1-APPENDIX 登場人物紹介:アンネリーベル&ファロネールシア
読み返してみたらこれは人物紹介の範疇を超えたなにかのような気が……ぶっちゃけ設定を練り上げる途中でまとめた覚え書きみたいなものです。過度な説明や分析が好きじゃない方は読まないほうがいいかもしれません。
~アンネリーベル・プリア・カリスラント~
カリスラント第二王女。元カリスラント海軍総司令、カリスラント探検艦隊司令、海軍士官学校創立者&元校長、カリスラント海外領地総督、海神の娘の化身ダルシネ=ルーデア
専門分野:艦隊指揮/他の所持スキル:海軍に関連する各種スキル全般(高いところが苦手だから気球観測だけはできない)
(一章時点では)19歳、誕生日7月3日、身長149cm。カリスラント女性の平均身長はやや高めだから相対的にかなりちっちゃい。顔も実年齢より幼く見える。小柄の割に女性らしい体つき、胸もそこそこある。プラチナの髪は自他共に認めるチャームポイント。童顔と身長のことを気にしているがコンプレックスってほどでもない。もうちょっと背が伸びたらいいのになぁ、と思う程度。
五人兄妹の次女(上からは姉、兄二人、妹)。異母兄弟はいない(カリスラントは完全一夫一婦制で王族でも側室が認められない)。兄二人に次ぐ第三順位の王位継承権を持つ。
地球の知識を持っているから転生者かもしれない。しかし前世の記憶はまったくないから、やっぱりなぜか地球の知識を傍受した現地主人公かもしれない。
カリスラントの海軍を一から作り上げた猛者、様々の発明を世に送り出した天才、国を二回も救った英雄、海神の娘の化身……こんな風に、周りから見ると完全無欠の超絶無敵お姫様だが、実は色々欠点がある。中でも一番悪いのは、何か良くないことが起きたらすぐに自分のせいにしがちなところ。
意外と押しに弱いところがある。専属侍女セレンローリの「船の上でもお世話したい」と、リミアの「帝国本土侵攻に参戦したい」の願いを、最初は嫌な予感がしてやめさせようとしたが、最後は二人の熱意に負けた。それで悪い結果になったのを、本当は当人の責任なのに、アンネはやはり自分のせいにする。
ファルナと付き合ってるから周りから同性愛者だと思われてるが、本人は自分が違う(たまたま好きになった人が同性)と思ってる。ファルナに落とされるまで恋について真剣に考えたことがないため、本当の性的指向は不明。恋愛対象として見ていなかったが、ずっと前からファルナに感謝しているし好意を抱いている。だから告白された時困惑したが同時に嬉しかった。
ファルナの強引な求愛を受け入れた結果、変態マゾに目覚めてしまった。マゾと言っても痛いのは好きじゃない。好きな人に束縛されるのが好き。その根底はやはり自分の影響力の大きさに対する恐怖。安心するために、自分のことをよく理解して、全面的信頼できる相手に身を任せたい。そうすればきっと、取り返しのつかないことになる前に止めてくれる。そんなんだから周りが思う以上にファルナに依存している。自分がいけない趣味にはまってしまったことはわかっているが、恥ずかしくてそれを否定するスタンスはツンデレっぽい。
身分と役職が上だから、ファルナとの関係もアンネが主導権を握ると自然と周りからそう思われる。本当は逆だと薄々気づいてるのは、アンネの性格をよく知っている両親や、二人と長い付き合いの海軍の一部エリート女性士官だけ。
~ファロネールシア・セラーエリクル~
セラーエリクル公爵令嬢。アンネリーベルの副官、豊穣の神の女官エレシェム
専門分野:艦隊指揮補佐/他の所持スキル:白兵戦、情報管理、艦船指揮
(一章時点では)20歳、誕生日12月29日、身長169cm。髪は紫のふわふわウェーブ。スタイル抜群、筋肉質じゃないがよく鍛えられた、引き締まった体。海兵の訓練で心身ともに鍛えた。物腰柔らかそうに見えるが芯が強い。一度決意したら心変わりすることは滅多にない、頑固な一面がある。
小さい頃からその聡明さと美貌で知られている。同世代の令嬢の中で一番評価が高い。ほぼすべての高位貴族家から縁談を持ちかけられた。しかしファルナの婚約者となった貴族令息が次々と若死、やがて「呪いの令嬢」だと噂されるようになった。結婚できない令嬢に存在意味を見いだせないファルナは人生に絶望してしまった。一時自殺を考えていたが、海軍士官学校が女性の入学者を募集中を知り、自分にはまだやれることがあると気づいて生きる希望を取り戻した。
それからのファルナは海軍士官学校1期生の首席で卒業。カリスラント初の女性艦長になった。アンネリーベルが初めて乗船するとき、感極まるアンネに抱きつかれて、惚れてしまった。この方は命に代えても絶対に守ると決意した。でもアンネと恋人同士になって、心境の変化があった。もし自分に万が一のことがあったらアンネ様がまた絶望してしまう。だからアンネの安全は第一だが、自分の命も同じくらい大切にしようと考える。
本篇は基本アンネの視点で進行しているから、ファルナの絶妙なフォローが目立ってしまうかもしれない。これはファルナが常にアンネのことを気にかけるから。別にファルナがアンネより優れるわけではない。
自分に生きる意味をくれたアンネに恩を感じている。割りと最初からアンネ様至上主義。恋人としてアンネの心の支えになることを「やっとアンネ様に恩返しができた」と思っている。性格はもとからS寄りだが、天性のサドなのかは判定が微妙なところ。「こうするときっとアンネ様が悦ぶから」と、ノリノリでSを演じる一面がある。
実は二人は一種の共依存関係。アンネは一度ストレスで心が壊れそうになった。その時からファルナがいないと自分は何もできないという強迫観念にとらわれている。ファルナがそばを離れる、もしくはファルナに嫌われることを非常に恐れている。一方ファルナは自分の価値を極端に低く見ている。敬愛するアンネの欠点を受け入れ、支えることに自分の価値を見出している。本人たちはあれで幸せだし、周囲を巻き込むこともなく、だからまだ健全的な関係と言えるかもしれない。




