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*4* 考えを読むの面倒だ


「アリシア嬢はアリッサと呼ばれているの?」


え?食事中は静かに食べたいのに。

わたしに話すより、ティナに話しなさいよ。なに?王子様はテレやさん?はたまたツンデレか?


「はい、家族には。ヨハン殿下」

「僕の事は、ヨンと呼んでくれてもいいよ」

「畏れ多いです。殿下」

「じゃ、せめてヨハンで」

「…いえ、いえ、ヨハンでんーーー」

「ヨハン!」

「…ヨハン…様」

「まー、今はそれでいいか。僕もアリッサと呼んでもいい?」

「…はい…」


何なの?初対面なのに。どんだけ、この国の王子様はフレンドリーなのよ?


「「「俺も(僕も)アリッサと呼んでいい(かな)?」」」

「?え?あ、はい?どうぞお呼びください」


そんなにわたしの印象を良くしたいの?みんなツンデレとかじゃないよね?面倒だから、そういうキャラはいらないわー。


「アリッサお姉様も皆さんと仲良くなって嬉しいわ。わたしは入学式の翌日、皆さんとお知り合いになったの」

「そうだったの?あの日は一緒にはいられなかったものね」

「アリッサは入学式の翌日のクラス説明会に参加しなかったの?」

「いえ、参加はしていましたが、個人的な用で会場に着いたのが開始直前だったので、ティナとは別だったんです」

「入学式の日はずっと一緒のようだったから、どうしたのかと思ったよ」

「うん、あの日以外は一緒だったしね」

「やっとアリッサのことが分かったよ」


『なかなか話すチャンスがなかったな』

『ようやく話せたよ』

『一緒の時に話せてよかった』

『みんな一緒のタイミングがなかったからな』


ああー、やっぱり、出会いイベント逃したのか。

あれ?わざわざ四人一緒にティナに話しかけるまで待ってたの?抜け駆けは禁止ってこと?まずはフェアプレイってやつ?

でも、四人一緒にいる時は、考えを読むの面倒だなぁ。特に話しかけられてる時は混乱するかも。みんな揃っている時は、考えを読むのは止めよう。

とりあえず、今はご飯食べさせて。


その後、わたしはひたすらご飯を食べた。そんなわたしに釣られたのか、みんな静かに食事を終わせた。



「この後、娯楽室でお茶でもどうですか?」

「それはいいね」

「二人とも、ぜひ」

「せっかくだから、ご一緒に」

「ふふふ。アリッサお姉様、せっかくのお誘いだから行きましょう?」

「わたしはお邪魔じゃないかしら?」

「「「「いいえ!ぜひ!」」」」

「…それでは、お言葉に甘えて…」


四対一ではあまり節操がないように見えるかもと心配してるのかな。ティナの傍にいてあげる方がティナの信用問題にも繋がるに違いないしね。


「よろしければ、わたくしもご一緒させていただけますか?」


振り向けば、亜麻色の髪にスカイブルーの瞳をしたあの美少女がいた。

来たーーー!!オールキャスト勢ぞろいです!!


「あら?アビゲイル様、ぜひどうぞ」


性格もいいティナはライバル登場?にも余裕のようですね。

うふ。これはイベントですね。何が起こるのかなぁー?

舞台は娯楽室へ!


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