表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

56/115

一難去ってまた一難

即死モードのウエスティンでは荷が重すぎたか。


土下座させられる哀れな従者。


パーティー全滅による初ゲームオーバーがまさかの一般人。


それだけは何としても避けねば。


あまりに情けな過ぎる。



ここは爺に任せるしかない。


「師匠。仇を! 」


「うむ。任せておけ」


ついに元神の真の実力が明らかになる。


「ちょっと大丈夫? 」


サーマは冷静に相手の戦力を分析している。


ペガサス症候群の影響もあり本調子ではない病み上がりの爺。


果たして?



「お主たち神を信ずるか? 」


「何だこの爺さん? イカレテねえか? 」


くそ生意気な集団。


いくら元神でも歯が立ちそうにないが……


「いやいやお主らと争うつもりはない。


実はな儂はこの辺りでは有名な占い師」


あーあ。ついに自分で認めてしまった。


元神でも魔法使いでもなく怪しげな占い師になってしまった。


前回も前々回もそれで成功してるものだから味をしめたか?


ただ単に即死モードで破滅する愚か者を笑う困った神なのか?


それだと俺も即死モードだから爺のオモチャに変わりない。



「占いだとよ。どうする? 」


男だけかと思いきや女も数人。


「いいんじゃない。どうせ暇なんだから。タダ? 」


「もちろんタダに決まっておろう。無料でお主らの未来を占って進ぜよう」


「本当? 」


「もちろん。では手を見せてくれんか」


手相占い? 爺にそんな力あったけ? まあいいか。


大人しく見守ろう。



「ちょっと何するのよ! 」


どうも様子がおかしい。


「こら舐めてんのか! ああん! 」


子供向けではない発言が続く。


「おい。小さい子がいる。もう少し言葉に気をつけんか! 」


もはやその辺の爺のお説教と化した。


「どこどこ? 」


首を振り続けて痛めてしまう愚か者。


「まあよい。それではそちらのお嬢さん」


「止めた方がいいよ。こいつ触るのが目的だから」


「馬鹿な。儂は運勢を見ようと必死に…… 」


言い訳を始める爺。何となく怪しい。


「では最後に服を脱いでもらおうかのう。ウヒヒヒ…… 」


「きゃああ! 」


ついに本性を現した変態爺は若者によって成敗される。


「ふざけるな! 二度とするんじゃねえ! 」


ついに屈服。土下座をさせられる羽目に。


これが元神とはあまりに情けない。


ウエスティンはまだ分かるが爺さんまで成敗されるか?



「ははは! そろそろ行こうぜ。こんな爺さん相手にしても時間の無駄だ」


大音量の迷惑者たちは姿を消した。


「ふう。これで危機は去った」


「師匠大丈夫すか? 」


「ああ問題ない。これも作戦通り」


サミーが疑いの目を向ける。


ウエスティンに続いて元神まで倒される事態に。


「あなたただの変態でしょう? 」


「馬鹿を抜かせ! ルーレットを使い即死モードにしてやっても良かったがな。


だがそれでは奴らは離れはしない。


興味を完全に失わねばいつまでもついてくる厄介者。これしか他に手はなかった」


「要するにわざとやられたと言うの? 」


「うむ。これも一つの戦い方。奴らは単純で飽きやすい。下手に抵抗すれば危険」


「でもわざと触ったでしょう? しかも裸にまでしようと」


「これも高等テクニック。裸にされて嫌がらない者はいない。


儂を勘違いしてくれればいいのだ。辱めは儂が甘んじて受ける。それでいい」


格好つけてるがあまりにも情けない元神。


「師匠お見事です。これぞ奥義」


「うむ理解してくれたか。さあ奴らも行ったことだし旅を再開するぞ」


おう!



邪魔者は居なくなったと思っていた。しかしその考えは甘かった。


今度は猛スピードで崖を登ってくる命知らずの困った奴ら。


一台ではなく十台以上で道を占領する。


危険極まりない暴走車。


これはまた厄介なことになりそうだ。


一番はこいつらに攻撃出来ないこと。


いくら一般人からかけ離れているとしても人間は人間。


言葉が通じるとは限らないが魔法も武器も使えない。


もちろん防具だって無効になる。


そうすると我々はただの重い格好をしたコスプレイヤー。


いわゆる変態だ。



「師匠。どうすれば…… 」


「怯むでない。奴等とて儂らを相手する程暇ではない」


一瞬で過ぎ去った。


我慢して耐えたのが功を奏す。


ロクな奴がいないが慣れてしまえば可愛いい者。ははは……


そんな風に舐めているとやはり引き返して来た困った奴ら。


「こら戻って来るでない! 」


爺の願い虚しく興味を示した車の集団。


いわゆる峠に集まると言うルーレット族。


またしても厄介な者に目をつけられた。


                  続く

                  ⑤

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