#343「ここまでの主要な登場人物・5」
まえがき
第三部完了を記念したキャラ紹介(2/3)です。
一部未公開情報と更新された情報を含みます。
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◆フェリシア
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【ベースプロフィール】
-本名:フェリシア・オウルロッド
-異称:北の戦女神、梟杖のフェリシア
-愛称:シア
-性別:女性
-年齢:18
-身長:152cm
-体重:46kg
-容姿:
・榛摺色の三つ編みサイドテール
・ヘーゼルアイ
・北部人種の典型的白系
・村の中じゃ一番可愛いくらいの磨けば光る顔
-体型:普通
-特徴:通常時は地味/神性覚醒時は片目の黄金瞳
-種族:神人
-出身:トライミッド連合王国西部の開拓村
-地域:エリン、リンデン→ララヤレルン
-言語:エルノス、セプテントリア、アークデン(西方大陸語)
-身分:太公妃最有力候補、副支部長
-性質:極めて善良かつ純朴な復讐者
-得手:山岳・寒冷地/先行思考/冷静な判断/飛行/酒類
-苦手:熱帯地/デモゴルゴン/他者の痛み/好きな人へ向けられる負の感情
-好物:ロアで買えるパウンドケーキ/村のクルミパン/ベリー/筋肉
-宝物:師匠から貰った杖/雪花の贈り物
-服装:刻印騎士団の制服と梟羽のマント
-所持:杖、銀のブレスレット、刻印騎士団の徽章(返還)、エルダース魔法魔術賢哲学院の卒業証明書、印具であるショートソード
-秘密:刻印魔法(告白済み)
-悩み:先輩の周り、綺麗なひとばっかり!
-魔力:有
-秩序律:8
-混沌渦:2
-一人称:私
-二人称:貴方、キミ、〜〜(呼び捨てor敬称つき)
-三人称:彼、彼女
-生年月日:渾天儀暦5985年2月20日
-イメージカラー:ホワイトブラウン・白と黒
-家族構成:
・父 ハイランダー(元まつろわぬ民)のニンゲン
・母 トライミッド連合王国のニンゲン
【スペシャルプロフィール】
-神の憑代:白き風と黒き智慧の夜女神
詳細は割愛。
女神化形態では周囲に氷震を起こし、獣神にも劣らぬ環境支配を行う。
獣特攻であり、世界最強の獣と評されるドラゴンでも、竜種までなら凍土に還す強権の持ち主。
狩猟された獣は女神の神使となり、やがては〝白き風〟と呼ばれる天災現象と化す。
解号は女神の名に崇敬を込めて、“マグナ・マテル・ミナ”と唱える。
-存在の指向性:魔法使い
魔法使いとしては極めて練度が高く、詠唱の分割化や後述化によって、一度確定したはずの存在を後から変化させる手法すら持つようになった。
その証拠に、通常呪文だけで巨龍の終末を局所的擬似再現すら成し遂げる。
以下は独創呪文。
[獣よ駆れ汝らを狩る女神の戦車を]
キルケ・ディアナ・ケリュニティス。
上述の解号後、女神の権能を戦車の形に整形し、神使によって牽かせる魔法。
フェリシアが得意としていた動物魔法の応用でもあり、神性の励起でもある。
神使は夜梟、雌狼、大蹄大野牛、白竜など。
その突撃は極めて獰猛かつ野生的。
魔法の形式を取っているが、実際は権能そのもの。
冬の王のそばにいて、零落していた神性が自動的に回復途中にあれば、醜魔の女王程度の大魔は容易に轢殺できる。
──吸血鬼化するとか、どれだけ恥知らずなんでしょう?
-刻印魔法:『憎悪の闇』
テネブラーエ。
対視覚・視力特攻。
邪視を殺すため、フェリシア・オウルロッドが生涯をかけて刻み続けると決めた呪いの誓い。
なんの変哲もない短剣は、所有者の人柄を表すように素朴な意匠をしているが。
触れたモノは接触中、光を失って全き闇の中へ叩き込まれる。
斬られ、刺され、貫かれたモノならば、二度と光を取り戻すコトは無い。
フェリシアはこれを握るため、目蓋を閉じた状態でも白兵戦ができるよう厳しい訓練を乗り越えていた。
──オマエによって与えられた闇を、いまオマエに返してやる。
【略歴】
詳細は本編を参照。
第三部前半ではお留守番だったが、後半では暫定一位を爆走中。
好きなヒトが自分に見ているのは、もしかすると幼い頃に失った誰かなのかもしれない。
そんな感覚を得ながらも、重ねてもらえるだけ光栄だと。
少女は健気に、自分の恋を大切にしている。
……なお、恋人が太公やら副王やらに収まっていくコトで、必然的に自分の地位まで上がっていく事実には、まだ気が付いていない。
ララヤレルンの民たちからは、人気ランキング堂々の一位で師匠から少しだけ妬まれている。
巨人王国ではターリア(王宮)を破壊しかけたエルノス人、と非常に畏怖され警戒される結果となった。
反面、連合王国軍からは戦女神と呼ばれ、職業戦士たちから絶大な人気を集めつつある。
【人物】
詳細は本編を参照。
髪型は少し変わりシニヨンポニーテールに。
ちょっとだけお姉さん風味が増した。
ヴァシリーサを姑みたいだと感じている。
秘紋に関しては、なんかすごい早口ですね、と思っている。
最近、美容やお洒落に特に気を遣うようになり、負けないぞ、と密かに力拳を握っていたりいなかったり。
ハイランダーの父の血のせいで足腰が強いため、ちょっと前まで太ももを気にしていたが、そこは恋人のおかげで気にならなくなった。
むしろ喜んでもらえて、嬉しいと感じている。
それに応じて、自己評価も段々と高くなって来た。単純だなぁ、と自分でも呆れている。
【能力】
詳細は割愛。
ララヤレルンでは暇な際に、密かに料理を習い始めた。
だが、まだまだその腕前は成長途上。
蒸したケーキを作って試しに一口。
恋人に振る舞ったら真っ赤っか。
なんでもかんでも酒を入れすぎなのは、恐らく師匠の影響なのだった。
【関係】
-恋人:
闇のある女性のほうが好きって……もう。
-師匠:
ララヤレルンでうまくやってるといいなぁ。
-元上司:
わ、私が一位なら、ルカさんは何位なんですか? ヒっ!
