表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/151

第二章 王国篇 (12)~ 影 ~

その後、アリスと今の状況について色々と確認したいところだったが、一国の王女が長い間、まだこの城に顔が馴染んでも居ない男と長い間会うことはいろいろと問題が起こると言うことで、今日は一旦別れることにした。


(しかし、まさかただの人助けがこんなことに巻き込まれるなんてな…)


 俺は部屋に置かれていたベッドに横になり、今日までのことを思い返すと同時に、魔王国にいるみんなの顔が浮かぶ。


(結局、一つの連絡もしないで来ちゃったからな。帰ったら怒られるかな)


 そんなことを考えていると、旅の疲れからか、だんだんと強くなってくる睡魔に俺は身をゆだねた。



-------------------------------------------------------



 城内のとある一角。



 城の地下にとある部屋があった。その部屋は、壁にコケや蔦などが伸びており長い間ここが使われていないことがわかる。

 そして、その部屋の中には二人の男が揺らめくロウソクの光の中にたたずんでいた。


「どうなっているのだ。なぜ王女が生きている」


「そんなもの知るか。私はえりすぐりの暗殺者を差し向けたんだぞ」


「では、あれは亡霊とでもいうつもりか」


 一人の男が声を荒げる。


「そもそも、あの男が居なければどこかで野垂れ死んでいるはずだったのに…」


「それであの男はナニ者なんだ」


「情報によると冒険者らしいが登録はされていなかった。だから、そこまで警戒しなくてもいいだろう」


「そうか。とにかく、今は王女の暗殺が最優先だ。彼女がいなくなれば後のことはどうとでもなる」


「そうだな。では、予備計画を実行するということでいいな」


「あぁ」


 その後も、薄暗い部屋の中男たちの密談は続いた…。


最後まで読んでいただけるだけで感謝です。


前作「居候彼女は泥棒猫」もよろしくお願いします。


短くてすみません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