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無色人生の下剋上(レオニダス)  作者: 其未風ユート
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異世界転移

この世界では、誰もが楽しく、充実生活したいと思っている。その中で僕は成績優秀で美女達からの告白の嵐、沢山の友人に囲まれ何不自由ない輝いている生活。そんな生活をしている最中に


ピピピ...ピピピ...


謎の音が聞こえる。

「なんだ、この音?」


ピピピ...ピピピ...


謎の音は一定間隔で響き続ける。


その音に集中すると、グラッと視界が揺れだし意識が遠のいていく。


そして、


ピピピ...


「うぅ...はぁ...夢か...」

現実に無理やり引き戻される。

見慣れた天井、いつもと変わらない場所にあるシミ。

朝一発目にため息を漏らしながら鉛のように重い体を起こし、いつも通りの生活が始まる。


自分の部屋を出て、1階のリビングに向かう。

父、母、妹、そして僕の4人で朝食をとる。

朝食後は、歯を磨き、髪を整え登校の準備をする。


チラッ...


時計を見ると、7時40分。


コッコッ...


靴を履き、玄関を出る。違和感のない景色を適当に見ながら学校に着き教室の扉を開く。


ガラガラ...


直後、視界が白に染まった。


「なんだ、これ?一面が白に覆われている?」


そんな事を思っていると、


「こっちだよ...」


少女らしき声が、直接頭に流れてきた。

その声の主を探そうと後ろを振り返ると見慣れない景色があった。


「えっ...も、森?」


一面が森。頭上も葉でお生い茂って空が見えない。


ここはどこだ?自分の現状を確認すべく、道無き道を歩き始めた。


どれぐらい歩いただろう...

空腹で、喉も乾いた。手も木々の枝で切り傷が沢山できた。


痛い、辛い。


「なんなんだよ、この状況は!ずっと、森!誰かいないのか!!」


大きな声で叫ぶも、ただ自分の声が虚しく響くだけ。

訳の分からない状況に、どこにもぶつけれない怒りを蓄えながら歩いてるとログハウスらしい建物が見えた。


外観は、古ぼけており人が住んでいる雰囲気はなかった。


「お、お邪魔しまーす...誰かいますかー?」


確認をとるが、やはり誰もいない。

勝手に中に入り、慎重に探索をする。


古い本、山菜、テーブルにイス。住んでいた形跡はあった。

ある程度探索し終えると、お腹の音で空腹を思い出す。


山菜を適当にむしり取り、貯めてあった水をその辺の容器に入れイスに座り食べ始める。


「うえっ...マズ...こんなもんこういう状況以外に絶対食べたりしないな」


苦情を漏らしながら、お腹を満たすまで食べ続けた。

満腹状態になると睡魔が襲ってきた。

抗う気力もなく、そのまま深い眠りについてしまった。


ギィギィ...コツコツ...


「おや?何処ぞの盗人が人の家で飯を食い、挙句の果てに眠っておるわ」


家主であろう老婆に見つかるも、眠り続けた。












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