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第二章 王国篇 (14)

投稿遅れてすみません。こんかいも短めになっています。


 路地裏を抜け、大通りに出た。どうやら、こちらが国のメインストリートらしく先ほどよりも活気に満ち溢れていた。

 さらに、ここでは珍しいことをしていたのでそれに目が言った。


「ここではあんな風にも店を出すんですか」


 そういった俺の視線の先には道の中心を縦断する形で開かれている露店があった。


「以前はほかのところと同じように道の端に開かせていたのですが、道沿いに建つ店と少々いざこざが起

こっていたのでこういう形にしました」


「そうなんですか」


 道沿いの店と話の中にあったが、露店商は朝から晩まで店を開いているわけではない。ほとんどがお昼

などの時間のみで、夜は普通にお店を開いているのだ。


「まぁ、国王様も経済面を考えたらこちらのほうが良いと判断されましたので。一番道が広いこの通りに

限定してですが、営業を許可したのです」


 それを聞き、この国の王様はとても賢い人なのだた思うと同時に、あの大臣の考えていることを思うと

この国の民ではない俺にも、いろいろと思うところがあった。


「ちょっと付き合ってもらってもいいですか」


 そんなことを考えていると、ミリアさんからそんなことを言われる。


「あ、はい」


 そう返事をし、ついていくと食料品店にたどり着く。


「実は、アリス様のお食事は私が担当していて、安全の面から私が一つずつ選んで直接買い付けているん

です」


「なるほど、それで」


「はい」


 俺とそんな会話をしながらもどんどん食材を選んでいく。

 しばらくすると、選定を終え勘定を済ませるミリアさん。


「あ、荷物持ちますよ」


「ありがとうございます」


 その後も何件かお店を回った後、城へと向かって歩き出した。

 いつになったら例の件について話すのだろうと考えていると、歩きながら小声で話しかけてきた。


「すみません。どこに敵がいるかわからない現状ですので、買い物を装った形をとりました」


「そうだったんですか」


 そう聞いて、俺は出来る限り平静を装って受け答えをする。


「はい。それでは、アリス様の言伝をお伝えします」


 そういって、ミリアさんは一つ一つ語りだしたのだった。




最後まで読んでいただけるだけで感謝です。


前作「居候彼女は泥棒猫」もよろしくお願いします。

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