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第二章 王国篇 (22.5)

太陽が一番高い位置に上り、城の前の広場に集まった人たちはその時を今か今かと待ちわびていた。

 町の通りからは先ほどの喧騒が嘘のように静かになっており、国の旗がいくつも風にあおられその体をたなびかせているだけとなっていた。

「王女様、そろそろ」

 エリスが待機している部屋へノックをして入ってきたひつじがそう伝えると、エリスはゆっくりと立ち上がる。

「では、行こうか」 

 そういって、国民の待つ広場方へと向かった。

『パァーン、パァーン、パァーン』

 空砲が三発、空に轟く。

 広場でもその音を聞いた国民が話すのをやめると、ただ一点、城のバルコニーへと集まる。

 そして…。

―――   ウオオオォォォォォォォォォォォォ   ―――



 エリスが現れた瞬間、大気を震わせるような歓声が響き渡った。


『エリス様~』『バンザーイ』『王女様―――』と他方から様々なスク服の声が聞こえてくる。


(本当にすごい数の人だなぁ)


 俺は広場の光景を感嘆の思いで見つめていた。

 なぜ俺が広場の様子を見れるのかというと、もちろんエリスの護衛のため同じバルコニーの端にいるからである。


 そして、このバルコニーには俺以外にもアリスや大臣、ミリアさん、エリスの専属メイドが整然と並んでいた。

 そんなことを考えているうちに、エリスがバルコニーの端へとたどり着く。

 エリスは広場全体を見回すと、未だ興奮冷めやまぬ歓声を右手を軽く上げ静止する。


「…」


「…」


 エリスによって沈められた国民は緊張の面持ちでエリスへと集中する。



細切れになってしまってすみません。

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