泣きながら日記を書いてた
私「私が生まれた事にも意味はある?」
子も残せないし。父が繋いだこの命に。
海里「十分過ぎるくらい。オーバーキルだよ」
愛されてんなぁ、私。
二人で空を見ていた。
一番大切に違いないでしょ。私の人生が尊いのは決まってた事。当たり前だよ。
だから私が一番味わい尽くす。一番輝かせ隅々まで伝説を刻む。人々の心に永遠に残す。絶対に死なせない。あなたが好きだよ。
あなたが泣いているのにも大切な意味がある。
手を差し伸べてあげて。
私みたいな人に。困ってる命に。同じ命なのに。
悲しくて忘れないと生きていけないから。
目を瞑って自分を守るの。
自分はそのままでいいよ。既にとても大切だから。
いいところたくさん見付けてあげて。
命はあっと言う間に燃え尽きてしまう。
この時の流れに意識がある今は、今だけは世界を変えられるチャンス。
ここに配置された私の意味。目的。
何とでもなるさ。
やろうと思えば手に入れられるし、導けるし、回避もできる。取り除ける。
知ってるから。
ただ、自分でやろうとしてないだけ。
ルールに従い他人の作った道を辿っている人生。
ちょっと狡く蹴破ってみない?
例えば小説を応募する事って「ルール」。
読む審査員の脳を最初の一文で最凶に揺さ振ってみない?
違うベクトル、場所からお前たちを見ているんだってほかの応募者と一緒にするなよって嗤ってやるの。
例えば家を建てたいなって思ったとして、建てる為の必要な事をしないと思ってるだけじゃずーーっと建たない。
例えば「楽しい事、何かないかなぁ」と待っているとして。自分が楽しい事を作ったり楽しい方に行かないと、楽しい事がこっちに来てくれる事ってあるのかな? お金を払わないとなかなかないよね。
小説の世界ではすっごく楽しい事叶えてあげたいなぁ。
この私の独り言にも意味はあったのかもしれない。十代の頃の涙にも。
泣きながら日記を書いてた。
やっと辿り着いた。あの日の答えに。
追記2024.3.7
「■■」を「海里」に修正しました(無修正にしたつもりが無意識に修正して隠蔽していたのでノートに記していた方にしました)。