-黒曜双子:
先輩のちっちゃい頃の話を聞くの、すごく楽しいです!
-神父妻:
なるほど。ああいう詰め方もあるんですね、勉強になります!
-学友:
大嫌い。
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◆クリス
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【ベースプロフィール】
-本名:クリス・クレイコート
-異称:黄土色の騎士、左遷騎士、冬騎士
-愛称:クリス
-性別:男姓
-年齢:21
-身長:177cm
-体重:65kg
-容姿:
・真ん中分けのブラウンに近い金髪
・青いが、左目に額から頬にかけての傷あり
・北部人種の典型的白系
・傷があってもイマイチ迫力に欠ける童顔
-体型:細マッチョ
-特徴:好青年
-種族:先祖にドワーフの血を引くニンゲン
-出身:トライミッド連合王国
-地域:ロア
-言語:エルノス、セプテントリア
-身分:近衛騎士
-性質:真面目だが自己評価は低めな倹約家
-得手:超人戦技、各種戦闘術全般
-苦手:都会/浪費/高圧的な人間/辛いもの
-好物:猫/高カロリーな食事
-宝物:騎士の一張羅
-服装:全体的に黄土色で整えられた騎士の軽装
-所持:ロングソード(名剣『岩』)
-秘密:孤児院に入る前、戦場漁りだった過去
-悩み:いまは無い
-魔力:有
-秩序律:9
-混沌渦:1
-一人称:私(公)、僕(私)
-二人称:貴方
-三人称:彼、彼女、〜〜様など
-生年月日:渾天儀暦6006年7月20日(仮)
-イメージカラー:黄土色
-家族構成:孤児院育ちのため無し
【スペシャルプロフィール】
-存在の指向性:超人
内向型の存在使い。
自らを〝このような存在だ〟と再定義できてしまったほどに求道型の武人である。
[ウォークライ]
通称、“騎士のウォークライ”
ただの大声が、なぜか衝撃波による防御・緊急回避を可能にし、魔法などの超常現象も咆哮の続く限り退ける技。
騎士ならば、己を鼓舞して勇威を示せ!
[騎士道剣]
通称、”騎士の騎士道剣”
ただの大上段からの振り下ろしが、なぜか剣圧を収束させて前方に道を作る技。
振り下ろしの前方にあったものは、ミキサーにかけられたみたいに細切れになりながら吹き飛ぶ。
騎士ならば、正面から堂々と前へ進め!
[メイルシュトロム]
通称、“騎士のメイルシュトロム”
ただの甲冑格闘術が、なぜか大渦潮を連想させる連続乱撃となって、周囲を粉砕する技。
騎士ならば、徒手でも侮るべからず。素手でも戦え!
-魔女の眷属:冬騎士
黒詩の魔女、ヴァシリーサの魔法によってクリスはユトラの冬至神を心臓に宿した。
瑕ついた魂は獣神の霊格によって補修され、もはや青年は尋常の人間ではない。
第一冬至・顎の貪狼とは、大雪崩の化身である。
冬至化状態に遷移すれば、その膂力には雪崩と同等のインパクトが宿り、圧死と凍死の副次効果を放つ。
剣の一振りで雪崩が起こり、疾走すれば雪崩の速度で敵陣を呑み込む。
──ちょっとだけ、ワンちゃんっぽくなっちゃうけどね?
ワンワン。
雪豹人のノタルスカ兄妹は泣いた。
【略歴】
トライミッド連合王国、ダァト出身のニンゲン。
先祖にドワーフの高貴な血を引いていて、外見はニンゲンだが筋密度などがドワーフ並みである。
正体はダァト王族の落とし子の末裔であり、特異な身体能力がゆえに孤児となった。
戦場漁りから武功を挙げて騎士に取り立てられ、一度は栄達を期待するも陰謀によって左遷。
密かにクサクサした気持ちでララヤレルンに流れ着いたのだが、クリスはそこで、真に忠誠を尽くすべき主人を得た。
【人物】
ゴールデンレトリバーのような好青年。
スカーフェイスなのに童顔すぎて迫力がなく、戦場では舐められがちだった。
ただ、そのおかげで武功を重ねた面もあり、自身の容貌については複雑な心境。
群青卿の近衛騎士に取り立てられて以降は、自身の存在意義に悩んでいたが。
現在は自信を得て、終生の主君を得たと確信している。
雪豹人のメイドたちから少なくない好意を向けられているが、そっち方面はまるきり鈍感でまったく気がついていない。
屈託なく笑い、大型犬のように懐き、ふとした瞬間、雄らしい剛強な肉体で魅せる罪作りな男。
ララヤレルンに帰還後、その魅力にはどこか冷たく危険な香りも漂うようになったとか、なっていないとか?
