神仙棲まう桃の霊峰
「乳がでかい」一度その考えに取り憑かれたが最後、もう運命に抗うことなどできない。少年よ、そこが墓場だ。◇◆◆◆◇少年エゼキエルは故郷を追われ、桃の姫神が祀られる霊峰に抱かれし秘境の里に身を寄せていた。彼を引き取った仙人に師事して人種の異なる民に混じって生きていく。そして、三年目の春が来た。
春の章
漁人、桃花の姫に逢う
2021/04/30 17:24
(改)
往来する男女、怡然として楽しむ
2021/05/01 07:04
(改)
桃花の林、中に雑樹無し
2021/05/02 10:13
(改)
然れど、禍這い寄ること尽きず
2021/05/03 15:30
(改)
余人、語りて言う
2021/05/12 17:45
(改)
夏の章
桃花の姫、袖を濡らし想う
2021/05/18 19:04
(改)
雷、散漫たり
2021/05/20 23:35
(改)
天裂く慈雨、白玉のごとし
2021/05/21 18:14
(改)
雨上がりて、語られること
2021/05/23 17:46
(改)
天女、忍びて路を辿る
2021/05/24 23:56
(改)
廻天、光陰惜しんで得るもの無し
2021/05/25 19:49
(改)
断章
海にあっては、海原の神
2021/05/26 21:00
(改)
然ればこそ
2021/05/29 22:01
(改)
空にあっては、雷霆の神
2021/06/01 08:25
秋の章
竜、嵐を携えて飛来す
2021/06/03 08:04
(改)
竜、床に臥して幾許か
2021/06/04 00:04
(改)
竜、其の首を縛さしめよ
2021/06/05 23:18
(改)
日々、人の暮らすこと
2021/06/08 01:09
(改)
冬の章
旅すれば、其の性に藁を巻く
2021/06/09 23:32
(改)
誓い、誓われ
2021/06/14 06:32
(改)
物語ること、泡沫の如くなり
2021/06/14 23:23
(改)
虚章
其の女は桃の樹に戒められ
2021/06/15 21:20
(改)
其の女は怨恨に戒められ
2021/06/17 23:56
(改)
其の女は情に戒められる
2021/06/18 06:44
(改)
新春の章
漁人、桃花の姫を得る
2021/06/18 13:00