第3節 知り合いができた
誤字脱字あるかもしれません
「じゃあ、一番左の席の、んー、澤永?君からやろっか」
ま、そうなりますね……やばい、なんて話そう
ゆっくりと椅子から立ち上がりは壁を向いて言った
「きょ、今日からこのクラスの澤永 快人です
よろしくお願いします」
無表情のまま面倒くさそうに自己紹介をした
「じゃ、じゃあ次は後ろねーそういう順番でよろしく」
いやいや、どういう順番だよ
後ろの席の人の自己紹介は聞いておいた方がいいな
後ろの子はぱっといきなりたってこう言った
「朝北輝です!クラスのみんなと遊びまくりたいからよろしく!」
座る時も勢いよく座った
あ、後ろの子無理なタイプだ
その後の自己紹介は聞いているふりをして聞き流していたのだか一人気になる子がいた
学校に行く途中に見かけたのだかどこか虚ろな目をしている髪はショート薄い銀髪の子だった
特徴的な子だ、と思いつつもその子だけは目を見て話を聞いてみた
するとこちらをギロッと見てきたのだ、
やば、目が合ったどうしよう
僕はすぐに目をそらしたがつい気になってまた見てしまった
あの子はまだ見てるのか、なんか怖いな
彼女はゆっくりと立ち上がりこちらを見ながら言った
「私は桜美希よろしく」
僕にゆってるように聞こえた、のだが気のせいと思っておこう、なにか虚ろな目をしていた
そうして自己紹介も終わった
キーンコーンカーンコーンと鐘の音が鳴り響く
「じゃあ君たち帰っていいよー、明日から授業だからきちんと来るように」
クラスの中では席の近くの人同士でグループができかかっている所もちらほらあった
帰るか、と思いカバンを取ろうと右を向いたら
あの不思議な桜美希とかいう子が目の前で立っていた
「うわっ、」
ビックリしてつい言ってしまった
「貴方、私の方をじろじろ見ていたよねそれはどうして?」
やはり無表情で虚ろな目をしていた
「あ、ごめん、嫌だったなら謝るよ」
「そ、そう 本当にそれだけ?」
彼女は下を向いて手をもぞもぞさせて何か言いたそうだった
この子ならいけそうだ、そう思った
「あの、良かったら一緒に帰る?」
彼女はこちらを見て小さく首を縦に振った
「じゃ、いこっか」
そう言い立ち上がると誰かが話しかけてきた
「ちょっとまったー!私も一緒に帰っていい?」
三橋さんだった
「声が大きいよ、じゃあ3人で行こうか」
「ごめんごめん、所で貴方は桜さんよね?
私は三橋 碧里、よろしくねっ」
「うん、私は桜 美希、、よろしく」
やはり何かもぞもぞしていた
「もしかして桜さん人見知りなの?」
桜は頬を赤くして照れながら言った
「うん、人と話すの苦手」
「そうなんだ、とりあえず立ったままは何だし帰りながら話そうか」
三人で色々話しながら帰っていた、
「あ、僕はここの駅だから、じゃあまた明日ね」
駅の名前は高坂駅だ、その二個隣の駅の長里駅が僕の家から近くの最寄り駅だ
「私も、ここの駅から行くね、桜さんまた明日ね」
「う、うん」
何か寂しげに下を向いて帰って行った、
「なんか桜さんって、悲しそうだよね……」
「そうだね。」
「って言うか澤永くん、どこの駅まで行くの?」
「二つ隣の長里駅だよ」
「同じじゃん!やったね」
そりゃ同じ中学何だから同じだろ、
駅について2人は帰りの道の行き先が反対だった
「あ、反対だね、また明日、ばいばいー」
「うん」
そう言って2人は別れた
長里駅はとても古くて看板もサビかけているところもあった、高校近くの高坂駅とはまるで違う
長里駅は住宅街で囲まれている、僕の家も歩いて五分とかからない距離だ
黙々と歩いてる内に家に着いた
僕の家は一階建ての部屋が三つ、玄関から入るとすぐに右にドアがある、そこはリビングだ
真ん中には透明のテーブルが落ちてありその前後にはテレビにソファーがある、ソファーの後ろにはダイニングキッチンがある
玄関から左には僕の部屋だ、左壁にはベットがあり、右側には勉強机、その左に本棚が並んでいる
ごく普通の部屋だ、僕は家に上がると真っ先に自分の部屋に行き荷物を机に置きベットにダイブする
僕の部屋の左にはトイレがある、その奥には風呂がある、大きいとは言えないが何も困ってはいない
僕はお父さんがいない、唯一いるお母さんも仕事が忙しくて滅多に帰ってこない、というか仕事場で生活している
まあ、帰ってきたらきたで相手をするのが面倒なのだが
時々お父さんが居たら……なんて考えてしまう
明日から本当の高校生活が始まる
ワクワクしているのか緊張しているの面倒なのか…自分にも分からない