ララヤの城館が誇る二大イケメン、その一角。
【能力】
ザ・職業戦士。
いまでこそ騎士だが、もとは戦場漁りであるため泥臭い戦い方もできる。
冬騎士と化したことで対超常現象戦闘も可能になり、格だけなら準英雄と英雄の中間程度のポテンシャルを持つ。
これからは、主君の愛娘をよく守るララヤレルンの番犬となろう。
【関係】
-主君:
いついつまでも、お守りいたします。
-魔女:
クッキーですね? はい、こちらに。
-執事:
僕、やったよ!
-雪豹兄妹:
えっと……ごめんなさい。
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◆ルカ
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【ベースプロフィール】
-本名:ルカ・クリスタラー
-異称:水晶杖のルカ、刻印騎士団リンデン支部長
-愛称:ルカちゃん、支部長
-性別:女性
-年齢:27
-身長:159cm
-体重:50kg
-容姿:
・アッシュブルーのグラデーションヘアー
・薄青のアーモンドアイでまつ毛が長い(銀縁メガネ)
・北部人種の典型的白系
・キレイ系の秘書顔
-体型:忙しすぎて締まった
-特徴:メガネのお姉さん
-種族:ニンゲン
-出身:トライミッド連合王国
-地域:ロア、リンデン
-言語:エルノス、セプテントリア、アークデン
-身分:魔物退治専門家
-性質:OL
-得手:内勤/帳簿・兵站管理/水晶魔法/買い物
-苦手:外勤/運動/クレーマー/賊/水掻き鬼
-好物:恋愛系の趣味本/アロマキャンドル/家具集め/料理(食べる)
-宝物:いまは未来の奥様計画
-服装:刻印騎士団の制服と薄青のストール
-所持:杖、銀のブローチ、刻印騎士団の徽章、エルダース魔法魔術賢哲学院の卒業証明書、ガラスペン
-秘密:泣き虫
-悩み:英雄の娘らしくあるコト
-魔力:有
-秩序律:8
-混沌渦:2
-一人称:私
-二人称:貴方、君、〜〜(呼び捨てor敬称つき)
-三人称:彼、彼女
-生年月日:渾天儀暦6000年10月30日
-イメージカラー:アッシュブルー
-家族構成:
※戦災孤児のため本当の家族は不明
・義父 アムニブス・イラ・グラディウス
【スペシャルプロフィール】
-存在の指向性:魔法使い
詳細は割愛。
魔法陣展開と制御に優れる。
-刻印魔法:『水晶光錫・月』
クリスタルム・ルーメンエスト・ルナエ。
応用刻印魔法陣。
人類史上初となる移動自由型。
結界内に退魔の浄化作用をもたらす水晶光を満たす。
この魔法が使用されたとき、月光を浴びて冴え冴えと光り輝く水晶片が大気に蔓延し、絶えず互いの光を乱反射する空間が構築される。
駆け巡る幾百の錫杖には、使い魔である月の瞳の魔力も込められ。
光線を浴びた魔物は、強制的に処理不可能な情報量を注ぎ込まれて脳(または脳に類似する機能)が爆発する(退魔の浄化作用とは?)。
一応、人類が到達できる攻性防御能力としては最高峰の魔力運用。
これを以って、ルカ・クリスタラーは戦乙女──準英雄の地位を確立した。
【略歴】
詳細は本編を参照。
トライミッド連合王国のリンデン領で働いていたが、現在はウィンター伯の右腕として城塞都市を出ており、この戦いが終わったら辞表を提出するつもりでいる。
【人物】
詳細は本編を参照。
アッシュブルーのグラデーションヘアーが珍しいクールアンドダウナー系の眼鏡美人。
湿度が高くなった。
種族の違いによる寿命差も、せいぜい傷になればいいと考えている。
養父への尊敬と憧れは、親子関係であるがゆえに拗れていく一方。
──私の人生は、つくづく英雄に狂わされてばかりです。
【能力】
月の瞳から、限定的に未来視を共有されている。
そのため、見透かしたような言動がたびたび散見されるようになった。
ブライバシーの侵害もこっそり。
一方で、知識量が増えたことで考え込むクセが出てきており、耳年増も加速している。
恋愛系の趣味本蒐集は、日頃のストレスもあって官能系が多くなった。
女盛りの二十代後半である。
【関係】
-養父:
私じゃ一緒に戦えないんです。
-バカ:
私をフッたら、恥も外聞もなく往来で泣き喚きますが?
-黒曜妹:
お姉さんのほうはアレですが、妹さんはなかなか手強い……
-伯爵:
トーリー王とは実際、どこまで行ってるんでしょう?
-使い魔:
世界を貫く柱は、星の台座に。
-騎士長:
いまはただ黙祷を。
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◆黄衣の女怪
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【ベースプロフィール】
-本名:ロドリンド・コルティジャーノ
-異称:黄衣の女怪
-愛称:ロドリン、クルチザンヌ(蔑称)
-性別:女性
-年齢:魔物化してからは三千五百年以上経つ
-身長:144cm(平時)
-体重:38kg(中身スカスカ)
-容姿:
・金髪の乱れ髪と頭髪に混じって伸びた黄緑グラデーション触手
・茜色から赤く変わった邪眼(全盲)
・西方大陸人の典型的白系
・キツめの美人フェイス(ツラだけはいい)
-体型:異形部分を除けばたしかに美しくはあるカラダ
-特徴:頭部の触手、エルフ耳、尖った爪
-種族:エルフ→魔物(人から転じた魔)
-出身:アークデン・メガロポリス
-地域:西方大陸から北方大陸
-言語:ゾディアス、アークデン、セプテントリア、古エルノス
-身分:デモゴルガーナ(デモゴルゴンの女王)
-性質:傲慢、自己中心的、淫蕩、浅慮、愚昧
-得手:地位の高い男を誑かすコト/淫奔
-苦手:自分が一位ではないコト/白嶺の魔女(過去に無様に逃走した経験あり)
-好物:鯨飲濁流
-宝物:自分
-服装:サフラン色の古代装束
-所持:宝飾品や金品(代えが効くものしか持っていない)
-秘密:白嶺の魔女への恐怖心
-悩み:存在意義を失った
-魔力:有
-秩序律:1
-混沌渦:9
-一人称:ワタシ
-二人称:アンタ
-三人称:〜〜
-生年月日:覚えているけど教える必要があるの?
