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暴走ウエスティン トイレ問題勃発

暴走ウエスティンと幼馴染に姫コンビの激突。


トイレ論争は俺を巻き込み収拾のつかないところまで。


二人は何とかごまかし追及を逃れる。



そう冒険者にはつきもののトイレ問題。


冒険ものを見てもトイレのシーンは出てこない。


つまらないからか下品だからか面倒くさいからか。


避けられている。タブー視されている。



そのタブーを打ち破る者が。時代の革命児。


その名もウエスティン。


従者で存在感が無いように思われるウエスティン。


だが以外にも難敵。もはやウエスティンが分からない。


そろそろリザがキレるといいんだがどうも正論でこられると弱いらしい。


「ねえどうして教えてくれないの? 」


根堀葉堀聞いてくる。とにかくしつこい従者。


どこにそんな情熱があるのか?



「ウエスティン。二人とも嫌がってるじゃないか! 」


仕方なく注意。俺だってこんなことしたくない。


セクハラウエスティンなどファンタジーモノには合わない。


だがウエスティンは反省しない。それどころかしつこくなるばかり。


どうしてこうなったのか?


やはり即死モードは精神を破壊するのか?


または爺のパワハラでおかしくなってしまったのか?


両方経験済みの俺には心当たりがある。時にどうでも良くなることが。


だが俺にはサーマがいた。俺の女神様がいた。もちろんリザだっていた。


俺は恵まれていたのかもな。


だがウエスティンは違う。いくら近くにいても心の支えにはならない。


狂うのは必然。一時爺から解放されおかしくなった。


これが隠されたウエスティンの本性。


できたら存在感の無い情けない従者のウエスティンに戻って欲しい。


それだけが俺の切なる願いだ。


早く爺が戻って来ればすべて解決しそうだが。


もし爺にまで反抗的だとしたらこれは一大事。



「ねえ臭くない? 」


話を変えようと必死のリザ。この時ばかりはトラブルばかり起こす爺に救われる。


「うん。これはやっぱり爺さんね。どうしたのかな」


サーマも逃げるのに必死。


「ねえねえ」


いつの間にかキャラが崩壊してしまっている従者ウエスティン。


どんな心境の変化があったと言うのか。


「おい! 紙を寄越さんか! 」


下ネタでは一歩も二歩も上を行く爺。侮れない。


暴走するウエスティンには爺の影響が少なからずある。



近くの茂みから唸り声を上げ気持ちよさそうな爺。


臭いが漂ってきて最悪だ。


やはり最初に気付いたのは臭いに敏感なリザだった。


彼女の嗅覚は動物並み。


トイレを済ますと従者に文句を言う爺。


「早く紙を! 紙を寄越さんか! 」


快便なのか多少和らいでいるが。



カチャカチャ

カチャカチャ


何かが擦れる音。


「おお済まん済まん! 」


思いのほか長くかかったようだ。


「師匠! 」


「しかし収穫はあったぞ」


まさかその中身のこと言ってるのか?


「冗談は止めなさい! 」


リザが止めに入る。


「お爺さん。もう何をしてるんですか? 」


「おお婆さんか。聞いてくれ…… 」


「だから婆さんじゃないって! 私はサーマ姫です」


一通り終えて本題に入る。



「思い出したぞ。儂はこの辺りでくそをした! 記憶が蘇って来たわ! 」


恒例の野ぐそタイムですべてを思い出した爺。


だがその爺は例のごとくルーレットを置き忘れる。


「ちょっとまた置いてきた訳? 」


リザが咎める。


「まあまあいつものこと。俺たちが見守るしかないよリザ」


呆れたリザをどうにか説得。


「ほほほ…… 野ぐそはしてみるものだぞ」


まるで誘っている。これじゃウエスティンと変わらない。


嬉しいような悲しいような情けないようなそんな感じ。


どうも色々な感情が混じって自分を制御できない。



「師匠! 」


「うむ。アモ―クス。これで一歩前進じゃ! 」


大喜びしてるが果たして大丈夫なのか?


「もうそろそろじゃ」


爺は時々おかしなことを言う。


だが今回は大真面目だから良く分からない。


「師匠。もうそろそろとは? 」


まさかお目当てのルーレットを発見したのか?


「儂の趣味は野ぐそみたいなもの。ベストポジションを選ぶのが習慣」


どうも良く分からないがトイレの場所は決まっているのだとか。


それではまるで猫。爺の習性って奴か?


「それ故に儂はこの辺りで野ぐそをしたと思うのじゃが…… 肝心のブツがない」


ここで言うとこのブツ。それはたぶんルーレットのこと。


ならば前回この近くにルーレットを置き忘れたことになる。


「良いか皆の者。手分けしてこの辺りの捜索に当たって欲しい。


儂はここでゆっくり茶でも飲みながら応援しようと思う」


「はいふざけないの! それと早く手を洗いなさい! 」


爺はリザに首根っこを掴まれ強制的に参加させられる。


「もう少しなんでしょう? 頑張ったら? 」


励ましのお言葉。



茂みの近くにルーレットが…… ある訳がない。


まったくいい加減な爺だ。期待させるだけ期待させやがって。


あれ…… あった。


ついに発見か?


伝説のルーレット。


                   続く

                   ②

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