)なので生活用水としても使えるという優れもの。

 この辺海辺の上に荒れ地だから真水って結構貴重なんだよ。

 てか昔何かの本で超純水は飲むと身体のミネラル分を持っていかれちゃうからお腹を壊すとか見たような記憶があるんだけど(魔導板さんに聞いてみたら)そんなことはないらしい。


 てなわけで完成したのがこの


『2リットルのペットボトルを半分に切った上で逆さまにして(キャップの有る方を下にして)足を付けた上に横にホースが刺さってる』


 様な形をしたドラム缶サイズの物体。横のホースからは水が、下のキャップ部分のさきっぽからは塩っぽい粉が落ちてくる。

 海水を魔道具の上から注ぎ入れるのはもちろん人力だ。だってこれ以上の合理化を図ると人員に対しての生産効率が良くなりすぎるから。あくまでもヴァンブス家の管理している塩ギルドに睨まれないように。バランスって大切。

 ちなみにこの塩っぽい粉、このままだと当然色んなものが混ざってるので無茶苦茶マズイ。苦味とかエグみとかゴミとか混ざってるし。


 なのでこの塩っぽい粉をさらに


『2リットルのペットボトルを半分に切った上で逆さまにして(キャップの有る方を下にして)足を付けた上に横にホースが刺さってる』


 塩精製の魔道具で『美味しい塩』にするのだ。

 こちらの魔道具のホースから出るのは『塩っぽい粉』に含まれていた不純物などである。そんなに量は出ないんだけどね。

 ちなみに『美味しい塩』って言うのは感覚的なものではなく『美味しい塩を作る魔道具』を設計しているので間違いなく『美味しい塩』のはず。

 うん、自分でもよくわからないが案外そう言う曖昧な命令も受け入れてくれる魔法&魔道具制作スキルに感謝。

 あと両方形がほぼ同じなのは気にしてはいけない。


 余談だが砂糖の作り方は


『2リットルのペットボトルを半分に切った上で逆さまにして(キャップの有る方を下にして)足を付けた上に横にホースが刺さってる』


 砂糖精製の魔道具に糖分の有るもの(小麦粉でも米でも野菜でも果物でも草でも樹液でも)を入れれば砂糖が出来ると言う糖類の区別とかどうなってんだよ!な一品である。

 生産量は野菜なら重量の5~10%の砂糖が出来るのでサトウキビが青くなって裸足で逃げ出す効率である。

 いやサトウキビ使ったらさらに出来る砂糖のパーセンテージは上がるだろうけど。


 3つとも魔道具の形は同じだけど色は変えてるから大丈夫!・・・なはず。

 海水と塩っぽい粉を分ける魔道具には水の魔水晶、他の魔道具には(無属性の)普通の魔水晶を使用する。

 あ、もちろん安全対策として『大きめの動物(もちろん人間も含む)』が入ってる時は作動しない安全設計である。

 小魚や虫?・・・諦めてくれ。大丈夫、ちゃんと精製の時に弾かれるから。


 装置が完成したら生産工場となる建物を海辺に設置である。


「海辺の住民、直ちに全員集まるように」


 と、招集をかけるとバタバタと走って集まり綺麗に整列する村人たち。

 うん、そこの小さいの、歳はいくつだ?4つ?5歳以下は遊んでろ。あとそこの婆さん歳は幾つだ?67?むっちゃ長生きだな・・・60歳以上も帰れ。

 てなわけで役に立た無さそうなメンバーは帰らせて塩(っぽい粉生産)工場の中を案内、使い方を教える。


 基本的には『魔道具に海水を入れる』と『受けている麻袋(20リットルのゴミ袋サイズ)に粉が溜まったら交換する』そして『馬車(引いてるのは驢馬、てか馬車じゃなくただの荷車だな)を使って袋を准男爵邸の隣に立てた倉庫まで運ぶ』だけである。完全な肉体労働だがお前たちならやれる!

 魔道具が10台と麻袋が1000枚もあればなんとかなるだろう。

 報酬?報酬などしばらくはない。売上が出れば・・・そうだな、純利益の5%を住人全体で人数割りしたものをくれてやろう。

 では身を粉にして頑張るように!おい、そこの赤ん坊を背負った女!ふらついたりしたら赤ちゃんが危険だからお前も帰るように!


 ああ、排水(真水)は工場の横手にかけ流しの小さな風呂(足湯?)みたいな屋根付き壁なしの建物を立ててあるので飲料用なら流れ落ちる水を、その他に使うなら溜まってる水を使うようにと指示しておいた。


 そしてここで言いたいことだけ言って何もしないで帰るようでは雇用者としては二流なのである。そう俺は一流なのでムチの後はアメなのだ。


「確か海辺の住民は全部で38名だったな?・・・よし、このツボに飴ちゃんが76個入っている!一人二つづつだ!面倒だが帰らせた人間にも必ず配ってやるようにな!!」


 うむ、いい歳の連中をアメ玉で懐柔しようというがきの使いも真っ青の扱い・・・正に鬼畜の所業である。

 ふふっ、帰った人間にも必ず届けてやれよ。この壷の中身は・・・良いものだ。

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