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海軍王女アンネの異世界探検航海  作者: 海の向こうからのエレジー
チャプター5~ギーアル半島での外交
84/159

5-APPENDIX(1) Q&Aコーナー1

今回はQ&A形式で、今までのちょっと説明が足りないかなと思うところを補足したいと思います。



(「1-APPENDIX 登場人物紹介:アンネリーベル&ファロネールシア」より)

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カリスラント女性の平均身長はやや高めだから相対的にかなりちっちゃい。顔も実年齢より幼く見える。小柄の割に女性らしい体つき、胸もそこそこある。

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(「3-14 脱落者 1」より)

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「この無垢な顔と小さな体に不釣り合いなほどの豊かなモノが強調されて……とても背徳的に見えて、非常にそそります」

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Q1:矛盾しているような記述に見えるが……結局のところ、アンネは合法ロリ巨乳なのか?

A1:アンネはその幼い体型にしては胸は大きいんだが、巨乳だと言えるのか微妙なラインの上にあると思ってください。



(「1-9 母との話」より)

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話に一段落ついて、お母様がファルナのほうを見ると、私は思わず身構えする。だって前回お母様はファルナにいきなり平手打ちした。

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Q2:どうしてアンネの母がいきなりファルナに平手打ちしたの?

A2:母としてアンネの性格をよく知っているから、アンネが能動的に誰かを追い求めるはずがないと確信しています。ということはファルナが娘をアブノーマルの道に引き込んだに違いありません。



(「1-5 愛しき紫の波の君」より)

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あの頃のファルナは思い詰めて、結婚できない自分に貴族令嬢として生きる価値がないと決めつけた。

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こうしてファルナの社交界での二つ名は、婚約者を必ず不幸にする「呪いの令嬢」となり、普通の貴族女性の人生を送ることが絶望的になった。ファルナ曰く、海軍士官学校が女性の入学者を募集するお知らせを見たときまで、彼女は自殺を考えてた。

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Q3:中世のヨーロッパ貴族的に考えると、結婚できなくても修道院という選択肢があるし、ファルナは自殺しなくてもいいのでは?

A3:この世界の宗教事情は地球の中世と大きく異なりますから、修道院に該当する組織が存在しません。その宗教をより具体的に言うと、ギリシアとローマみたいな多神教で、神職は非常に高い地位にいて、簡単にはなれません。アンネもファルナも称号をもらうために高額の寄付をしました。それぞれの神には役割があり、人々は自分の職業に関連する神を信奉して、神殿に教えを請います。つまり神殿は一種の知識伝授の役割を担っているから、信者たちの日常生活に深く関わっています。だから修道院みたいな世間から隔絶した施設はこの世界の宗教にとって必要ありません。



(「3-11 三角形の裏」より)

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「謝る必要がありません。ゼオリムが起きないのは、わたくしが一服盛ったからです」

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(「4-25 スキジーサ騎士団の襲撃」より)

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デリーミカルとは、錬金協会が開発した即効性の眠り薬だ。効果が強い分、もし悪用されると治安への悪影響が計り知れないので厳格に管理されている。

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Q4:もしかして、ファルナがゼオリムに一服盛ったとき使ったのは……?

A4:はい。不眠への処置のために、救護隊はデリーミカルを保有しています。ファルナはそこから少し拝借してゼオリムに使いました。



(「4-4 ファーストコンタクト 1」より)

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すまんな。ワシの得物はさっきの戦いでなくした。今は満足に戦えん」

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(「4-6 ファーストコンタクト 3」より)

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だがワシは今からでも他の船に移動可能だぞ。盾さえあれば落水しても平気だ、ガハハ」

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Q5:話を見る限り、フラスダーンのタワーシールドをカリスラント探検艦隊は回収したみたいだが……?

A5:ユールキ=ガーズルアの盾持ちの標準装備に投射兵器を防ぐタワーシールドと、白兵戦用のラウンドシールドとショートスピアがあります。「奥の手」である海上漂流を実行する際に、生還率を高めるためにタワーシールド以外の装備は全部放棄します。探検艦隊に救助されたときフラスダーンには遠距離用のタワーシールドしか持っていないので、ジャイラとは戦えないと言いました。



(「2-4 年長組の集合 1」より)

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ジャイラの探検艦隊参加はお父様の強い要望でもある。どうやらお父様は私が外交の場に出てほしくないようだ。(中略)そんなとき私のかわりに切れるカードはジャイラだ。

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(「3-APPENDIX(1) カリスラント探検艦隊のメンバー紹介」より)

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アンネの叔母。剣術と馬術が得意、暴れん坊な元王女。アンネの代わりに外交の場に出る役目を兄(カリスラント王)に頼まれた。

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Q6:人物紹介にもそう書かれているが、クルジリオンの人間と会うときも、カーチマス王の使者のときもアンネは自分から出たよ?