-イメージカラー:ビッチ・イエロー
-家族構成:
私を捨てたヤツらを覚えておく必要ある?
【スペシャルプロフィール】
-神々の息吹:デモゴルゴンの加護
おそらくは神性を持つ第八の原棲魔から授かった加護。
デモゴルゴンの邪視。
低級の透視能力もあり、薄い壁越しくらいなら貫通して対象をデモゴルゴン化できる。
対象を誤認している場合は無論効果が無い。
元人間や元動物(つまりは弱者)ばかり支配している。
-吸血鬼の眷属:アンデッド・デモゴルガーナ
異界の最厄地エル・セーレンから逃走した後、女怪は鯨飲濁流に懇願して自身を不死身に変えてもらった。
闇の公子は片眉を上げ、ニタニタと嗤いながら受け入れた。
鉄鎖流狼は心底から見下げ果てたとばかりに、鼻を鳴らして見向きもしなくなった。
外道鍛冶は肩をすくめ、堕ちた大魔法使いは失笑し、そのほかの大魔たちも「おやおや」と意味深に嗤う。
その意味が、女怪には分からない。
分からないが、どうでもいい。
──ワタシは女王よ……!
悪臭を漂わせる魂に、死臭が加わった。
売女はそれでも、己が一番だと信じて疑わない。
-魔法:『黄熱華・洎夫藍』
クロケア・モルス。
浸蝕道のサフランを辺り一面に創造する魔法。
このサフランは浸蝕道の植物の例に漏れず、異様に繁殖力が高く純粋に毒性が強い。
根付かれた生き物は黄熱病を発症し、たちまち命を蝕まれる。
女怪は白嶺の魔女のお株を奪うつもりで、“死”の呪文を昇華させている。
が、浸蝕道の植物を創り出すだけなので、これが大魔の魔法なのか? とベロニカ・レッドフィールドに嘲られた。
-大魔法:『耽溺せよ淫奔の地、私は獣欲の女王』
ルクスリア・ティモレべスティア。
黄衣の女怪の死生観。
性悪な女の害性と、下劣なサガの開示。
醜悪な肉の宮殿を作り上げ、己が〈領域〉の内部に閉じ込めたモノへ邪視を共有する。
どんなに高潔で、どんなに清廉な人間であっても。
一皮剥けば醜いケダモノ。
ワタシという女の味を知って、快楽に喘ぎながら本性を晒せ。
──何の権利があって、オマエたちがワタシを裁くの?
さんざん気持ちいい思いをしたクセに、どうしてワタシだけ汚らしく踏み躙られなきゃいけないの?
どいつもこいつもデモゴルゴン同然なのよ!
ロドリンド・コルティジャーノはヒステリックに叫ぶ。
【略歴】
元々は高貴な生まれの貴婦人であり、宮廷に仕える廷臣だった。
しかし、時代の変化とともに廷臣は宮廷に関わる女性を意味するようになり、後に王侯貴族を相手にする高級娼婦として意味を変える。
というか、ロドリンドは淫蕩な性質で、自らそうした時代の流れを助長させた張本人でもあった。
欲望に忠実で、男をたぶらかして奢侈を尊び、国を退廃的に傾けるコトも厭わない。
しかし、あるとき時の王との情事の最中に、デモゴルゴンの邪視に目覚め。
相手をデモゴルゴンに変えてしまった。
結果、日頃の不品行と悪辣な振る舞いもあって、人間を魔物に変える化け物であるとして処刑されてしまう。
この結果をロドリンドは逆恨みした。
自分たちも散々いい思いをしていたくせに、サフラン色の贈り物で殺す?
剣を持って直接弾劾する勇気も無い?
ゴミクズども。
女はそうして、処刑された一両日中に魔物化。
以降、デモゴルガーナとなり各地で人々をデモゴルゴンに変える。
自分よりも上にある女を許せないため、白嶺の魔女の存在を知ってからは、その痕跡を世界から消そうとした。
で、負けている。逃げるコトしかできなかった。
以来、鯨飲濁流に出会って恋に落ちたとうそぶくが。
その本心は鯨飲濁流を自分という女の快楽で溺れさせ、真に白嶺の魔女を上回ろうという考えなのかもしれない。
【人物】
エルフの女だった。
今現在は頭から頭髪に混じって触手が生えた異形である。
人から転じた魔の典型で、破綻した精神の持ち主。
生前から破綻していたとも云うが、余裕が無くなるといよいよ自分の世界しか見えなくなり、ヒステリーを撒き散らす。
浅はかで愚かであり、手っ取り早いパワーアップ手段に吸血鬼化を選んだ。
その結果、鯨飲濁流陣営での存在意義であった邪視を失っている。
【能力】
弱者を虐げ玩弄する性癖に長ける。
【関係】
-闇の公子:
愛しているわ。愛しているの……!
-狗:
ワタシをクサいと言うなァァ!
-単眼:
まだ役に立てるの! ワタシにはまだ価値があるの!
-白嶺:
……オマエさえ。オマエさえオマエさえっ!
