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第四編 恋する乙女篇 プロローグ


「ふぅ、やっとおわりました」


 台所でたたずむ少女は額に浮かんだ汗をぬぐいながらひとりごちていた。

肩のところで切り添えろえられた、茶色の髪を持ち、その整った顔立ちはこの場には違和感を覚えさせた。

 そんな彼女の後ろに一人の女性が迫る。


「リリエッタ、仕事はそれだけじゃない。早くしなさい」


 ウサギ耳をぴんと張ったメイド姿の女性は、やや強めの口調で一仕事終え、意と行きついている彼女を催促する。


「は、はい。サナ先輩」


 リリエッタと呼ばれる少女は、手ぬぐいで手をぬぐいつつ先輩の侍女の後を追った。


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いつも読んでいただきありがとうございます。

さて、この間上げたもので勇者篇は終わりとなります。ちょっと考えることが続いてしまったので、そろそろのんびりした話が書きたいのでそういう感じになります。

少し、雰囲気が変わってしまうかもしれませんが読んでいただけたら幸いです。これからもよろしくお願いします。


PS・投稿速度も頑張ります…

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