A6:ジャイラは剣以外のことに興味がないので、海軍戦略や外交的判断ができません。そういう話に関係する重要な会合はアンネが自ら出なければなりません。ジャイラが代わりに出席するのは儀礼的な式典や、お茶会と夜会など親睦目的の集まりです。



(「2-9 模擬対抗戦と実弾演習 2」より)

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汎用バリアがあるから、この世界で鉛弾を飛ばしても弾かれるのがオチだ(同じ理由で銃の開発を見送りした)。

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(「2-8 模擬対抗戦と実弾演習 1」より)

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私の見立てでは、艦砲の着弾スピードは弓矢よりずっと速いから腕が良くない防御魔法使いはバリアを展開するタイミングをしくじる可能性が高い。

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Q7:その論理なら、銃も弓矢より防ぐのが難しく、開発しても決して無駄にはならないはずだが?

A7:はい。確かにアンネもそれを考えました。これは単に、研究と開発に投入できるリソースとマンパワーは有限だから、そこまで有用じゃない銃より、もっと重要な他のものを優先にしました。



(「4-23 眠れる王の使い 2」より)

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昔カーチマス王を蔑ろにした大貴族たちと違い、フェインルーサ大公は政争に介入できる力を持ちながら静観していた。

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(「4-24 フェインルーサ大公の見解と決断」より)

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(陛下を甘く見てはならん。身の程を弁えないあの馬鹿共のように、陛下の恨みを買ったわけじゃないが……

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Q8:どうしてフェインルーサ大公は中央の政治闘争を静観していたのか?カーチマス王の目から見るとそれは風見鶏のような行動に見えなくない?力があるなら、勤王の旗を掲げて国を乱す逆賊を討つべきでは?

A8:これはカーチマスの政治伝統と関係しています。もしフェインルーサ大公が兵を挙げて王都に攻め入ったら、たとえそんなつもりがなくても、やはり王を操ろうとする次の野心家だと見なされます。カーチマスの政治伝統的に、こんなときはフェインルーサ大公みたいに、王都の情勢に下手に介入せず自分の領地をちゃんと治めるのが正しいです。



(「1-8 父との話 2」より)

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ザンミアル的になにもしないで私の結婚を待つのが得策だと考えました。

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Q9:ザンミアルがカリスラントと戦う気だとしても、アンネの結婚が終わってからのほうがいいじゃないか?


(「1-EX1 海上競争の新しいフェーズとザンミアルの凋落」より)

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連合王国にとって非常に都合が悪いのは、カリスラントは同盟国。しかもアンネリーベル王女はザンミアル王太子ゼーネフォビムの婚約者。ザンミアルは格式を重んじる国だから戦争の理由と手段にこだわる。こんな状況でカリスラントに宣戦布告しても、大義のない戦争だから国内の支持は得られない。

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アンネリーベルの実績があまりにもぶっ飛んでるのがちょうどいい材料になる。連合王国を騙すための嘘だと言っても違和感がない。更に踏み込むと、その嘘は両国の王室婚姻に何らかの陰謀を仕組むためなんじゃないかという疑惑が浮上。

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A9:もしそうしたら、アンネを人質にして宣戦布告する形になるので、さすがに卑怯すぎて国内の支持は得られません。さらに言うと、もし王太子とアンネの婚儀が無事執り行ったら、カリスラントにこの婚姻を謀略に使うつもりがないということが証明されます。ザンミアル側の戦争の正当性が大きく失われます。ザンミアルは商業競争の劣勢を覆すためどうしても戦争がしたいです。そんなリスクは許容できません。ザンミアルにとって宣戦布告の最良なタイミングはやはり、アンネの嫁入りの前です。



(「1-EX2 ロミレアル湾の戦い」より)

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東に向かった第四ジーカスト艦隊も砲撃を受けて8隻が脱落したが、カリスラント第四艦隊に信号の間違いで衝突事故発生。有利な風向の助けもあって、短い間の混乱に乗じてジーカスト艦3隻はそのまま逃げ切った。

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Q10:カリスラント海軍の機動力と索敵能力の優位性を考えると、衝突事故で2隻が行動不能になるくらいでザンミアル艦隊を取り逃すのか?他の艦がちゃんと動けば問題ないだろう?