-憎悪の闇:
ワタシも必ず、必ず返してやるわ……この憎悪をォッ!
-火傷顔:
いつか目の前で、アンタの幸福を奪ってやる……
-月眼:
え?
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◆ゼオメイガス
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【ベースプロフィール】
-本名:ゼオメイガス
-異称:堕ちた大魔法使い
-愛称:ゼオ
-性別:男
-年齢:魔物に転変してからは三千八百年以上経つ
-身長:179cm
-体重:69kg
-容姿:
・ぺたりと力を失った老爺の白髪
・赤眼(吸血鬼化の証)
・土気色でところどころが黒ずんでいる肌
・鼻が高く、威厳のあるヒゲを蓄えている
-体型:普通
-特徴:老人らしくやや背中が曲がっている
-種族:ニンゲン→魔導死→吸血鬼(人から転じた魔)
-出身:エルダース魔法魔術賢哲学院
-地域:西方大陸の魔法界
-言語:エルノス語、全超大陸語
-身分:憤怒の剣に昏き死を求める復讐者
-性質:理想の追求者
-得手:湿気/地下/魔法/魔術/授業
-苦手:吸血鬼の弱点全般
-好物:苦い食べ物/魔導の探究
-宝物:エルダースで教鞭を取っていたときの教え子
-服装:重厚な漆黒のローブ、金と黒の腕輪
-所持:未練
-秘密:特に秘密ではないが同性愛者
-悩み:あの日の英雄はもういない
-魔力:有
-秩序律:2
-混沌渦:8
-一人称:我
-二人称:汝、そなた、など
-三人称:彼奴等など
-生年月日:年寄りは祝われてももう嬉しくないものだ
-イメージカラー:蘇芳と紅鶸と漆黒
-家族構成:
同性愛者であると知られてからは縁を切られた
【スペシャルプロフィール】
-神秘の触覚:『啓蒙』
・本数:999
・強度:最硬
・速度:神速
魔術によって自らをトランス状態にし、外宇宙神話とのチャネルを開いて脳に三番目の瞳を得る魔術。
流れる星々が、川のせせらぎのように足元を通り過ぎ。
火の灯る大地が、千を超える鉄槌に鍛たれる刹那の光景。
青く澄み渡る天球儀はクルクルと粘土のように捏ね回され。
聳え立つ柱の塔、星を貫き支える蜘蛛の糸。
燃え落ちる天蓋に草花は芽吹き、咲き誇る生命の光が開闢の唄を紡ぎ。
巨いなる海は泥の中、鉄の王女に断頭台。
-大魔法:『創世・生命礼賛宇宙』
ゲネシス・オルガニズモスエンコミオン。
上述の魔術式『外宇宙神話接続』によって可能にした神の権能の理解。
全生命の祖であるとされる龍神から、あらゆる生き物を自由に設計し創造・使役するゲノム・ツリーをダウンロードする。
ゼオメイガスはこれにより、憤怒の剣によって斃されたスレイプニールとグラトロンを再生&増殖できる。
-大魔法:『旧き教えを破壊し我が新しき教えに学べ』
エルドリッチ・ワスターレ・ノウム・アカデメイア。
堕ちた大魔法使い、ゼオメイガスの本来の大魔法。
エルダース魔法魔術賢哲学院への失望と未練。
必ずや理想の学び舎を作ると奮起した果てに見出した死生観。
しかしそれは、完成にこぎ着くまでに時間がかかり過ぎた。
賢者は賢明であるがゆえに、現実の厳しさを識る。
摩訶不思議な超常現象をたくさん操れるからこそ、老人は自らの限界を誰より深く理解していた。
展開される〈領域〉はエルダースにそっくりで。
ゼオメイガスは、その絶望を以って真に堕落した。
魔法としての効果は、〝ゼオメイガスが口にした言葉が現実に影響を与える〟
エルフ特攻も備わっている。
【略歴】
エルダース魔法魔術賢哲学院で教鞭を取っていた頃は、分かりやすい授業で好評を得ていた。
しかしながら、当人は教職者ではなく研究者の道に重きを置いており、それがゆえに権威主義が横行する学閥闘争に不満を抱いていた。
不満を口にし、批判を叫ぶとゼオメイガスは追放された。
魔導死となって以降は、大人しく呪文の探究に勤しんでいたが、大魔法が完成したコトで人界に害をなす魔物になってしまった。
憤怒の剣に討たれた際は、才能の差に怒り狂った。
世界改変の大権によって復活したあと、吸血鬼になったのは鯨飲濁流の眷属になったのではなく。
復讐に飢えた魔として転変したため。
【人物】
刻印騎士団の団長、アムニブス・イラ・グラディウスへの復讐を求める大魔法使い。
初登場時は「人界を凌辱し穢し尽くしてやる」などと叫んでいたが、実際に復讐相手に対峙すると直接対決だけに集中した。
それが魔物のサガだと言えば、それまでだが。
破綻した精神の虜囚であっても、老人には矜持があったのだろう。
己が研鑽、積み上げた魔導の極致を。
──なのに。
よりにもよって、汝が魔力切れ、とはな……
【能力】
大魔法使いと聞いて、一般的に想像できる能力は大抵修めている。
あと、試験用紙の採点が得意。
【関係】
-憤怒の剣:
…………
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◆卑槍のジュリウス
