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代われるものなら代わりたい  作者: 霜月 海夢
7/7

第7節 気付かれない思い

俺の高校生活は始まったばかりだ

入った頃は嫌としか思っていなかったけど

今は少しは楽しいと思えてきた


今日は日曜日


「さて、何しようか。」


そう言うと快人は自分の部屋のベットに座り込んだ


下を向いて色々と考えていたがふと顔を上げた


「そうだ、たまには本を見に行くのもいいかも」


よし、そうしよう



色々としていると街の本屋さんに着いていた


そこは行きつけの招き屋という少し大きい本屋だ


快人は自動ドアを抜けすぐにライトノベルコーナーに行った


やっぱりラノベが1番だな


「あ、三橋さんがいる」


ふと口に出してしまった

少しの間三橋を唖然と見ていた


「ん、ああ! 澤永君じゃん!

昨日ぶりだねー」


片手に本を持ちながら快人の方へ近づいてきた


「あ、ああ。三橋さんは本が好きなんだね」


「なんで分かったの、大好きだよ」


目をキラキラさせながら自分の持っている本を快人にアピールしてきた


「その本が好きなの? 」


「そーだよ 澤永君も読む?! 」


「その本読んだことあるから止めておく」


「この本、桜の木の下でって本は有名だもんね 」


「そうだね、特に主人公がヒロインと両思いだったのに告白しなかったからヒロインがどっかに言っちゃった、って展開が俺は好きだったかな」


「私もそこ好きだけど、それから再開してお互いの気持ちに気づいていくって所が私的に1番かなー」



二人は周りにいた人達から迷惑そうな目で見られていた


「じゃ、俺も本探してくるね」


そう言った快人は違う所に本を探しに行った


まさか三橋さんが居るとは思わなかった。

2人だと何か気まずい



1時間後快人は本を買い店を出た所でまた三橋とばったり会ってしまった


本屋の近くに自動販売機がありそれを買おうとしていた所だった


「あ、また会ったね。タイミング良いのかも! 」


「そーかも、」


とバレない程度に作り笑いを浮かべたのであった


「あの澤永君。良かったらこれから喫茶店で本の話でもしない? 」


どうしよう、家帰って本を読みたいし何か気まずいから今は丁寧に断っておこう


「ごめん、家に帰ってから用事があるんだ。また今度 」


そう言うと三橋は何か不満げに


「分かった! 忙しかったんだね。ごめん

じゃあね」


と言うと早々と帰って言った


ん? 三橋さんは何かちょっとおかしかったような。気のせいか


そして月曜日


学校での出来事、お昼にいつも通り輝の話を聞いていた


「でさ、快人はどう思う? 満員のバスでお婆ちゃんが二人分の席を使っていたら」


「いくらお婆ちゃんでも二人分の席占領するのは良くないと思って俺が言ったのよ」


「あのーすみません。荷物を膝の上か床に置いてくれませんか? 」


輝はいい男だ、いい男だけどちょっとうるさいのが駄目な所だな。うん


「そしたらその横の人がお婆ちゃんだから

仕方がないって行ってきたんだよ。酷くない? 」


「そりゃ酷いな、そういう人間が本当にいるんだな」


「あとさ、あれあれ」


また始まったよ、輝は話し始めると止まらないのが欠点なんだよなー…


すると横から桜さんが来た


「あの、3人とも。良かったら4人でお昼食べない? 」


桜さん…ありがとう本当にありがとう。


「俺はそれでもいいと思う! 」


今までに無い笑顔でそう言った


すると2人は何かを察した様に


「俺と碧里はちょっと学食でパン買ってくる! 」


と言ってすぐにどこかへ行ってしまった


おいおい、あいつら何か勘違いしてないか…



「あ。2人になっちゃったね 」


「桜さんが良いなら俺もいいよ 」


「なら二人で」


桜さんと二人で話すのは久しぶりだなー…


「桜さんはあれから大丈夫だった? 」


「うん。澤永君のお陰でちょっと楽になった」


「それは良かった」


あんな過去を思い出させて少し悪いことをしたかな。

本人が楽になったって言ってくれてるならいいんだけれど


「桜さんってケータイとか持ってる?」


「も、持ってるよ」


「何かあった時のためにも連絡先を交換しない?」


ほんと何かあったらいつでも行ってあげるようにしなくては


「ーーーうん」


桜は何かモゾモゾして照れていた


初めて男の人に連絡先を聞かれたよ、

こんな恥ずかしいんだ…


「赤外線いくよ」


登録完了


「ありがとう。なにか送るね」


これからもよろしくね


桜さんからのメールにはそう書かれていた


「碧里! あの2人連絡先を交換してるよ

快人もあんな言い訳をして良く掴み取ったな! 」


「そ、そうだ…ね」


2人は近くの壁の横から顔を出して見ているようだった


そして三橋さんの顔は皮肉な笑みを浮かべていた

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