A10:はい。事故の直後冷静に対処できればそうなるでしょう。しかしカリスラント海軍は年齢層が低く経験が浅いから、この手のアクシデントにかなり弱い(同じ理由でジレンディスの嵐によっていつもの戦い方ができなくなると戦力が大幅にダウン)。しかも旗艦がぶつけられたから、指揮系統が一時麻痺しました。もし第四ジーカスト艦隊がその機に接近して攻撃すると大きな被害を与えるのも可能でしょう。カリスラント側にとって幸運だったのは、あの時点でザンミアル艦隊はもうほぼ壊滅、数少ない生き残りは戦意喪失で逃げることしか頭にありませんでした。



(「3-1 探検への出発と、最初の夜」より)

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下層船室、物資倉庫より更に奥にある部屋。(中略)この第二休憩室に完璧な防音対策を施している。ダブルベッドに小洒落な内装、隅のタンスに替えのシーツ、モップやタオルなどの清掃用品が入っている。この部屋の使い道については、あえて明言する必要もないかな。

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Q11:そういう目的の部屋を換気もままならない、ジメジメする下層船室に配置すると……室内の空気が大変なことになるのでは?

A11:確かにその通りですが、それより音漏れが他の人の邪魔になるのを避けるべきと、アンネならきっとそう考えるでしょう。結局そこら辺はあまり深く考えないようにしました。ファンタジー的な何かマジカルな手で換気問題を解決できた、とでも思ってくれれば幸いです。



Q12:アンネは知識チートで築いた技術力の差で相手を圧倒するタイプの指揮官なのか?


(「4-18 怒り狂う海での死闘 1」より)

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「はい。この現象は『ジレンディス』と呼ばれています。ギーアル半島では毎年、夏の後半に入ると数日間強烈な雷雨が続きます」


「……まさか、これを待っていたのか?」

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地球の歴史上にも似たような戦例がある。

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A12:もちろん技術力だけがアンネの強みではありません。アンネは地球の戦史を熟知していて、様々な戦例から着想と教訓を得たり、それを他の人より豊かな想像力に変換して、敵の意図を読むのが非常に上手です。4-18で、もしアンネが敵の襲撃に備えるべきと言い出さなかったら、探検艦隊は翌日フェインルーサ艦隊が出港してから準備不足のまま迎撃することになります。そうなると島に到達するフェインルーサの兵隊は大幅に増えて、全く違う結末になったかもしれません。



(「3-7 常雷の海で足止め 1」より)

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充分な休息を与え、娯楽や嗜好品の需要を満たし、栄誉を求める意欲を刺激する……様々の手段を講じて、みんなの力を最大限に引き出すのが私のやり方だ。それに戦争は敵と戦う前に、まずは不足との戦いだから。いつもこんな贅沢をする余裕があるからこそ、戦争が始まると重要性が低い嗜好品などから削ることができる。もし常に限界状態の部隊なら他に捨てられるものがなく、すぐに大切なもの――例えば食料、休息、果ては命を代価として差し出さなければならない。

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(「4-14 シーリングス海峡自由航行保証作戦」より)

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インスレヤの指揮下でこちらの警告を無視した船団に威嚇攻撃をしたが、狙いを外して弾薬を無駄に消耗した。

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私の態度が良くないと、婉曲的に諌めるファルナ。いけない。どうやら私の焦燥が少し顔に出た。

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A11(続き):そしてアンネは物資と補給を特に重要視しています。それも少し神経質なくらいまで。兵士たちを飢えさせるくらいなら戦わない道を探すべきと考えています。そのためカリスラント海軍に何かが足りない事態になることは少ない、ほぼ常時いいコンディションを保てるのが強みです。しかしそれはアンネのウィークポイントでもあります。部下たちをとても大事にしているのもあって、アンネはできるだけ部隊と兵站線を危険にさらすような決断を避けます。それで作戦の選択肢を狭めて、時にはファルナたち側近が諭す必要があります。



(「4-18 怒り狂う海での死闘 1」より)

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私なら、そんな賭け事を絶対にしない。そもそもすべてを賭けるような状況に陥らないように立ち回るべきと考えている。

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A11(続き):もう一つアンネの指揮官としての特徴は、悲観的&現実主義。悲観的なところは、まずは最悪な事態が起きる可能性を考慮します。例えばもしアンネがスーパーのロボットなゲームをプレイしたら、95%の攻撃命中率を見ると「これは当たらないかもしれない」と考えます。この場合、理想主義な人は必中や集中などをかけて命中率を100%にするでしょう。でも現実主義なアンネは安易にそうしません。本物の戦場ではそんな「確実に勝てる」ような状況は極めて珍しいですから。先のスーパーのロボットなゲームで言うと、アンネなら「この攻撃が命中しない場合」の結果を評価して、その結果を許容できるかを判断します。「他のユニットが代わりにとどめを刺すことができる」とか、「敵のターンで反撃すればいい」など、挽回できるような状況ならゴーサインを出します。まぁつまり、「勝兵は先づ勝ちて而る後に戦ひを求め」ということですね。


もし感想に何か質問があったらまたそのうちQ&Aコーナーで答えるつもりです。

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