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【ベースプロフィール】
-本名:ジュリウス・デスランディング
-異称:異形の一角獣、巫女殺し、破戒騎士
-愛称:なし
-性別:男性
-年齢:不明
-身長:計測不能
-体重:計測不能
-容姿:
・捩じれたツノを複数生やした一角獣のヘルム
・血に濡れた聖騎士鎧
・下半身は二本足の馬脚
・馬の立て髪のようなラグ
-体型:異形
-特徴:蹄の足音
-種族:ニンゲン→情報体
-出身:不明
-地域:北方大陸
-言語:エルノス
-身分:ネルネザゴーン軍の将軍
-性質:快楽殺人鬼
-得手:槍術/大量虐殺/疾走
-苦手:情報量の多い存在/魔術
-好物:女の串刺し
-宝物:破戒経典
-服装:聖騎士鎧
-所持:一角獣のツノのような槍
-秘密:悪心に目覚める前はあったかもしれない
-悩み:同上
-魔力:無
-秩序律:2
-混沌渦:8
-一人称:オレ
-二人称:キサマ
-三人称:オマエらなど
-生年月日:不明
-イメージカラー:黒ずんだ銀
-家族構成:不明
【スペシャルプロフィール】
-梟雄奥義:乙女を殺す串刺しの死走り
カズィグル・モノセロス。
解号は「一角獣とて野卑なる獣」
人類最速の槍。
墜ちた聖騎士の捩れ狂える串刺し槍技。
ジュリウスの槍を中心にして、大量の角槍を生やしながら疾走する技。
女性特攻・巫女特攻・尼僧特攻攻撃。
女のハラを貫くコトに、悪心に呑まれたパラディンは快感を覚えた。
【略歴】
英雄現象と同じ情報体だが、悪逆現象の名で差別化される。
女を殺す下劣騎士。
もとは一角獣の兜鎧を纏う栄誉を許された聖なる騎士だったが、古代に鉄鎖流狼と接敵し。
女を貫く快感に墜とされた悪心槍兵。
大量殺人鬼であり、鯨飲濁流の休眠と同時に忘却されつつあった。
が、闇の公子の伝説が復活したため連鎖的にこちらも復活。
ネルネザゴーン軍の将軍として、第二次エリヌッナデルクに参戦する気でいる。
現在、消滅中。
【人物】
聖騎士としての心構えは失った。
男は欲望に敗北した。
無垢であった証は捩じれ。
一角獣は野卑なる獣性を暴かれ。
幼馴染だった修道女を犯し、卑槍は快楽のためだけにひた走る。
【能力】
この梟雄に残されたのは、槍の技だけである。
【関係】
-北方大陸王:
███ト█ッタカ?
-白眉:
██エ█ニ█ダ!
-月眼:
……██。
___________________
◆憤怒の剣
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
【ベースプロフィール】
-本名:アムニブス・イラ・グラディウス
-異称:憤怒の剣、憤怒の英雄、人界最強、龍殺し、怪物殺し、不撓不屈の鋼、人界の守護者
-愛称:あんま渾名とかじゃ呼ばれねぇなァ……
-性別:男性
-年齢:99
-身長:353cm
-体重:411kg
-容姿:
・獅子のごとき髪
・鷹のごとき眼
・鋼鉄のごとき肌
・熊のごとき顔
-体型:常軌を逸した筋骨隆々
-特徴:ガハハ笑い
-種族:ニンゲン
-出身:城塞都市リンデン
-地域:リンデン、ロアを基点に全世界
-言語:エルノス、セプテントリア
-身分:英雄、刻印騎士団長
-性質:豪放磊落、不撓不屈、瞋目怒喝
-得手:寒冷地/熱帯地/宙域/速攻/戦闘
-苦手:自らの不甲斐無さ
-好物:養女/養女の手料理/養女の手紙
-宝物:養女
-服装:全身金属鎧(寒冷地でも凍てつかない)と刻印騎士団長の白マント
-所持:ロアの豪邸(行き場を失った者を使用人として雇用して住まわせている)、二振りのグレートソード
-秘密:愛した女に呪われている
-悩み:養女との関係
-魔力:有
-秩序律:10
-混沌渦:0
-一人称:俺
-二人称:テメェ、アンタなど
-三人称:〜〜(三人称代名詞)など
-生年月日:渾天儀暦5929年2月5日
-イメージカラー:マグマレッドとアイアンホワイト
-家族構成:
・父 霜の石巨人に食われた
・母 グールに殺された
・養女 ルカ・クリスタラー
【スペシャルプロフィール】
-突然変異:人間超大陸
巨大彗星衝突によって、〈渾天儀世界〉は〈壊れた渾天儀世界〉となった。
秩序律は狂い、いま続いている律は歪んでしまっている。
矛盾が矛盾のままに許容される世界では、死者や魔物が多くの恩恵を手にした。
それと同様に、数少ないながらも尋常の生命──生きた人間もまた恩恵を得ている。
グラディウスの存在規模は超大陸ひとつと同等。
すなわち、エルノスの星の表層およそ四分の一に相当した。
ただのニンゲンが、ドラゴンにすら打ち勝つ道理はここにある。
グラディウスよりも矮小な存在のほうが、多いのだ。
もっとも、それも彼の刻印魔法がなければ、特別なことは何も無かったはずだった。
自分の寿命に、メインゲージだけではなくサブゲージがあるなんて。
気づけるだけでも、普通は奇跡なのだから。
魔力は感得できない。
多くの魔法使いは、魔導書に触れて初めて自分の才能に気がつく。
市井の民で、加えてスラムの出身ならば。
英雄が誕生したのは、奇跡以上の奇跡に他ならなかった。
-存在の指向性:魔法使い。
以下に得意魔法を記す。
[恒星軌道]
ソリス・オルビタ。
恒星=〈渾天儀世界〉宇宙の太陽と同じ速度で移動する魔法。
空中はもちろん宙域でさえも行動を可能にし、魔法効果継続中は詠唱者を恒星の化身に変える。
南方大陸の太陽王と戦い、この呪文を獲得した。
その特性上、直進ではなく円を描くように軌道移動しかできないのだが、速すぎてまるで問題が無い。
多大な熱波を放出し、グラディウスが加減をしなければあらゆるものが余波だけで溶ける。
[煮え滾る岩漿の星]
マグマ・マグナス。
古龍、星漿溶岩龍討伐の折り、獲得した呪文。
巨大彗星衝突直後と極めて近似の混沌。
マグマの海を生み出す擬似大魔法。
西方大陸で『古龍原語』の書が人の手に渡った際、人知れず始まりかけていた龍災の前兆。
火龍の襲来に端を発す〝龍の赫怒〟──複数の龍種による一斉ブレスを、グラディウスはひとりで抑止していた。
人々は古龍が歴史の彼方に姿を消したと思っているが、〈渾天儀世界〉に人跡未踏の秘境は多く。
世界最強の獣はいまもなお、数多と息づいている。
英雄は「おっかねぇおっかねぇ」と笑いながら、死闘に勝利した。
[赫怒噴出・熱光大剣]
エルプティオ・カリュプス。
東方大陸、鳳帝国辺境にて暴れていた第八の原棲魔、『善無き怒りの暴力』アエーシュマ討伐によって獲得した呪文。
得物であるグレートソードに噴火エネルギーを付与し、ジェットエンジンのように利用しながら急速加速や超強力攻撃を可能にする。
正当性の無い怒り、己が我意を押し通すだけの狭量なる怒り。
そんなもので人々を竦ませ、魂も尊厳も萎縮させるクソ野郎を。
英雄は〝怒り〟を司る者として消滅させた。
-刻印魔法:『誰かのための怒りの剣』
アムニブス・イラ・グラディウス。
異常刻印。
器物ではなく己が肉体そのものへ刻まれた鋼の誓い。
肌、肉、骨にまで直接、呪文を焼き刻み、彫り刻んでいる。
無論、そんな無茶を行えば普通のニンゲンなら死ぬが。
彼は突然変異であるために耐えた。
いや、仮に埒外の頑健性を持たなくとも耐えたであろう。
なぜならば、男には世の理不尽が許せなかった。
人の世のありふれた営みが、あまりにもこの世界では簡単に踏み躙られてしまうから。
己はなんのために、強く生まれたのか?
この存在価値は、なんのために在るのか?
怒りの声をあげたくともあげられない。
誰かのためにこそ、代わりに剣を握るため。
男には守るべき誰かが分かっている。
見ず知らずの人々を救うなんて、偽善だ、嘘臭い──と誰かが鼻で笑っても。
俺には娘がいるぜ?
その一言で、男にも人々と同じ〝大切な誰か〟が見えている証拠となった。
ゆえに彼は孤高にあらず。
刻印騎士団という人界守護の白き盾。
その頭目として、全世界に歌われる英雄となったのだった。
魔法としての効果は、不撓不屈ただそれだけ。
【略歴】
城塞都市リンデンの瓦礫街で、幼くして両親を失う。
不幸な身の上だが、しかし同じように不幸な人間はグラディウスの周りに大勢いた。
そんななかで、グラディウスだけがいつも無事だった。
他人には耐え難い痛み、苦しみ、危険に対しても、ひとりだけ容易に耐えられてしまう。
その違いに、「どうして自分だけが?」と悩み始めたとき。
流れ者の魔法使い(なぜかグラディウスの魔力量を理解した)がポンと答えを渡した。
結果、刻印騎士団には後の人界最強が入団したのである。
【人物】
ほんとうにニンゲンか?
誰もが疑い、誰もが圧倒されるコワモテ最強無敵鉄人。
熊よりデカい、は比喩ではない。
なお、本人は自分が怖がられやすいのを理解しているため、普段はなるべくおおらかに気の優しいクマさんを心がけて笑っている。
それはそれとして、少々ノンデリカシー。
存在感も価値観も他人よりもハッキリしすぎているせいで、他人に対する気配りとか割とどうでもよくなっているタイプ。
王侯貴族への礼儀作法とかも特に頓着しない。
が、一応トーリー王への忠誠心はある。
養女であるルカに対しては不器用。
普通の娘っ子として幸せになってもらいたい、と思っていたが、それを普通の人間ではない自分が言うのもな、と負い目があり。
英雄の娘。
そんな肩書を背負わせてしまった罪悪感も抱えている。
抱えているが、さりとて自分の生き方は変えられない。
誰かのための怒りの剣。
【能力】
声がデカい。
大銅鑼のごとき大音声は、拡声石を必要としない。
意外にも、敵情視察や調査はマメにやる。
金銭管理も上手く、グラディウスの豪邸には不具や欠損などを理由に行き場を失ったモノたちが、使用人という名目で雇われて住んでいる。
そんな彼らの給金管理も自分自身で行なっている。
【関係】
-呪い:
ルカは必ず幸せにしてやる。
-王:
いまもまだ、俺の答えは変わらねぇよ。
-宰相:
チビだがガッツのある男だぜ。
-養女:
父親ってのは難しいよなぁ……
-ボウズ:
魔を以って魔を討つ。それは刻印騎士団も同じだ。
-因縁:
ったく、情けねぇ……が、まだ終わらねぇよ!
___________________
◆ギンヌンガ
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【ベースプロフィール】
-本名:ギンヌンガガブ
-異称:世界を裂くギンヌンガ、巨大な爪のギンヌンガ
-愛称:ギンぬん
-性別:女性体
-年齢:不明
-身長:今現在はおよそ8mほど
-体重:計測不能
-容姿:
・クリームソーダカラーで雪かぶりのモサモサクリスマスツリーヘアー
・天青石の眼
・銀嶺のごとくなだらかな肌
・ギザ歯の女神貌
-体型:デカい少女
-特徴:巨女
-種族:不明(仮称:第五世界の怪神)
-出身:〈第五円環帯〉
-地域:裏世界、ティタノモンゴット
-言語:全言語
-身分:世界の破壊者
-性質:寂しがりのカイブツ
-得手:ワールド・ブレイク(しないぞ!)
-苦手:繊細な手作業(ムツカシイぞ!)
-好物:モルディガーン、アトラミシア、アリアンノルン、トモダチ
-宝物:第五世界のみんな
-服装:ヴァイキングヘルム
-所持:夜闇の王からかっぱらった便利そうな道具
-秘密:その気になれば〈渾天儀世界〉を壊せる
-悩み:服が欲しいぞ!
-魔力:そのような概念に意味はない
-秩序律:6
-混沌渦:4
-一人称:アタシ
-二人称:オマエ
-三人称:アイツらなど
-生年月日:不明だがおそらく〈渾天儀世界〉と同年齢
-イメージカラー:クリームソーダグリーンとスカイブルーシルバー
-家族構成:無し
【スペシャルプロフィール】
-第五円環帯神話:創世前夜・滴り落ちる虚空の裂け目
ドラウプニル・ギンヌンガガブ。
〈第五円環帯〉に突如発生した毒性の穴。
夜闇の王は世界の始まりたる流出口、エル・ヌメノスの置き土産だと捉えた。
仕事を終え、役割を失い、意味を失った伽藍。
あるいは、比較神話学の観点で考察すべき類似現象だと。
放置すれば〈第五円環帯〉が滅びるどころか、宇宙全体が危なかった。
よって自分たちの神話に取り入れ、名前を与えてカタチを与え、どうにか事なきを得たのである。
ギンヌンガは神ではなく、あくまでも現象・災害が性格を得たモノ。
ティタテスカの地にて、世界の裂け目とはギンヌンガであり。
ギンヌンガは絶えず吹き込む冷たい風の起点。
不気味な静寂をもたらす〝恐ろしいモノ〟だった。
失われた神話では、巨人たちは死者の遺体でそれを塞ごうとして大惨事を招き。
ダークエルフは滴り落ちる虚空を見上げ、そこに待っているのは何も無いと察した。
よって逆側のソラ、太陽と真向かう物。
すなわち月の神殿を楽土と信じるようになったと云う。
正体は夜闇の王の推測通り。
ギンヌンガは己を知らないが、本能として爪の意味を識っている。
この爪、この両手に触れたものは、空虚という概念に喰まれて存在性を失う。
なぜなら、それはすでに世界を創り終えた後なのだから。
空っぽの穴のなかには、何も無い。
文字通り、この宇宙の向こう側。
【略歴】
世界を守ろうとした黒白の双子巨神は死んでしまった。
砕けた秩序律を修復するため、夜闇の王は「夜」というシステムに身を捧げ尽くした。
ひとりぼっちになったギンヌンガは、墜ちた地上で巨人たちを見守る。
世界で起こる悪いことは、何もかもがギンヌンガのせいだと勝手なことを言っていたモノたち。
好かれてはいなかった。
むしろ嫌われていた。
けれど、ギンヌンガはずっと彼らを見続けた。
見続けるだけが、ギンヌンガのしてきた唯一のことだったから。
愛されたかった。
そして愛した。
【人物】
第五世界神話では、ぶっちゃけ諸悪の根源扱いされていたワルモノ。
神話における神々の敵対者。
そうした役割を与えられてキャクター化された。
──実際かなり危険であったからなぁ(By夜闇の王)
世界の裂け目そのもの。
エル・ヌメノスから分かたれた正体不明のナニカ。
手・爪だけ異様にデカくて鋭く、お尻の下に手を敷くと指を使って多脚歩行ならぬ多指歩行も行える。
長すぎる孤独によって相当な寂しがりになっており、第五世界にまつわるモノはすべて庇護対象。
巨人やダークエルフに危害が加えられると、うっかり世界を壊しかねない。
当初、夜闇の王に超絶そっくりだったメランを見て、転生体だと考えていた。
だが、人界同盟会談の終わりに人工の英雄現象を見つけ、「ああ、ガワだけ転生してたのか」と納得する。
ともあれ、姿カタチは変わっても再会には変わらない。
中身もべつのカタチであるし。
兄弟巨人もいる。
ギンヌンガは六千年ぶりに幸せだった。
──なんだよぉ、もっと早く迎えに来てくれよなっ!
過去の彼らではないのだろう。
同じ存在ではないのだろう。
それでも、ギンヌンガは思った。
〝アタシがただ、分かっていればそれでいいんだ〟
約束は守られた。
だったら、それでもう何もかも充分過ぎた。
【能力】
世界破壊の斬撃がワールド・スラッシュだとしたら、ギンヌンガの爪はワールド・ブレイク。
いや、ワールド・イレイザーだろうか?
何にせよ、情緒がまだお子様に近いので、癇癪でも起こされたら大変マズイ存在である。
【関係】
-夜闇の王:
新しい名前は、メレク・モルディガーンだな! 覚えたぞ!
-兄弟巨人:
新しい名前は、ロフフェルとモーディンだな! 知ってるぞ!
-トモダチ1号:
メラン〜! ヴァシリーサにアタシをちっちゃくさせてくれよ〜!
-トモダチ2号:
ヴァシリーサ〜! 服着たいんだよ〜!
-魔法:
へんなヤツだったな。次はコロスぞ!




